｜ 新型ホンダ・シビック・タイプRは先代とは打って変わってシンプル、そしてクリーンに ｜
ただしその内容は先代よりもさらに過激に
さて、ホンダが待望の新型シビック・タイプRを正式発表（日本では9月に発売予定）。
そのグランドコンセプトは「アルティメイトスポーツ2.0（Ultimate Sport 2.0）」で、これはタイプRのコンセプトである「アルティメイトスポーツ」をさらに進化させたことを意図しているのだそう。
ホンダは新型シビック・タイプRにつき、「速さと走る喜びを極めたピュアスポーツ性能を目指した」「スポーツモデルの本質的価値である”速さ”と官能に響く”ドライビングプレジャー”の両立をTYPE Rの提供価値とした」と表現しています。※ホンダは今回、タイプRの歴史についても紹介するコンテンツを公開
新型シビック・タイプRはこんな仕様を持っている
新型シビック・タイプRの視覚的特徴は「ロー＆ワイド」。
フェンダーはワイド化されているものの「エクステンション」ではなくボディと一体化しており、これによってフロントからリアにかけてのエアフローを最適化できたとしています。
先代シビック・タイプRのトンガリっぷりとはまったく異なるクリーンさを持っていますが、これはホンダのデザイン的方向性の変化を表し、かつ「今後、もう二度とガソリンオンリー、マニュアル・トランスミッション搭載のタイプRを作ることができない」という現実を踏まえ、タイムレスなイメージを追い求めたからなのかもしれません。
ちなみにボディカラーはチャンピオンシップホワイト、クリスタルブラック・パール、フレームレッド、ソニックグレー・パール、レーシングブルー・パールの5色展開。
機能面を見てゆくと、搭載されるエンジンは2リッターVTECターボ（馬力とトルクを引き上げたと紹介されているが、数値の記載は見られない）、そしてエキゾーストシステムにはアクティブ・エキゾーストバルブ機構が備わり、かつアクティブサウンドコントロールにて室内に流れるエキゾーストサウンドを強調する、とのこと。
ホイールは先代から1インチダウンの19インチ（リバースリム採用の軽量構造）、タイヤ幅は265。
リアウイングは「効率」を追求した3D形状を持っており（ステーは肉抜きされたアルミ製）、強力なダウンフォースを発生させながらも低ドラッグを実現したと紹介されています。
ダイナミクス面では「FF最速を目指す“Fastest（ファステスト）”、痛快なドライビングフィールで運転することに夢中になる“Addicted Feel（アディクテッド フィール）”、高速安定性と信頼感に満ちた“Secure Feel（セキュア フィール）”」の3つを掲げて開発が行わており、実際に鈴鹿サーキットではすでに「FF最速」タイムを更新済みですね。
新型シビック・タイプRのインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型シビック・タイプRのインテリア。
ベースとなるシビックの持つ「水平で低いダッシュボード」による見切りのいい視界をもたせつつ（ホンダは”視界”も重要な性能の一つだと考えている）、レッドとブラックとのコンビネーションによる刺激的なデザインを実現しています（カラーコンビネーションはこのひとつのみ）。
ダッシュボード周辺は運転に集中できるようにブラック、そしてカーペットやシートには情熱を掻き立てるレッドを採用しており、さらにシートには3D形状、そして摩擦係数の高いスエード調表皮が用いられることでコーナリングや加速／減速時のGにも「ドライバーの体が滑りにくい」よう配慮されていいます。
加えてメーターデザインもタイプR専用となり、「+R」もDOPPELGANGER－ドでは、上部にエンジン回転数やレブインジケーター、ギアポジションといったサーキット走行に重要な情報を配置し、下部をマルチインフォメーションディスプレイとするレイアウト。
レブインジケーターについては「感覚的に認識できる点灯式」を採用しており、あらゆる面において直感的に情報を読み取り、次の動作にドライバーが備えることができるように設計されているようですね。
そのほか、センターコンソールにはシリアルナンバープレートが取り付けられ、タイプR専用のデータロガーアプリ「Honda LogR（説明はこちら）」が車載ナビに組み込まれており、走行で板を記録・解析できるほか、国内13箇所のサーキットにてスピードリミッターを解除できる機能を備える、とのこと（やはりスピードリミッターが内蔵されるのか・・・）。
新型ホンダ・シビック・タイプR発表時のアーカイブ動画はこちら
参照：Honda(Youtube), Honda