| 他社のEVと比較して競争力のあるデザイン、性能を実現してきた |
さて、日産自動車がかねてよりティーザーキャンペーンを展開していた新型エレクトリッククロスオーバー「アリア」を正式発表。
日産によると「新開発のパワートレーンによる力強い走りと滑らかな加速」「最新の運転支援機能やコネクテッド技術によるコンシェルジュのようなサービス」「一回の充電当たり航続距離は最大610km(WLTCモード)」が特徴さとされ、発売は2021年中頃、(助成金等を考慮した)実質購入価格は500万円を予定している、とのこと。
新型アリアは多様な選択肢が特徴
まず、新型日産アリアに用意されるパワートレインは2種、バッテリーは2種。
よって合計4種類の選択肢があるということになりますね。
パワートレインについてはシングルモーターの2WD、前後ダブルモーターの4WDとがあり、バッテリーは65kWhと90kWhという選択肢です。
出力については2WD+65kWhバッテリーの場合は160kW(217.5PS)、2WD+90kWhバッテリーだと178kW(242PS)、そして4WD+65kWhだと250kW(334PS))、4WD+90kWhだと290kW(394.3PS)。
それぞれのスペックについては下記の通りです。
2WD(65kWh) | 2WD(90kWh) | 4WD(65kWh) | 4WD(90kWh) | |
最高出力 | 160kW | 178kW | 250kW | 290kW |
最大トルク | 300Nm | 300Nm | 560Nm | 600Nm |
0-100km/h加速 | 7.5秒 | 7.6秒 | 5.4秒 | 5.1秒 |
航続距離 | 最大450km | 最大610km | 最大430km | 最大580km |
なお、アリアのボディサイズは全長4,595ミリ、全幅1,850ミリ、全高1655ミリ、車体重量は1,900kg~2,200kg。
以外にコンパクトなサイジングを持ち、重量についても「そこまで重くない」ようですね。
採用される4WD技術はe-4OURCE
(4WDモデルの)アリアに採用される4WD技術は「e-AOURCE」と題されたもので、これは4輪を独立し制御するというもの。
人の瞬きよりも3倍速い速度で制御を行っているといい、日産GT-Rに採用されるアテーサE-TS同様のトルクスプリット4輪駆動システムです。
前後0:100~100:0までのトルク配分を行い、左右それぞれにもトルク配分そしてブレーキ制御を介入させることでタイヤのグリップを最大化させるという考え方ですが、おそらく今後様々な日産車に応用されることになると思われ、もしかすると「時期GT-R」に採用される可能性も。
ウワサレベルでは、GT-RのアテーサE-TSについて日産は開発を停止し、その開発チームをホンダが引き取ってSH-AWDを開発したというものがあり、もしかすると日産がATTESA E-TSの開発をやめたのは、このe-4OURCEへとスイッチするためだったのかもしれません(このウワサを聞いた時は”やっぱり日産はお金がないんだな・・・”と思ったものですが)。
日産はロゴも刷新
なお、日産はアリアの発表にあわせてロゴも刷新。
この新しいロゴ(エンブレム)は「薄く、軽く、しなやか」というキーワードをもとに考案されたもので、BMWやミニ同様に「デジタル世代への対応」つまりスマートフォン等でも見やすいということを意識したのだと思われますが、それらと異なる部分は「光らせる」ことを念頭においたという事実。
つまり車両に掲示するだけではなく「発光する」ということで、光っているときでも、そうでないときでもしっかり読み取れるように輪郭が考えられているようですね。※新しい日産ロゴのデザインプロセスはこちらに掲載されている
日産によると、新しいロゴにお開ける思いは下記のとおりです。
日産は新しいブランドロゴを発表しました。 このロゴは、豊かな歴史とイノベーションの伝統とともに、未来へと舵を切る日産の姿をいきいきと表現しています。 これまで同様、ロゴの中央に置かれた「NISSAN」の文字が、過去の名車や歴史を示唆し、一目で日産ブランドと認識いただけるようにデザインされました。
日産自動車
参照:日産自動車