ホンダが先日予告した通り、スモールサイズのEV、「アーバンEVコンセプト」を発表。
レトロなボディラインに最新のディティールというホンダのコンセプトではよく見られるパターンを採用しており、そしてやはり魅力的な車に仕上がっています。
ホンダのコンセプトカーはこういったホワイト、そしてブルーのライティング多く、それは4輪/2輪に共通する模様。
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アーバンEVコンセプトはピュアEVではあるものの、バッテリー容量やモーターの出力、レイアウトについては公開されておらず、しかしホンダによると「パワーマネージャーコンセプトを採用し、より効率的にエネルギーを蓄えることが可能」とのこと。
加えて売電もついても考慮され、車の電力を家庭用に取り出すことが容易にできるようですね。
サイズはフィットに比べると5センチほど短く、ロールスロイス・ドーン/レイスのような「逆びらき」のドアを持ち、前後のホンダエンブレムやフロントグリル、リアガーニッシュ、サイドモールの一部は発光式。
他メーカーのEV同様、フロントグリル/リアガーニッシュには様々な情報やメッセージが表示され、歩行者とのコミュニケーションを図るものと思われます。
インテリアもレトロとフューチャーが入り混じった雰囲気で、フロントにはクロス張りのベンチシート採用(リアシートは見えないので2シーターかも)。
フロントには横長の大きなモニター、ドア内張りにもモニターがあり、これはおそらく側面や後方の情報を映し出すものと思われます。
全体的には極めてシンプルで、物理スイッチはほとんどなく、ダッシュボードにある二つのダイヤルのようなもの(コマンダー?)で各種設定や(運転以外の)操作を行うのかもしれません。
なお、ホンダによると「このアーバンEVコンセプトは単なるショーカーではない」としており、2019年に欧州市場への投入を考えている、とのこと。
ただ、ホンダはコンセプトカーは格好良くても市販車になると急に所帯じみてしまうというメーカーなので、実際に発売されるまで油断は禁物(これはスバルも同じ)。
まず間違いなくフェンダーの膨らみは小さくなり(ボディ全幅に対して室内の幅を最大化するため)、そしてコンセプトモデルではツライチになっている各パーツは凹凸のあるものへ変更され、タイヤ/ホイールはずっと小さいものになるだろう、と考えています。
ちなみに過去のホンダのコンセプトカーだとこんな感じで、やはり「白」そして「ブルー」をアクセントに使用することが多いようです。
ホンダが「アーバンEVコンセプト」をフランクフルト・モーターショーで展示する、と発表。
今回はただ一枚のみディーザー画像が公開され、一切説明はないので詳細は不明。
加えてホンダは「CR-Vハイブリッド・コンセプト」も展示するとされるものの、今のところハイブリッドにしてもEVにしても優位性を発揮できず、ちょっと将来が不安なメーカーでもありますね。
もちろん一番心配しているのはホンダ自身と思われ、そのために今回「アーバンEVコンセプト」を出展するのだと考えられますが、その「アーバン」という名の通りスモールサイズのEVとなりそうです。
なお、ホンダは「ホンダジェット」が好調と報じられており、何十年かのちには自動車から撤退してジェット機メーカーになってるんじゃないかと思うことも。
こういった例はさほど珍しくはなく、現在は家具メーカーで知られる岡村製作所はかつて自動車を作っていましたし(東京モーターショーにも出展)、トヨタもそもそも「豊田自動織機」がルーツであり、つまり紡績用の織り機がその源流。
そのためにレクサスは「スピンドル=糸巻き」型のグリルを持つわけですが、他にも「造船」と名がつくのに船を作っていない会社など、業態をその歴史の中で変えてきた会社多数。
実際のところ今後ホンダがどうなってゆくのかは不明ですが、現在エレクトリック技術について優位性を持たず、かつ日産やフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツのように中国の自動車メーカーと合弁にて電気自動車を作る計画も持たず、なんでも自社で解決してゆこうというそのチャレンジ精神、そして「純血主義」が今の世界情勢においては裏目に出る可能性がないとは言えませんが、ぼくの好きなメーカーなだけに(今までに合計4台乗っている)、なんとか頑張って欲しい、と思います。