| ついにポルシェまで「レザーフリー」に対応した |
先日のティーザー画像公開に加え、ポルシェが9月4日の正式発表に向け、タイカンのインテリア画像を追加にて3枚公開。
この3枚にて、タイカンのインテリアは「ほぼ」全容がわかる状態となっていますが、さすがにポルシェ初のピュアエレクトリックカーだけあって、多くの新しいデザイン、新機軸が盛り込まれているようですね。
なお、ここで要注目なのは「助手席ディスプレイ」。
これについて、ポルシェは「ドライバーを煩わすこと無く、助手席側で設定などができる」ということを掲げており、カーナビやインフォテイメントシステムをここで操作できる、ということになりそうです。
液晶パネルは「ベゼルレス」
メインのメーターは16.8インチで、これは「フードレス、ベゼルレス」。
ほかの液晶パネルも同様ですが、「ベゼルレス」はタイカンのインテリアにおける一つのトピックなのかもしれません。
なお、メーターフードがないということで反射が気になるものの、当然ポルシェはこれに対策を施しており、無反射加工が用いられているそうです(明度もかなり高いのだと思われる)。
このメーターには4つの表示モードがあり、それらは「クラシック」「マップ」「フルマップ」「ピュア」。
「クラシック」は画像のようにポルシェ伝統のメーター風で、「マップ」はその一部が地図表示に、そして「フルマップ」は文字どおり全画面が地図を示すように。
そして面白いのは「ピュア」で、これは表示が最小限となり、スピードや道路標識等がシンプルに表示されるもの。
昔、「サーブ」のメーターに、夜間に余計な表示をしないようにと「スピードメーターなど必要な部分だけにイルミネーションを点灯させる」機能があったように記憶していますが、これと同じような考え方だと言えそうです。
そしてメーターの左端にはライト関係、右端にはサスペンションやトラクションコントロールの設定を行うエリアが存在しています。
なお、逆にこれまでのポルシェを連想させるのはGTスポーツ・ステアリングホイール、ペダル、そしてスポーツクロノ。
とくにGTスポーツステアリングホイールは他の部分とは大きく異るデザインを持ち、「ビス」が用いられるなど違和感がないでもないですが、ポルシェはこの部分で「既存ポルシェとのつながり」を演出している、と述べています。
「ヘイ、ポルシェ」にてインフォテイメントシステムが起動
そしてダッシュボード中央にはメインのインフォテイメントディスプレイがあり、これはボイスコントロールによる操作に対応。
メルセデス・ベンツよろしく「ヘイ、ポルシェ」にて起動し、カーナビゲーションシステム、電話、メディア、そしてエアコンなどの機能やポルシェコネクトを操作可能。
その下にあるのは8.4インチタッチスクリーン式コントロールパネルで、アウディやランボルギーニ(ウルス)同様、タッチしたときに振動にてフィードバックを返してくれるもの。
シートのヒーターやベンチレーション機能、エアコン、カーナビゲーションの住所入力などをここで行うことになります。
センターコンソールにある「丸い」イルミネーション付きのパーツについて、これが何なのか不明ではあるものの、後ろ側の内部には「ツメ」が見られ、ということは「単なるドリンクホルダー」なのかもしれません(だとしても、前側の「フタ」が何なのかわからない)。
そしてオプションだと、上述のように助手席ディスプレイ、そしてシートには「クラシックレザー」のほか、オリーブオイルでなめした「OLEA」と呼ばれる新しいレザーに加え、レザーを使用しない「Race-Tex(リサイクル素材が主原料)」と呼ばれる素材も。※ステアリングホイールにアルカンターラ状の素材が使用されているのは、スポーツ走行対応ではなく、この”エコ素材使用”がその理由のようだ
こういった、環境負荷の小さい素材の積極採用については、おそらく「エレクトリックカーを購入する人は、環境意識が高いであろう」という前提に基づいているものと思われます。
実際にタイカンでは「投網からリサイクルされた」Econylと呼ばれるフロアカーペットを持つといい、そのパワートレインのみならず、様々な意味で「かつてないほどエコ」なポルシェだと言えそうですね。
インテリアカラーについては「アタカマ・ベージュ」「ブラックベリー」「ブラックライムベージュ」「メランティブラウン」が用意され、これらはいずれもタイカン専用色。
アクセントとしては「マットブラック」「ダークシルバー」「ネオダイム」が用意され、素材だとウッド、カーボンファイバー、アルミニウム、ファブリックといった素材が用意されている、とのこと。
VIA:Porsche