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「歴史上、最も遅いフェラーリ」が競売に登場、最低落札価格に届かず。F12tdfの開発のためF12ベルリネッタに速度リミッターを装着し「最高速は時速24km」

2024/04/16

| さらには公道走行ができないそうだが、それでも非常に高い価値を持つことは間違いないだろう |

もともとはF12ベルリネッタとして誕生し、のちにF12tdf開発のために改造を受ける

さて、フェラーリF12tdfのプロトタイプが米オークションサイト「ブリング・ア・トレーラー」に出品されるも”最低落札価格に達せずに”終了したとして話題に。※オークション終了時の最高落札価格は475,000ドルであったが、これでも落札に至らなかった

そしてこのプロトタイプが話題となっているのは(おそらく)「世界で最も遅いフェラーリ」だからで、このF12tdfプロトタイプの最高速度はなんと時速24キロに制限されています。

この最高速度が「24km/h」に制限されている理由は不明ではあるものの、過去には「8km/hに最高速が制限された」フォードGTの試作車が競売に登場したことがあるので、開発のどこかの段階で「低速で行わねばならないテスト」があるのでしょうね。

このフェラーリF12tdfプロトタイプは「ムロティーポ MP4」として知られる

なお、フェラーリはプロトタイプを3つの段階に分けており、まずもっとも初期の段階が「未来の市販車に採用されるエンジン、サスペンション、エアロダイナミクスに関連する新しい技術、最近だとエレクトリックパワートレーンをテストする」というミューレット。

その次に進むと「新しいコンポーネントを使用・搭載した、構造的には新型車に近いプロトタイプ」であるムロティーポ。

そして最終段階が「市販モデルとほぼ同じ」プロトティーポであり、そして今回出品されたフェラーリF12tdfは「ムロティーポ」。

そしてこのプロトタイプには「ムロティーポMP4」という名称が与えられていますが、プロトタイプとして新規に製造されたクルマではなく、もともと通常のF12ベルリネッタとして(2014年に)生産された個体をF12tdfのテスト用車両へとコンバートしたものだと紹介されています。

ボディカラーはネロ、そしてなぜかホワイトのラウンデルが入り、さらにいくつかのボディパーツはF12tdfと同じ仕様へと変更され、しかし見た感じはプロトタイプっぽい荒々しさはなく、「市販車としてのフェラーリ」そのもの。

参考までに、多くの自動車メーカーは開発終了後にこういったプロトタイプを破棄してしまうものの、フェラーリでは「スペシャル・セールス・プログラム」を通じ、特別部門が(これまた特別な顧客に)プロトタイプを販売することが知られています。

そしてこのF12tdf「ムロティーポMP4」もそういったうちの一台ということになりますが、エンジンそのものは通常のF12ベルリネッタに積まれる6.3リッターV12(ただし画像を見るとなんらかの違和感のある加工が施されているようだ)、トランスミッションも標準仕様の7速デュアルクラッチという市販モデルを踏襲したもの。

しかしながらスピードリミッター装着、あるいはほかの改造のためか行動を走行するために登録することはできないと説明されており、つまり購入しても「自身の敷地内で動かすか」あるいはガレージへと展示したままのコレクティブルとなりそうです。

それでもフェラーリのプロトタイプを所有するというのは特別な経験であることにかわりはなく、それは「フェラーリの新型車の開発という、ひとつの歴史を(フェラーリと)共有する」ことにほかならないから。

あるいは、このプロトタイプであれば、何らかの方法でリミッターを解除し、法規に適合させることで合法に公道を走行させることができるようになるかもしれず、最低落札価格がどれくらいに設定されていたのかはわかりませんが、その価格が「適正であれば」買い手を見つけるのに苦労することはないんじゃないかと考えています。

フェラーリF12tdfのプロトタイプが走行する様子を収めた動画はこちら

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参照:Bring A Trailer

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