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トヨタ社長「自分はお坊ちゃまではなく、”超”お坊ちゃま」。その真意とは?

2018/06/07

| トヨタ社長「自分はお坊ちゃまではなく”超”お坊ちゃま |

プレジデント・オンラインに、トヨタ自動車の豊田章男社長に関する記事が掲載されており、これによると豊田章男社長本人いわく「自分はお坊ちゃまではなく”超”お坊ちゃま」だ、とのこと。
豊田章男社長は創業者一族つまり「サラブレッド」。
ただ、”超”お坊ちゃまというのは、その家系を指してではなく、文字通り「お坊ちゃま」を超越している、という意図のようです。

「モリゾウ」は身分隠しのため

たとえば「お坊ちゃま」は付き合う相手の地位や家柄を気にするものの、”超”お坊ちゃまはそんなことを気にせず、誰にでも平等に、そして好奇心を抱くものだと記事(ライター)では説明。
要は「何も気にしなくていい」立場で、「誰からも評価されない」ポジションでもあるため、邪心や下心無く人と接することができるのでしょうね。

たしかに豊田章男社長の言動を見ていると「なるほどな」と思わされるところもあり、記事では豊田章男社長本人が「トヨタ入社当時から、特別扱いではなく平等に扱ってほしかった」ようで、その名前を隠そうとしたこともある、と述べています。

加えてニックネーム「モリゾウ」もその意図があったとされ、”目立たないように”活動するための手段だったとされています(アイルトン・セナもその活動を知られないように母方の姓で活動していた時期があるそうですが)。

豊田章男社長体制下、トヨタは大きく変わることに

なお、豊田章男社長体制になってからトヨタは目に見えて「違う会社」となり、それまでは「味気ない」クルマばかりを作っていた会社から一転して「楽しいクルマ」を作る会社へ。
これもやはり自らがステアリングホイールを握ってレースに参加する豊田章男社長の方針が反映されているのだと思われますが、「GR」ブランドの立ち上げとスポーツカーの復権も「変化」のひとつ。

トヨタは従業員35万人を抱える巨大企業ではあるものの、「社長が変わるだけでこれだけ変わるのか」と思わされる事例でもあります。

ぼくが記憶に残るのはポルシェ創業者一族である「ヴォルフガング・ポルシェ氏との対談」。
2016年のル・マンにおいて「残り三分」で”ノーパワー”に陥ったトヨタがポルシェに逆転されるという幕切れとなってしまい、それを期にポルシェからトヨタへと送った手紙がきっかけとなって実現したものですが、その対談の中でも豊田章男社長は「お互いトヨタとポルシェというビッグネームを背負って生まれた」ということに触れ、ヴォルフガング・ポルシェ氏に対して「どうやってそれと折り合いをつけたのか」と質問する場もあって、「超お坊ちゃま」と言えどもその家門の重さに尋常ならぬプレッシャーを抱えていたこともわかります。

豊田章男社長の略歴はこんな感じ

トヨタのホームページによると、豊田章男社長の来歴は以下のように記載されています。

氏名 豊田 章男(トヨダ アキオ)
生年月日 昭和31年 5月 3日
学歴 昭和54年 3月 慶應義塾大学法学部卒業

主な職歴
昭和59年 4月 トヨタ自動車株式会社入社
平成10年 4月 ニューユナイテッドモーターマニュファクチャリング株式会社出向
平成12年 1月 トヨタ自動車株式会社Gazoo事業部主査
平成12年 6月 同社 取締役就任
平成13年 6月 同社 アジア本部本部長
平成14年 6月 同社 常務取締役就任
平成15年 6月 同社 専務取締役就任
平成17年 1月 同社 豪亜中近東本部本部長
平成17年 1月 同社 中国本部本部長
平成17年 6月 同社 取締役副社長就任
平成17年 6月 同社 情報事業本部本部長
平成21年 6月 同社 取締役社長就任(現在に至る)

賞罰
平成25年11月 フランス レジオン ドヌール勲章 オフィシエ章
平成29年11月 藍綬褒章

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