| シャークノーズっぽいフロントセクションを採用し、新型CR-Vはロングノーズっぽい印象も |
これまでの「ファミリーSUV」っぽい印象から一転、アグレッシブに
さて、6代目となるフルモデルチェンジ版のホンダCR-Vのデザインが明らかに。
今回出回っている画像は中国工業情報化部に登録されたもので、中国では発売を予定している車両につき、すべからく詳細をここに登録する必要があり、そして発売前には外部からの閲覧が可能となるわけですね。
今回登録された画像を見るに、これまでにホンダがテストを行っていたプロトタイプ、そしてパテント登録されたデザインと一致する部分が多く、よって中国だけではなく他地域においてもこのデザインにて発売されると考えて良いかと思います。
新型CR-Vの前後ランプは「細く長く」
フロントについては、これまでホンダが(一つ前の世代で)採用してきた「フロントグリルとヘッドライトが一体化した」ウイング状デザインへと逆戻りしているように見えますが、ヘッドライトはより細く、よりシャープになっているように見えますね(グリルとの一体感も増しているようだ)。
リアだとL字型テールランプを踏襲しており、しかしこれも細く長くなっているもよう。
なお、現在多くの自動車メーカーが採用する(そしてホンダも採用していた)テールランプ間をつないでワイドに見せるためのクロームのモールがなくなり、左右テールランプは「独立」したデザインに。
そしてナンバープレートは上に移動し、ヒップアップ感が演出されているようにも見えます。
新型CR-Vに搭載されるエンジンは1.5リッター4気筒ターボ(193馬力)、トランスミッションはCVT、駆動方式はFFもしくは4WD。
現在はガソリンエンジン版のみの届け出にとどまるようですが、今後はe:HEVの発売がなされることも間違いないものと思われます。
新型ホンダCR-Vのボディサイズは全長4,703mm、全幅1,866mm、全高1,680mm(グレードによっては1,690mm)で、これは先代モデルと比べ全長80mm、全幅11mmの拡大となったことを意味し(全長は変わらない)、ホイールベースは41mm伸びて2,701mmへ。
今回内装の画像はないものの、メーターがフルデジタルになりインフォテイメントスクリーンも刷新されると見られ、しかしホンダは「アナログを好む」メーカーでもあるため、過度なデジタル化は行われないものと思われます。
ホンダはデザインを市場やモデルにて大きく分ける
なお、これまでのホンダは世代ごとにある程度統一されたデザインを持っていましたが、ここ最近ではモデルや市場によって「大きく」デザインを分ける傾向があり、たとえば今回のCR-Vは「ウイングデザイン」のフロントを持つものの、日本と欧州仕様のヴェゼルはこれとは全く異なる低刺激性デザイン。
一方で北米版のヴェゼル(HR-V)は全く違う顔つきに変更されています(ただしボンネット先端とバンパー上部が一体化し、ロングノーズに見せる手法は変わらない)。
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そしてBR-Vはちょっと押し出しが強め(こちらはロングノーズを強調していない)。
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もちろん、これまでホンダの顔つきが統一されていたのはブランディング上の観点からですが、ホンダ内部にてなんらかの変化があったものと思われ、これまでとは異なるデザイン的傾向を採用しているのは興味深いところです。
なお、ほとんどの自動車メーカーがブランドのプレゼンス確保のために「共通したデザイン言語」を採用していて、しかしあえて(おそらくはより広い範囲で顧客を獲得するため)モデル間にて異なるデザインを採用するのはトヨタとヒュンダイであり、ホンダもそこに加わろうかという感じですね。