| ロレックス・デイトナをここまでカスタムする人はそうそういない |
しかもスパイク・リーは「2本目」となるデイトナのカスタムを実行
さて、これまでにも数々のロレックスをカスタムしてきたスイスの工房、「アルチザン・ドゥ・ジュネーブ」。
腕時計の販売は行わず、あくまでも顧客が持ち込んだ腕時計を顧客の要望にあわせてカスタムしており、ジョン・マッケンロー、ミカ・ハッキネン、ファン・パブロ・モントーヤ、レニー・クラヴィッツらのためにカスタムウォッチを製作したことでも知られます。
なお、ロレックスだとデイトナのほかにサブマリーナ、ほかのブランドだとパテックフィリップのカスタム例もありますね。
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スパイク・リーのためのカスタムは「2本目」
スパイク・リーは以前にもアルチザン・ドゥ・ジュネーブにてロレックス・デイトナをカスタムしたことがあり、今回は「2本目」。
以前のカスタムモデルは116520をベースに、(ケースサイドのリュウズガードを削り取るなど)1970年代のテイストを再現した仕様を持っています。
今回のモデルは「Cool Hand Brooklyn Skeleton」
そして新しくスパイク・リーとアルチザン・ドゥ・ジュネーブが共同しカスタムしたのはまたもやデイトナ。
「Cool Hand Brooklyn Skeleton」を命名されており、前作とは異なるスケルトンダイヤルを持つ一方、使用されるカラーは前回と同じ「ネイビーとオレンジ」です。
ケースバックはスケルトン、そしてローターには「BKLYN」。
スパイク・リーはジョージア州アトランタにて生を受けますが、幼い頃にニューヨーク・ブルックリンへと移住しており、自身が撮影する映画の多くがニューヨークを舞台としていることでも知られます(好むカラーやロケーションについては一貫性があり、非常に強い信念を持つ人だと思われる)。
ロレックス・デイトナ「クール・ハンド・ブルックリン・スケルトン」はこういった仕様を持っている
そしてこのロレックス・デイトナ「クール・ハンド・ブルックリン・スケルトン」について、スパイク・リーは「1本目のカスタムロレックス」と基本的に同じテイストを求めたといい、自身の好むブルーそしてオレンジをアクセントとして選択。
なお、ブルーについては「リー・ブルー」と命名されているようですね。
時針と分針はゴールドの「ドルフィン」。
スモールダイヤルの針はブルーにオレンジのポイントが与えられます。
ベゼルはステンレススティールからセラミックへ。
ダイヤルはスケルトン加工が施されます。
タングステン製ローターにはネイビーのカラーリング(PDV)、そして「BRKLYN」の文字を再現。
替えストラップにはラバーBによる専用品が用意されます。
これはスパイク・リーの「カジュアルウエアにもマッチするように」という要望を受けてのことだそうですが、「バックルレス」となっており、片側のストラップをもう片側のホールに通して折り返し(ベルクロで)固定するという方式を新しく取り入れているため、開発に2年を要した、とのこと。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/51579090201/in/dateposted-public/ロレックス・デイトナ「クール・ハンド・ブルックリン・スケルトン」の製作にかかったのは約2年
アルティザン・ドゥ・ジュネーブいわく、このロレックス・デイトナ「クール・ハンド・ブルックリン・スケルトン」の製作にかかったのは約2年、携わったのは30人だといいますが、たしかに「何から何まで」手が入っており、これまでに同社が手掛けた中でも「もっともカスタムされた」一本であるように思えます。
ムーブメントは4130で、これを「表裏スケルトン」仕様の鑑賞に耐えうるよう、分解した後に加工されて組み上げられており、これだけでも相当な時間を要したのかもしれません。
そのほかのパーツだと、ポリッシュやペイント、カットなど多種多様な工程を経ていますが、このダイヤルはオリジナルの盤面を「くり抜いた」もの。
それをマットブルーへとペイントし、スケールを追加し、その他様々な加工を施しているわけですね(BR60KLYNの文字がナイス)。
竜頭にはスリットとオレンジのラインが追加され、プッシュボタンにも「RESET」の文字が彫られています。
ステンレススティールのベゼルにはサテン仕上げのセラミックがはめ込まれ、レターはホワイトとオレンジ。
全体的には「眠らない都市」をイメージしているそうですが、ここまで高度にカスタムされたロレックス・デイトナは他にないかもしれませんね。
スパイク・リーとアルティザン・ドゥ・ジュネーブがカスタムしたロレックス・デイトナを紹介する動画はこちら
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参照:Artisans de Geneve