女子校の教師が「生徒のために」カーシェアリングでGRスープラを借りて陸上最速記録に挑戦！当然ながら規約違反にて問題になるもしらばっくれているもよう

｜　もともとは学校で製作した速度記録挑戦用のクルマが壊れてしまい、そのかわりとして探してきたのがこのGRスープラ　｜

高校で速度記録挑戦用のクルマを作るとはさすがアメリカ

さて、アメリカのカーシェアリングサービス、Turo（トゥーロ）にて、「男性がGRスープラを借りてそのまま陸上速度記録競技に出場し、その結果としてブレーキとタイヤに約4,000ドル（日本円で約53万円）相当の損耗を与えた」という報道。

このGRスープラを借りたのはグレゴリー・ディッチなる女子校（ネーパービル・ノース・ハイスクール）教師だそうで、報道によれば、この高校の女子生徒たちは陸上速度記録を更新するためにレーシングトラックを製作したものの（さすがアメリカ）、大会に向かう途中で何らかの理由にて破損していまい、グレゴリー・ディッチが可愛い生徒たちのため「なんとかせねば」と立ち上がったのがことのはじまりであったようですね。

グレゴリー・ディッチはこう語る

この1件が明るみになったのち、各メディアはグレゴリー・ディッチへと取材を試みますが、そこでグレゴリー・ディッチが語ったのが「私は生徒たちのためにクルマをなんとか手配しようと考えたんです。私たちは一晩中何時間も電話をかけ続け、どこかで何らかの車両を見つけようとしました」。

そしてやっと見つけたのが”ディーラーから借りた”と彼が主張するこのGRスープラ。

黄色いテープはパネル間のギャップを埋めて空気抵抗を減らすためのもので、実際にこのGRスープラで最高速記録に挑戦し・・・

時速160.1マイル（約時速260キロ）を記録したわけですね。

ただし事実はやや異なるもよう

しかしながらこのGRスープラについては、「ディーラーから借りた」ものではなく、実際には上述のとおりトゥーロを通じて個人から借りたものであることがわかっていて、その個人の所有車とはジョバンニ・モラレス氏。

同氏はトゥーロに自身のGRスープラを登録し、それを見たグレゴリー・ディッチがこのGRスープラを借りたわけですが、ジョバンニ・モラレス氏は貸し出しに際し「借り手が若い人であればちょっと心配になるんですが、グレゴリー・ディッチは年上だし、教師だし、クルマのことをよくわかっていそうだから安心してしまったんです。ただ、クルマが帰ってきたとき、何かがおかしいと思った。なぜだかわからないけど、このクルマがレースに使われたような、そんな気がしたんです」。

果たしてジョバンニ・モラレス氏がネット上で検索をかけたところ、自身のGRスープラが陸上速度記録に挑戦しているソーシャルメディア上の投稿を見つけることになったそうですが、ブレーキやタイヤがそうとうに摩耗しており、これらの交換費用に要する4,000ドルを「誰が負担するのか」が今回の争点となっているわけですね。

トゥーロのほうでもグレゴリー・ディッチがジョバンニ・モラレス氏のGRスープラを3日間借りた記録があるといい、トゥーロの担当者いわく「我々は間違いなく、グレゴリー・ディッチが我々の禁止した用途に使用し、車両をレース供したことを示す証拠を持っています。我々は、さらなる行動を起こすため、状況を注視しています」。

一方のグレゴリー・ディッチは「その人（ジョバンニ・もられる）が誰なのか、どういう経緯でこういった報道がなされているのかは知らないが、それらは事実に全く反する」と述べるなど”知らぬ存ぜぬ”状態となっていて、現在のところ全米が注目する事件に発展しているようですね。

カーシェアリングサービスで借りたクルマで最高速にチャレンジしたGRスープラを報じる動画はこちら

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参照：FOX 32 Chicago