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マセラティ・ビトゥルボ / シャマルのレストモッド、MA-01のインテリアが公開。1980年代風の雰囲気を残しつつも細部は現代的に。ボクとしてはアルパイン製オーディオの装着を希望

マセラティ・ビトゥルボ / シャマルのレストモッド、MA-01のインテリアが公開。1980年代風の雰囲気を残しつつも細部は現代的に。ボクとしてはアルパイン製オーディオの装着を希望

Image:Modena Automobili

| 1980-1990年代の高級車は「四角いボタンが付いたアルパイン製オーディオ」を抜きには語れない |

このMA-01の価格は約1億円ではあるが、その価格に見合ったクルマとなるであろう

さて、先日イタリアのコーチビルダー、モデナ・アウトモビリはマセラティ・シャマルのレストモッド「MA-01 ビトゥルボ シャマル(Biturbo Shamal)」を制作中であると発表していますが、今回はそのインテリアに関する画像を公開。

ベースとなるのは1980年代のマセラティ・ビトゥルボ、そしてその時代のインテリアデザイン要素を取り入れて、しかしそこにモダンさを取り入れることで「時代遅れだと感じさせない」雰囲気を実現しています。

「世界初のツインターボ搭載量産車」、マセラティ・ビトゥルボのレストモッド登場。シャマルの要素を併せ持ち、33台のみが約1億円にて生産予定
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コンセプトは「少ないほど豊かである(Less is More)」

なお、モデナ・アウトモビリのコンセプトは「少ないほど豊かである(Less is More)」。

この要素に従い、当時の雰囲気を残しつつも要所要所には最新テクノロジーを用いることで見事にクラシックと現代を融合させているようにも思えます。

MA-01 マセラティ・シャマルの内装デザインもまた1983年に登場したマセラティ・ビトゥルボを強く意識しており、ボタンが多く配置されているものの操作性については良好だと思われます(1980年代のクルマの内装は「ボタンがいっぱい」なのが特徴ではあるが、これは自動車に装備される機能が急激に拡大したことが原因だと思われる)。

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Image:Modena Automobili

モデナ・アウトモビリはこの内装について「プロジェクトMA-01のインテリアはオリジナルモデルへのオマージュでありながら、現代的なアレンジが施されている」と説明していますが、ドライバーの前にはデジタルダッシュボードが配置され、1980年代のビトゥルボの計器クラスタはシンプルすぎて味気なかったものの、現在のデジタル技術を駆使すればフォントやメーターのデザインを自由に変更できるため、当時のデザイナーが夢見た理想を実現できるということなのかもしれません。

加えて今回リリースされた「インテリアのアップデート内容」は以下の通り。※ぼくとしては1980-1990年代の高級車に装着されることが多かったアルパイン製オーディオの搭載を希望

  • デジタルドライバーディスプレイ(インフォテインメント機能搭載)
  • レカロ・クラシックLXシート
  • ビトゥルボのリアシートを修復し再利用
  • オートマチックエアコン
  • 取り外し可能で着用もできるオーバル型マセラティ・ダッシュクロック
  • レトロデザインのペダルとシフトノブ
  • Bose、JBL、またはAlpineのオーディオシステム

なお、モデナ・アウトモビリはこのMA-01 ビトゥルボ・シャマルを33台限定で製造する予定であり、現在はレンダリング画像のみ公開されているものの、1/4スケールのモデルが世界各地で展示される予定だとされ、プロトタイプの開発も同時進行中。

同社によると「ボディカラーやインテリア素材は追加費用なしでフルカスタマイズ可能」だそうですが、今のところカスタマイズの対応内容については明かされておらず、追って情報が公開されるのかもしれません(あるいは購入者だけに知らされるのか)。

このほか、このレストモッド車両はドイツのTÜV認証を取得する予定であるともアナウンスされており、つまり現代の安全基準をも満たしていること、同じ基準を用いる国や地域では合法的に登録できることを意味します。

ただしその価格は€585,000(現在の為替レートでは9297万円)と安くはなく、しかし「一味違うレストモッド」を求める人にはうってつけの一台なのかもしれませんね。

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参照:Modena Automobili

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