対応車種は拡大中、GT-Rの対応も予定
エアロパーツやドレスアップカーで知られるDAMD（ダムド）が、これまで限定販売店のみの扱いに絞っていた「ダムド・パフォーマンス・ステアリングホイール（DAMD PERFORMANCE STEERING WHEEL）」を一般にも販売（98,000円）開始。
このダムド・パフォーマンス・ステアリングホイールは丈夫にインジケーターとモニターを仕込んだことが特徴で、「スピード、エンジン回転数、燃費、アクセル（スロットル）開度、油温、水温、吸気圧、吸気温、外気温、バッテリー電圧」、さらにシフトインジケーター、ゼロヨンタイム、ストップウォッチ、Gセンサー内蔵によって加速度の表示等が可能、とのこと。
加えて後日発売のラップタイムセンサーを拙速することで「ラップタイム」の表示も可能になるといい、かなり魅力的な製品だと言えそうです。
ラインアップは続々拡大中
現時点でのこのパフォーマンス・ステアリングの対応車種は下記の通り。
- スバル・レヴォーグ
- スバルWRX STI
- スバルWRX S4
- スバルBRZ
- トヨタ86（前期）
- マツダ・ロードスター（ND）
- マツダCX-5（KE系）
- マツダ・アクセラ（BM/BY系）
- マツダ・デミオ（DJ系）
- マツダCX-3（DK系）
DAMDによると対応車種は今後拡充してゆくとのことで、SUBARUだとレガシィ（BP/BL/BM/BR/BS/BN）、フォレスター（SG/SH/SJ）、インプレッサ（GD/GG/GH/GE/GJ/GP/GR/GV）、エクシーガ（YA/GP）への対応予定、日産GT-Rへの対応予定が公表されています。
OBDⅡのおかげで取り付けが簡単に
なお、取り付け方法も公開されていますが（こちらにPDFがアップされている）、OBDⅡコネクターに接続し、そこからデータを送信する「送信部」の電源の配線、そしてステアリングホイール側でデータを受信する「受信部」の取り付けと配線、もちろんステアリングホイール本体の交換を行うだけ。
「OBDⅡ」とはもともと車両の自己診断のために装備される端子のことを指し、たとえばディーラー等で点検を行う際には、ディーラー側の診断機（テスター）をここに接続して車両の情報を取り出します。
そしてOBDⅡは情報を取り出すために設けられているほどなので、車両に備わる各センサーからの情報を拾うことができ、つまり車速やアクセル開度、燃費、油温や水温などを簡単に取り出すことが可能。
これが日本車に装着され始めたのは2000年以降だと記憶していますが、それまでは（追加メーター設置のため）水温データを取るのにラジエターホースにセンサーを装着したり、スピードデータを取るのに車速センサーを探したりする必要があって、これはディーラーに聞いたり、ネット上の情報をもとに、テスターを配線に一本一本当てて探したりという「とんでもない」苦労があったわけですね。
その過程では配線をショートさせたり、ウオータージャケットにコーキング材を詰まらせてしまったりという失敗（当然エンパーになった）も経験していますが、今では「OBDⅡ」があるのでそういった苦労もなく、本当にいい時代になったなあ、と考えています。
ステアリングホイール上にデータを表示できるのはフェラーリとBMW
なお、オプションにはなるものの、フェラーリとBMWにも「LEDインジケーターつき」のステアリングホイールが存在。
フェラーリの場合はこんな感じ（電源が入っていないので真っ暗ですが・・・）で、表示位置はやはりステアリングホイールの上部となり、ただし「エンジン回転数をグリーン、イエロー、レッドのLEDで視覚的に表示する」のみ。
つまり数字や燃費といったデータは表示されないということになるものの、もちろんこれはフェラーリがモータースポーツをバックボーンに持つことや、スポーツ走行には「エンジン回転数以外のデータはさほど重要ではない」ため。※必要な情報のみを的確に伝えることがフェラーリのLEDステアリングホイールの目的
そしてBMWはこんな感じ（やっぱり真っ黒で申し訳ない）。
フェラーリと異なるのは、中央に小さなディスプレイがあり、ここにデータの表示ができること（その両脇にLEDによるバー表示）。
その意味ではダムドに近いようですね。
VIA:DAMD