| 2019年までには発売したい意向だが |
さて、現在ラスベガスで開催中のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)。
本来は家電見本市となるものの、自動車の家電化が進む中、数年前から自動車や関連用品もこのCESへと出展されるように。
過去にはBMWがドアミラーの代わりとなる「カメラ」、アウディの「バーチャルコクピット」などを出展していますね。
顔認証、ジェスチャーコントロールも
なお今回注目を集めるのは中国系企業「フューチャー・モビリティ(Future Mobility Corp)」の展開する新ブランド「Byton(バイトン)」。
早ければ今年後半、おそくとも2019年には受注を集め、数年以内にはデリバリーを目指す新興自動車メーカーですが、BMW「i」ブランドにて車両プログラム部門を率いていたCarsten Breitfeld氏がCEOを努めており、その意味でも「実現性が高いと思われる」EVベンチャーの一つ。
車両そのものは「SUV」に属し、外観こそフォルクスワーゲン・アウディグループやBMWのデザインに影響を受けていると思われるものの、インテリアは非常に独自性が強いもので、顔認証にはじまりダッシュボード左右に渡る大きなモニター(ここに車両の側面や後方に情報を映し出す)、ステアリングホイールに内蔵された8インチディスプレイ(ステアリングホイールを回転させても表示が一定であれば面白い)を持ち、シートも12度ながらも「回転可能」。
バイトンによるとインテリアの完成度は「85%」だとしており、しかしダッシュボード上のモニターは市販モデルでも継続される、とのここと。
なおカーナビゲーションシステムはジェスチャーによるコントロールが可能。
ちなみにバイトンはこの車を米国で販売したいとしており、その価格は500万円ほど、と言われます。
ルシードやファラデー・フューチャーの車が「1000万円オーバー」ということを考えるとかなり安い価格だとも考えて良さそうですね。
なおモーターは「1つ」版と「2つ」版を揃え、シングルモーターモデルは272馬力、デュアルモーターモデルは476馬力を発生。
航続可能距離はそれぞれ400~500キロだとされ、これが実現できれば「かなり競争力のある」クルマになりそうです。
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