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マツダが次期ロードスターについてハイブリッド化を検討中。「世の中の流れには逆らえない。だが、核となる軽量性は断固として守り抜く」

投稿日:2019/11/30 更新日:

| 欧州の環境に対する要求は想像を絶する |

英国Autocarが報じるところによると、次世代のマツダ・ロードスターはハイブリッド化する可能性があり、マツダはそれについて現在検討を重ねている段階、とのこと。
まず、このハイブリッド化について、目的は「世界的な流れ」である、とマツダ常務執行役員そしてデザイナーの前田育男氏がコメント。
マツダ・ロードスターは人馬一体を掲げ、世界で最も運転が楽しいとされるクルマの一台ですが、前田育男氏によると「将来、ドライビングを楽しむ人々の意識も変わってくるだろう」。
つまり近い未来は、ガソリンを燃やしまくって走るような時代ではなくなるだろう、と認識しているようです。

欧州での環境意識の高まりは想像を超える

マツダが(スポーツカーである)ロードスターのハイブリッド化を考えねばならない背景にはいくつかの要因があると思われ、大きなところでは欧州における環境意識の急激な高まりではないかと考えています。
すでに欧州ではガソリン車に乗ること、燃費の悪い車に乗ることが「悪」として捉えられる傾向にあるようで、自動車メーカーは規制を抜きにしても、こういった風潮に対応しなければその会社自体が社会的に総スカンを食らってしまう可能性も(これは、欧州の、グレタ・トゥーンベリさんへの熱狂的な支持を見ても理解できる)。

よって自動車メーカーは好むと好まざると「電動化」を行わねばならないというのが偽らざるところなのかもしれず、電動化を行わない会社は「(誇張抜きで)地球を滅ぼす悪」として社会から排除されるのかもしれません。

実際のところ、欧州における各自動車メーカーのサイトを見ると、まっさきに記載があるのは環境性能。
つまり(税金や保険の関係もありますが)消費者は運動性能ではなく環境性能を基準に選んでいるという傾向も見られ、車をえらぶというよりは「環境性能の良いエンジンを選ぶ」という具合ですね。※各自動車メーカーの発表するプレスリリースにも、まっさきに環境性能が記載されている。そうしなければ許されないのだと思う

なお、フォルクスワーゲンは「ディーゼル不正事件」にて環境性能を偽ることとなってしまいましたが、日本では「偽った」という行為そのものが問題視されたものの、欧州では「既定値よりも高いレベルの排ガスを出した」という結果が問題視されることになり、「騙したメーカー」ではなく「地球を汚した」メーカーという捉え方をされているようです。

そういった状況もあってか、マツダの発売した新型「SKYACTIV-X」エンジンは欧州では高い評価を受けており、これはマツダの予想を超える受注を獲得している模様。
日本だと通常の2リッターガソリンエンジン車に比較すると、SKYACTIV-X搭載モデルは70万円ほど高い設定ですが、それでも欧州の人々は「環境に優しいものには、進んでお金を払う」という姿勢が明らかになったわけですね。

マツダ欧州「SKYAVTIVE-Xエンジンの受注は予想を超える」。一方米国ではマツダ3そのものが低調。欧州は「環境性能」でクルマを選ぶが、米国は「価格」で選ぶ?

よって、ガソリンエンジンのみで走るスポーツカー、そういったクルマに乗って爆音を発しながら走る人が敵視される時代が来ると思われ、マツダはそこを懸念しているのかもしれません。

ちなみに米国と日本ではこういった意識がまだ薄く、ハイブリッドカーについても「環境に配慮」ではなく「燃費を気にして」選ぶ傾向が強いように感じます(おまけに、ピュアエレクトリックカーに乗っているとバカにされることがある)。

エレクトリック化されようとも走る楽しみは失わないい

なお、いかにエレクトリック化されようとも、マツダは「走る楽しさ」を放棄するわけではなく、専務執行役員の広瀬一郎氏によれば「軽量性はロードスターを構成する重要な要素であり、いかにエレクトリック化したとしても、軽量性は固持する」。
現行NDロードスターは軽量化を図ることで高いドライバビリティを取り戻すに至っていますが、現代の安全性に関する基準、環境性能をクリアしながらこの軽さを実現するのは並大抵の苦労ではなかったろう、とも考えています。

それでもマツダのエンジニアはNDロードスターで1,000キロ前後(NC世代に比べると100kgくらい軽い)という軽さを実現しているので、たとえ「エレクトリック化されようとも」幾多もの困難を乗り越えて「世界一軽いオープン・エレクトリックスポーツカー」を作ってくれそうですね。

そしてマツダは、「安い車を欲しい」と考える人々ではなく、「地球のためには喜んで高いお金を出そう」という意識の高い人々をターゲットにしているということになり、そのために自ら茨の道を選んだのは間違いなさそう。
言い換えれば目先の利益ではなく、将来に渡ってマツダブランドが世の中に高い価値をもって認識されるように努めている、と言いかえることもでき、ぼくはそういった姿勢を評価したいと思います。

 

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