| おまけにダッシュボードは”世界でもっともクラシック” |
最近はフェラーリやマクラーレン、ポルシェも「レトロな」限定モデルを発表していますが、今回はケータハムもレトロルックな「スーパーセヴン1600」を発表。
もともとスーパーセヴンそのものが「レトロ」なクルマではありますが、今回はさらに1970年代まで時を巻き戻し、「当時の、モターリゼーション華やかりし日のセヴンを再現」したとコメントしています。
搭載されるエンジンはフォード製の「シグマ」4気筒、出力は135馬力。
トランスミッションは5速マニュアル、駆動輪はもちろん後輪のみ。
内外装は「ひたすらレトロ」
このスーパーセブン1600最大の特徴は「ウイングフェンダー」。
コクピットから前方へと伸びるこのフェンダーが「まさに70年代」なわけですね。※ただし、当時は評判がよくなかったらしい。現行ケータハムの多くは「サイクルフェンダー」を採用。
見たところタイヤもレトロなトレッドを持つようですね。
なお、この部分だけ見ると「キャブ仕様」ですが、実際はインジェクション仕様だそう。
それでもアクセルを踏み込むと、凄まじい吸気音を聞かせてくれることになりそうです。
ホイール(レトロなので小さめの14インチ)は「ミニライト風」デザインを採用し、ボディカラー同色、もしくはゴールドが選択可能。
ボディカラーにはヴィンテージ調の「レーシンググリーン」「カリビアンブルー」「タスカニーレッド」「サクソニー・グレイ」「セレンジェッティ・オレンジ」「ボルドーレッド」「オックスフォード・ホワイト」が用意されています。
インテリアはレザー張り(一部オプション)、そしてステアリングホイールはウッド製が採用され、高級さすら感じますね。
メーター類は「スミス製」。
ケータハムいわく、”世界で最もクラシックなダッシュボード”。
ケーターハムの創業者、グラハム・ニアーンはもともと1959年からロータスディーラーを営んでいたという背景を持っていますが、1973年にロータスが「ロータス・セブン」の生産を終了させる際にその生産権利一切を引き継いで「ケータハム・カーズ」を設立しています。
そこからは独自の改良点を盛り込んだシリーズを展開して人気を博し、しかしケータハムの経営権はその後2005年に、元ロータスの経営陣の一人であったアンサー・アリ氏を筆頭とする投資グループへと売却され、面白いのはその後に「チーム・ロータス(F1)」に買収されたこと。
このチーム・ロータスは乗用車を販売している「ロータス・カーズ」とは全く別の組織であり、その名称を巡ってややこしい自体に発展しているものの、「ロータスから売却されたセブンがまた(もとのロータスとは違いうけれど)ロータスに戻った」ということになりますね。
今回発表された、ケータハム・スーパーセブン1600の価格は33,495ポンド、邦貨換算だと約425万円。
けっこうな価格ではあるものの、英国の自動車における「歴史」を手にできると思えば、この価格も安いものかもしれません。
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VIA:CATERHAM