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【試乗:トヨタ・アルファード〜後編】もはやサルーン。セダン衰退の理由はミニバンだと確信させる実力の持ち主

2018/02/05

| 新型トヨタ・アルファードの内装と走りをチェック |

さて、マイナーチェンジを受けた新型トヨタ・アルファードの試乗「後編」。
前編ではそのエクステリアをチェックしましたが、今回はインテリアおよびその走りをチェックしてみたいと思います。

新型トヨタ・アルファードのインテリアを見てみよう

まずは運転席。
外観に比べるとマイナーチェンジ前の内装と比較して変化の幅は大きくないようにも見えますね。
内装トリムはグレードにもよりますが「ブラウンオリーブ・アッシュバール木目調」「シルバー木目調」「メタルブラウンウッド」「メタルウッド」が選択可能(この車両にはメタルウッドが用いられている。ブラック木目と大理石との中間みたいな感じ)。

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運転席シートもかなりゴツめ。
シートポジションは比較的高く、Aピラー内側にあるハンドルを掴んで「よいしょ」と運転席に登る感じ。
降りるときはドアを開けた時に見える(フロア部分の)ステップを踏んで降りる感じですね。
一般的なSUVに比較してもシートポジションは高めのようです。

シートのカラーは画像の「ブラック」のほか、プロモーション用画像でよく見るベージュの「フラクセン」が選べます。
なお最上位グレード「エグゼクティブラウンジ」に採用される「プレミアムナッパ本革」だと「ホワイト(まさに純白)」が選択可能に。

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こちらはリアシートで、7人乗り仕様のため「リラックスキャプテンシート(オットマン付き)」。
最上位グレード「エグゼクティブラウンジ」になるとさらに豪華なシートとなり、これはトヨタいわく「ファーストクラス並み」とのこと。シートアレンジや乗降性についてはトヨタのホームページに詳しく解説があります。

これはかなり座り心地の良いシートで、ここにいったん座ると自分でこの車を運転するのが面倒になり「誰か運転して」という感じに。
もちろん足元も広々。

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ミラーはデジタル。

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ダッシュボードは車体前方に向かって「下がって」おり、フロントサイドの三角窓も大きく下側に拡大されているので視界は非常に良好。
このあたり「さすがトヨタ」ですね。

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ルーフ上部にはLEDアンビエントランプ。

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新型トヨタ・アルファードで走ってみよう

さて運転席に収まってドライビングポジションの調整。
とにかく視点が高くて見晴らしがいい、というのが第一印象です。
前方の視界は大きく開けていて、車両感覚もつかみやすくなっていますね。
開放的な印象がある一方でシートの厚みや「体が沈み込む」感覚があるために不安はなく、むしろ重厚な室内だとも言ってよさそう。

ミニバンには珍しくステアリングホイールやペダルの位置もごくごく自然で、スポーツカーからこの車に乗り換えてもまったく違和感はないほど。
ドアミラーやルームミラー越しの視認性も高く、これは大きな車体を持ってはいるものの「四角い」ボディ形状に起因するのかもしれません(スポーツカーの場合、車体が丸かったりフェンダーが張り出していたりして車両感覚が掴みづらい場合がある)。

キーは「スマートキー」化されているので、とくにキー操作は必要なく、エンジンスタートはプッシュボタンを押すのみ。
スタート時には心地よい振動でエンジンが目覚めますが、同時に静粛性が非常に高いこともわかります。

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シフトレバーをDレンジに入れて車をスタートさせますが、非常に滑らかなのが印象的。
ホイールベースはなんと3000ミリという車ですが、そのサイズを感じさせない取り回しの良さがあり、ディーラーの駐車スペースから車を出すのにもまったく無理はない感じ(最小回転半径は5.6メートル、と思いのほか小さい)。

ディーラーから車道に出る際の段差についてもしっかりと衝撃を吸収し、サスペンションについては当たりが柔らかい、非常にマイルドな印象があります(ゴツゴツした印象はまったく無い)。
重量は2425キロと重い車ですが、「乗り心地」に関しては重い車の方がいい場合があり、アルファードの場合は「重量を味方につけている」と考えて良さそう。

そこからアクセルを踏んで加速に移りますが、なかなかどうして2.5リッターでも十分なトルクを見せ、これだと合流や上り坂での加速でも困ることはないように思います。
アルファードにはV6/3リッター(301馬力)、ハイブリッド(ガソリンエンジン152馬力+フロントモーター143馬力+リヤモーター86馬力)がラインアップされ、しかし2.5リッターでも十分だという印象。

しばらく走行をしてみてレーンチェンジ、ダブルレーンチェンジを試みますが、車体の高さ(1950ミリ)を感じさせないほど機敏に動き、かつ嫌な揺れもなく、車体を振ってみてもすぐに揺れが収まるのにはちょっと驚かされます。

ブレーキも非常によく効く割にナーバスさはなく、ちょっとラフに踏んだとしてもしっかり、ゆっくりと止まるのがいいですね。

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アルファードは従来の「車」の価値観を超越してしまっている

全体的な印象としては非常に良く、さすがトヨタの「ドル箱」だけあってちゃんと作ってるんだなというところですが、偽らざる印象としては「オイオイ今のミニバンはこんなに良くできてるんか・・・」というもの。
こんな車があるんだったらセダン買う意味はもう無いだろうと思わせるに十分で、トヨタの場合は自社のミニバンが(自社の)セダンに引導を渡してしまったのかもしれませんね。※最近乗った車の中だとアルファードに一番乗り味が近いのはアウディA5(先代)。しかし快適さはアルファードの方が上

これだけよく走って、これだけ快適で、なおかつ見晴らしも良く取り回しも楽で、そしてモノも乗るとなると本当に「これ一台で十分」だと思えてくる車であり、一回これを経験してしまうと他の車種を購入する気は起きないだろうな、とも思います。

「ミニバン」というだけで試乗前はちょっと軽視していた感があるのは否めないものの、それだけに試乗を通じてかなり驚かされたのもまた事実。
トヨタのカタログには「仲間を想い敬う」という表現が見られますが、「自分が運転する」ということよりも「一緒に乗る人と快適な時間を共有する」という価値観で選ばれるべき車なのかもしれません。

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走りを楽しむ車ではない一方で「移動手段」としてはこれに勝る車はないんじゃないかとも思われ、これまでの価値観とは異なる基準で選ばれるべき車であり、その意味では「車を超越している」とも言えるほど(人を乗せることを考えると、これ以外の選択肢はないかも)。

今回のマイナーチェンジでは目に見える部分の質感を大きく上げてきており「所有する楽しみ」も大きくアップしたと言えますが、自動車を選ぶ基準についてパラダイムシフトを発生させるだけのインパクトがある車だとも考えられますね。

実際のところ、あれだけ「スポーツカー/スーパーカー好き」の人が多い香港でもアルファードは(他のミニバンとは比較にならないほどの)猛烈な人気を誇っており、かつカスタムする人も多数。
それだけの魅力があるということになりますが、なぜか現地のトヨタディーラーでは「キャプテンシート」が正規販売されておらず、よってキャプテンシートのアルファードは「並行輸入」で香港に入り、ベントレー等と並んで輸入車ディーラーで販売されているのも良く見かけます(アルファードはつまりそれくらいの扱い)。

よってキャプテンシート仕様のアルファードは同じ右ハンドル地域である香港へと簡単に輸出できるため「売却価格が非常に高く」、場合によっては2-3年乗っても「車両本体価格の80%くらいで売った」という例も。

マイナーチェンジ後のアルファードは「アルファード本来の」魅力にますます磨きをかけており、そのため「より高い価値を持つ」ことは間違いなく、「買って失敗しない」車の一台だと言えそうです。

他の画像はFacebookのアルバム「新型トヨタ・アルファード」に保存中。

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