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これは買うしかないだろう。故スズキ元会長、鈴木修の名言を集めた「語録かるた」が発売に。「忙しくて死ぬ暇がない」「どの国でもいいから1番になりたい」「敵前逃亡」

スズキ公式、「鈴木修かるた」パッケージ

Image:Suzuki

| 鈴木修は独自の価値観と判断基準を持った素晴らしい経営者であった |

ボクが尊敬する経営者のひとりでもある

さて、スズキが元スズキ会長・社長、相談役であった鈴木修氏のありがたい言葉を集めた「鈴木修 語録かるた」を発売(大人用と子ども用とがあり、パッケージなどが異なる。それぞれ1,980円)。

同氏は自身の言葉でしっかりと意思を伝えることで知られていた人物ですが(2024年12月25日に死去)、このかるたには「その言葉を発した背景」が記されており、パッケージのカラーはスズキレッドとスズキブルー、そして取札のデザインは鈴木内部でなされるなど、ライセンスものではない「スズキ自身による」中身の濃い製品となっているようですね。

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鈴木修はこんな名言を残している

参考までに、ダイソーの社長は「悲観的」「自虐的」なコメントで知られるものの、鈴木修は非常にポジティブな名言を残しており、「嘆くな、知恵を出せ」「地球上には無限に市場がある」「心配だからって立ち止まってはダメ」などの前向きな言葉を発する一方、トヨタとの提携に際しては「参考にはさせてもらうが、私はぜんぜん違う」、フォルクスワーゲンとの提携に際しても「(スズキは)ドイツから経営者を迎えないといけないようなヘボばかりではない」と発言するなど大手にも屈することがなかった人物です。

ただ、根性論を振りかざす人物ではなく、非常に繊細な観察眼をも兼ね備えており、「唯一、インドで成功した」自動車メーカーだけあってインドに関する「他の人では気づかないような」視点からの名言も多数残していることでも知られていて、要は「自分の立場からだけではなく、その国の、その立場からの」視線でものを見ることができる人であったのだと考えています。

スズキ公式、「鈴木修かるた」取札

Image:Suzuki

鈴木修:基本プロフィール

鈴木修(すずき おさむ、1930年1月30日~2024年12月25日)は、1978年から2021年まで40年以上にわたり社長・会長として経営を主導し、「中小企業のおやじ」を自称する現場主義の経営者として知られた人物で・・・。

  • 生年月日:1930年1月30日
  • 出身地:岐阜県下呂市
  • 最終学歴:中央大学法学部卒業
  • 1958年に鈴木自動車工業(現スズキ)へ入社
  • 1978年に社長就任
  • 2000年に会長就任
  • 2021年に会長退任後は相談役
  • 2024年12月25日、悪性リンパ腫のため94歳で死去

スズキを世界企業へ育てた功績

1. 軽自動車の大衆化

1979年発売の スズキ アルト は47万円という低価格で登場し、日本の軽自動車市場を大きく変えることに。

その後も スズキ ワゴンR など数々のヒット車を生み出し、スズキを軽自動車のトップメーカーへ成長させたほか、バイクでも「チョイノリ」を発売するなど「低価格」にこだわったことでも知られます。

スズキ・ジムニーの歴史
Life in the FAST LANE.

実際のところ価格に関する名言も多く「1部品、1グラム、1円低減」と語ったことがあり、小さな単位の積み重ねを重視したことでも知られます(いきなり100グラム削れと指示するのではなく、1グラムを100個積み上げて100グラムにする、という考え方であった)。

実際のところ、もともと「両サイドに着いていた」グレード名を記したバッジについても、「対向車から見えない側は付ける必要がない」として「片側」に抑えたという話も報じられていますね。

なお、コストを重視しながらも「もの作りは文化」「軽自動車は芸術品」といった感じで、モノに対する愛着、そして敬意に関する言葉も多く残されています。

2. インド市場への先見性

鈴木修氏の最大の功績として挙げられるのがインド進出で、1983年にインドへ進出して現地企業との合弁会社だった Maruti Suzuki を育成することに。

現在ではインド市場で圧倒的なシェアを持つメーカーとなり、スズキの利益の大部分を支える存在となっていますが、当時の大手メーカーが欧米市場に注力する中、「これからはインドだ」と判断した先見性が高く評価されていて、さらには「インドの人たちにも豊かな生活を送ってほしい」とコメントするなど、現地に対する愛情を降り注いだこともよく知られる一面です(商売人ではあったが、お金よりも大事なものがあると考える人でもあった)。

参考までに、「先見の明」については、自身はこれを否定しており、インドで成功したのは「試行錯誤を繰り返したから」だと説明していて、先見の明というのは他の人がつけた後づけの会社だと主張しています。

スズキ・ジムニーのフロントグリル
Life in the FAST LANE.

3. トヨタとの提携

電動化や自動運転への対応が課題となる中、鈴木修氏は トヨタ自動車 との資本提携を推進し、これによりスズキは次世代技術への投資負担を軽減しつつ、自社の強みである小型車・新興国事業に集中できる体制を築いたわけですね。

ただ、「ジムニー」はトヨタがいくら頼んでもOEMの対象としないなど、確固たる一線を引いていたことも知られています。

鈴木修氏の経営哲学

鈴木氏は大企業のトップでありながら、常に「中小企業のおやじ」という言葉を好んで使用しており、以下のようなスタイルを持っていたと言われます。

  • 現場第一主義
  • 徹底したコスト意識
  • 小さなクルマへのこだわり
  • スピード重視の意思決定
  • 新興国市場への積極投資

ちなみにですが、退任時には「生きがいは仕事です」という言葉を残すなど、その仕事への情熱は業界内でも有名だったようですね。

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