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グッチがF1参戦、アルピーヌへの冠スポンサー就任で2027年から「グッチレーシング」に。マシンは「グッチカラー」へ、変わりゆくモータースポーツの未来

グッチの「ツボ(壺)」

| F1は完全に「セレブ向け」コンテンツに |

ただしボクとしてはこの流れに賛成である

モータースポーツの最高峰であるF1(フォーミュラ1)に、「まるで映画のような」驚きのニュース。

フランスの自動車ブランドであるアルピーヌ(マシン製造は英国)が、イタリアを代表する世界的ファッションハウス「グッチ」を新たなタイトルスポンサーに迎えることを発表し、ネット上では「F1にファッションブランドは必要なのか?」という疑問の声も上がっているものの、この上流階級のスポーツにおいて、ラグジュアリーファッションの注入はむしろ必然であるとも考えられ、ここでは、この衝撃的なスポンサーシップの背景、そしてそれがもたらすF1の未来について考えてみましょう。

この記事の要約・ポイント

  • 新チーム名が決定: 高級ファッションブランド「グッチ(Gucci)」がアルピーヌF1のタイトルスポンサーに就任し、2027年シーズンから「グッチ・レーシング・アルピーヌ・フォーミュラワン・チーム」として参戦
  • F1のビジネスモデルの変化: これまで自動車関連やIT、金融が中心だったF1のタイトルスポンサーへとハイブランドが本格参入することは歴史的な転換点
  • カルチャーの融合: 賛否両論はあるものの、F1が名実ともに「富裕層のスポーツ」かつ「世界的ポップカルチャー」としてメインストリームに定着した証に

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なぜ今、グッチがF1のタイトルスポンサーに就任したのか?

F1の観戦チケット高騰からも分かるように、もはやF1は一般大衆向けではなく、「資金力のある人々」のためのスポーツです。

これまでもアパレルブランドの製品供給や小規模なスポンサーシップは存在したものの、チームの「冠名」にハイブランドがつくのは極めて異例であり、現在のF1のファン層を考慮するならば、もしかすると今後の「トレンド」となるかもしれません。

実際のところ、今回の「冠スポンサー就任」について、F1の世界的知名度が一般層や若年層、そしてトレンドに敏感な層にまで十分に浸透し、グッチのような巨大企業が大金を投じる価値があると判断した証拠でもあり、「F1が商業化しすぎている」という批判の声もあるものの、このスポーツが次の10年も存続し、進化し続けるためには、今回のような強力な資金源の確保がポジティブな要素だと捉えています(なにより、F1人気が拡大することにより、参戦する自動車メーカーの存在感を発言が強くなり、市場をコントロールする力が増すことになり、事業展開が有利になる)。

グッチの「猫」

参考までに、現在のグッチの親会社であるケリングのCEOはルノーを電撃退任したルカ・デ・メオ氏で、「アルピーヌ」はルノーが擁するブランドでもあり、となると同氏のケリングへの移籍はある意味で「両者合意の上での計算づくの行動」であったのかもしれません。

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もう一つ参考までに、アルピーヌF1チームの「正式なチーム代表ではないが、実質的な最高実力者」であるフラビオ・ブリアトーレ(Flavio Briatore)は現在のアルピーヌF1チームの元となったルノーF1チームのマネージャーで、ミハエル・シューマッハ、フェルナンド・アロンソを王者に押し上げたという実績を持ち(シンガポールGPで起きたクラシュゲートによって事実上F1から追放処分を受け、後に処分解除)、2024年に当時ルノーのCEOを努めていたルカ・デ・メオ氏に呼び戻される形でF1へと復帰。※いまだ危険人物とみなす人々も多いせいか、肩書は代表ではなく「Executive Advisor(エグゼクティブ・アドバイザー)」

さらに参考までに、ルノーF1チームは「ルノーがベネトンF1チームを2000年に買収」することによって発足した組織ではありますが、フラビオ・ブリアトーレはベネトンF1チーム時代から辣腕を振るっており、そしてベネトンは御存知の通りイタリアのアパレル企業。

つまるところ、価格帯は異なれど、かつてのベネトンのように、「ファッションブランドが冠スポンサーになった」「しかも現在のアルピーヌF1は元をたどるとベネトンF1チーム」「そしてベネトンF1チームもアルピーヌF1チームもフラビオ・ブリアトーレによってコントロールされている」ということに。

そしてF1ドライバーは現在「非常に強い影響力」を持つため、新生「グッチ・レーシング」はスター性の高いドライバーを高額で引き抜きにかかることも考えられます(まずグッチからF1とのコラボアイテムが登場することは間違いない)。※フラビオ・ブリアトーレはドライバーマネジメントに関して非常に高い能力を持っている

「ついでに」ですが、現在ルイ・ヴィトン筆頭とするLVMHもF1との関係性を深めており、ルイ・ヴィトンがトロフィーケースを提供したり、LVMH傘下のディオールとルイス・ハミルトンがコラボを展開したりという行動が見られていて、こういった傾向を見る限り、F1が「セレブスポーツ化」することはまず間違いないであろうと考えています。

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新チーム「グッチレーシング」の概要

2027年シーズンから始動する新生チームの概要は以下の通りだとアナウンスされており・・・。

  • チーム正式名称: グッチ・レーシング・アルピーヌ・フォーミュラワン・チーム(Gucci Racing Alpine Formula One Team)
  • パワーユニット(PU): ルノー(アルピーヌ)
  • 本拠地: 車体製造:イギリス・エンストーン / エンジン開発:フランス・ヴィリー=シャティヨン
  • 主な競合チーム: フェラーリ、メルセデスAMG、レッドブル・レーシング、マクラーレンなど
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市場での位置付け:高級ブランドとモータースポーツの歴史

グッチの参入は、かつてジャガーが高級コンセプトカー「Type 00」のマーケティングにファッションモデルを起用した際の反響を思い起こさせ、一部の熱狂的なレースファンからは「硬派なレースの世界が軟弱化(woke化)している」との反発を招く可能性もありますが、しかし、年間1億ドル以上の予算が飛び交い、抜群の知名度や集客を誇るF1と富裕層向けビジネスとの親和性は抜群です。

グッチの「椅子」

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結論

グッチがアルピーヌのタイトルスポンサーとしてF1に参入するというニュースは「アパレルとレースのコラボレーション」に留まるものではなく、それはF1が現代のラグジュアリー、そしてポップカルチャーの最先端として君臨しているという事実を示すもので、そしてこのモータースポーツの行く末、さらには富裕層ビジネスの未来を示すもの。

ブランドに対する好みは人それぞれではありますが、この巨大なパートナーシップが2027年以降のレースをより華やかで、よりエキサイティングなものにしてくれることは間違いなく(F1を取り巻く環境を一変させる可能性がある。セレブを起用した大規模キャンペーンの可能性もあり、F1全体に影響を及ぼすことになりそう)、グッチをまとったアルピーヌのマシンがサーキットを疾走する姿を楽しみに待ちたいと思います。※グッチもここ数年で販売不振が続き、デザイナーが相次ぎ交代するなど迷走を見せているため、今回のスポンサーシップを「不信の突破口」だと位置づけている可能性が高い

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参照:GUCCI

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