| 日本ではポピュラーなあのクルマもアメリカでは不人気 |
ここ数年は自動車業界において、これまでに無い変革期を迎えています。
まずはSUVの人気化によって、これまで(世界的に見て)売れていたセダンが売れなくなったこと。
そして様々な規制によって、販売を継続できないクルマが出てきたこと。
さらにEVへのシフトが要求され、開発コストが膨大となってきたこと。
こういった理由にてこれまで販売が継続されてきたクルマの多くが販売終了へと追い込まれていますが、その数は年々増加しているように思います。
そして北米では、2019年に販売が終了されるクルマが「35車種」にものぼるといい、ここでそのメンツを見てみましょう。
スポーツカーには冬の時代
まずはスポーツカーで販売が終了するのはこういった車種。
正直、「もう売れない」というのが販売終了の理由ですが、スポーツカーカーオーナーの多くがハイパフォーマンスSUVへと乗り換えている、という報道もありますね。
なお、アウディTT同様、ジャガーF-TYPEも相当に売れていないクルマですが、同じような販売台数であっても、ジャガー全体の規模から見るとF-TYPEは許容できる、しかしアウディの会社規模だとTTの台数は「無駄」ということになりそう。
・アルファロメオ4Cクーペ ・アウディTT ・BMW i8 ・メルセデスAMG SL63 ・日産フェアレディZロードスター |
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プレミアムセグメントにも「不人気車」
そしてこちらはプレミアムカー。
ゴルフ撤退は意外ですが、日本とは異なりアメリカでは「売れないクルマ」に分類されるそうで、たしかに世代によって「導入されたりされなかったり」ですね。
・アウディA3カブリオレ ・フォルクスワーゲン・ビートル ・BMW 3シリーズ・グランツーリスモ ・BMW 6シリーズ・クーペ/グランツーリスモ ・フォルクスワーゲン・ゴルフ ・フォルクスワーゲン・ゴルフR |
コンパクトカーもコストカットの手を逃れることはできない
これも日本とは違って「アメリカでは売れない」コンパクトカー。
価格競争が厳しく、採算性が悪いために「撤退」を組める場合が多いようです。
コンパクトなセダン、コンパクトなワゴンはアメリカにはマッチせず、これらは「ハッチバック」に集約される模様。
・フィアット500 ・スマート ・トヨタ・ヤリスiA(ヤリスのセダン) ・カローラiM(カローラのワゴン) |
人気のSUVも厳しい時代に
売れ筋のSUVといえども、競争に勝てなくなり販売を落とすクルマも。
もはやSUV市場はブルーオーシャンではなく、今後はどんどん「脱落者」が出るだろう、とも言われていますね。
なお、トゥアレグは同じフォルクスワーゲンの「ティグアン」に食われ販売が落ちてしまった、とのこと。
・日産ジューク ・フォルクスワーゲン・トゥアレグ |
EV、ハイブリッドもすでに淘汰の時代に
そして「クルマの未来」であるはずのEVやハイブリッドもすでに淘汰が開始。
これからどんどんエレクトリック化されたクルマが登場することになりますが、そこに待つのは過酷な競争なのかもしれません。
シボレー・ボルトは「鳴り物入り」でデビューしたように記憶していますが、どうやら販売が追いつかなかったようですね。
・フィアット500e ・日産ローグ(エクストレイル)ハイブリッド ・テスラ・モデル3ロングレンジRWD ・シボレー・ボルト |
よく知らないけどこんなクルマも消えるようだ
そしてこれらはアメリカ専売、もしくは日本ではメジャーではないクルマたち。
その多くはセダンやコンパクトカーのようで、フォードの場合は「セダンとコンパクトから完全撤退」の影響が出ているようです。
リンカーンについては意外と人気があると聞きましたが、今後は大型モデルや中国に注力するために北米でのコストをカットするのかもしれませんね。
・ビュイック・カスケーダ ・ビュイック・ラクロス ・キャデラックATSセダン ・シボレー・シティエクスプレス ・シボレー・クルーズ ・シボレー・イキノックス(ディーゼル) ・フォードC-MAXハイブリッド ・フォード・フィエスタ ・フォード・フュージョンスポーツ ・フォード・トーラス ・フォード・フォーカス ・リンカーンMKT ・リンカーンMKX ・日産タイタン(ディーゼル) |