その価格3000万円！ブガッティとジェイコブとのコラボにて、内側にW16エンジンを内蔵する」腕時計が発売

｜　しかもこのW16エンジンは実物と同じ構造を持ち、実際に”動く”　｜

さて、ブガッティは腕時計におけるパートナーを「パルミジャーノ・フルリエ」から「ジェイコブ」へと変更していますが、今回は新作として”Bugatti Chiron 16 Cylinder Tourbillon（ブガッティ・シロン 16シリンダー・トゥールビヨン”を発表。

その価格はなんと280,000ドル（邦貨換算で3040万円）で、もちろんトゥールビヨン機構、そして内部にブガッティの「W16」エンジンを模したギミックが採用されることが特徴です。

このブガッティ・シロン16シリンダー・トゥールビヨンのケースはチタン製、そして風防やサイドのクリアパーツはサファイアクリスタル。

ムーブメント自体は4本のショックアブソーバーにて支えられ（ちゃんと緩衝装置として機能する）、内蔵されたエンジンは腕時計下部に設けられたプッシュボタン（右側）を押すとクランクシャフトが回転し、コンロッドやピストンが実車同様に作動する様子を見ることができます。

ブガッティが腕時計のパートナーを「ジェイコブ（JACOB & CO）」へと変更。「ツインターボ（5700万円）」を限定39本にて発売

使用されるパーツは578ピース

このブガッティ・シロン 16シリンダー・トゥールビヨンに採用されるパーツは全部で578個だそうで（意外と少ないような気もする）、製造にかかるのは約1年。

上述の「エンジン」のほか、燃料計に見立てたパワーリザーブメーターも内蔵するようです。

サイドにはEB110のCピラーに装着されるカバーのような「円形の穴が空いた」カバーが、そしてサスペンションのスプリングや時針、分針にはブガッティらしいブルーも採用されていますね。

そしてケースのトップ側にはブガッティのエンブレム、そしてブガッティの象徴たる馬蹄型グリルをかたどったデザインも。

ケースバックには「JACOB & CO. FOR BUGATTI」の刻印に加え、チタン製であること、スイス製であること、そして限定モデルであることに加えシリアルナンバーも。

非常に高価な腕時計ではありますが、ブガッティの用意する「カーボン外装」と同程度の価格であり、ブガッティを購入するほどの人であれば「G-SHOCKを買うくらい」の感覚でポンと買ってしまいそうですね。

こちらはジェイコブがインスタグラムに投稿した、「W16エンジンが動作する様子を収めた動画」。

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Jacob & Co.(@jacobandco)がシェアした投稿 - 2020年 4月月8日午前7時59分PDT

「Jacob & Co.」はこんな腕時計メーカー

ジェイコブの創業は1986年とかなり新しく、創業者はジェイコブ・アラボ氏。
もともとはジュエリーメーカーとしての出発で、腕時計業界への参入は2003年と比較的最近です。

そして業界では新参者となるジェイコブが「ウォッチメゾンとして他社との差別化を図ろうと」採用したのが、”セレブ向けの腕時計に特化”するというリシャール・ミルにもよく似た戦略。
そのため奇抜なデザインを持つ腕時計も多く、人気モデルとしては「ゴースト（74万円）」がよく知られるところですね。※複数の国の時間を表示できる＝世界中を飛び回るセレブ向けというコンセプト

そのほか「グローバル（90万円）」、「グランド（90万円）」、「5タイムゾーン（195万円）」なども有名です。

とにかく見た目のインパクトで勝負というイメージの強いジェイコブですが、おそらく「売却時には相当に苦労する腕時計」であるのは間違いなく、その意味でもセレブ向けだと言えそうです。

そのほか、自動車メーカーと腕時計メーカーとのコラボレーションにはこんな組み合わせが

そして以下は自動車メーカーと腕時計メーカーとがパートナーシップ契約を結んでいる一例。

中には「名前だけを使用した」簡素なコラボから、ケースやダイヤル、針までにオリジナルデザインを採用する手の混んだコラボ、さらにはクルマのダッシュボードに装着されるといった”深い関係”の例も。

実際に選んだ人がいるかどうかは不明ですが、ベントレー・ベンテイガには「3000万円くらいの」ブライトリング製トゥールビヨンを（ダッシュボードに）組み込めるオプションがありますね。