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アウディが中国向けの豪華ミニバン「アーバンスフィア・コンセプト」発表!全長5.5メートルなのに乗員4人、「自宅、オフィスに次ぐ第三の空間に」

アウディが中国向けの豪華ミニバン「アーバンスフィア・コンセプト」発表!全長5.5メートルなのに乗員4人、「自宅、オフィスに次ぐ第三の空間に」

| 一連の「スフィア」コンセプトはあくまでも技術や考え方の提示にとどまり、具体的な市販の計画はないようだ |

いずれはこういった「移動するオフィスやリビング」のようなクルマが主流になるのかもしれない

さて、アウディが「グランドスフィア」「スカイスフィア」に次ぐスフィアシリーズ第三弾、アーバンスフィア・コンセプトを発表。

本来は北京モーターショーにて発表される予定だったものの、ショー自体が開催延期となったためにオンラインにて発表されることとなっていますが、これは「大都市での移動を前提とし、乗員の快適性や乗車体験を最優先したもの」だと紹介されています。

なお、北京モーターショーにて発表される予定であったことからも分かる通り、中国市場を強く意識しており、このプロジェクト自体が本国ドイツ・インゴルシュタットと中国・北京双方のデザインサンターとの共同プロジェクトとして進められた、とのこと。

ボディが「ミニバン」形状を持つのは「中国でミニバンが人気」だからだと思われ、その人気のほどはレクサスLMの投入や、現地自動車メーカーの発表するコンセプトカーからも理解ができますね。

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そのボディサイズは巨大だった

このアーバンスフィア・コンセプトはかなり大きな車体を持ち、これもやはり「中国では大きな車体が好まれるから」だと思われ、その全長は5.5メートル、全幅2メートル、全高1.7メートルというビッグサイズ(キャデラック・エスカレードよりも大きい)。

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非常に塊感の強いデザインを採用していて、そして開放感を演出するためにルーフ上部は「グラス」仕様。

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フロントグリルは相当に大きく、しかしここには各種サインを表示することも可能です。

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リアセクションにも同じくLEDにてサインを表示できます。

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ちなみにこういった(ミニバンにおける)巨大なマッシブグリルはひとつの流行であり、日本だとアルファードやノア/ヴォクシー、韓国だとヒョンデ・スターリアが「大きなグリル」を採用していますね。

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なお、アウディはこのクルマについて「タイヤの付いたラウンジ、モバイルオフィス、自宅やオフィスに次ぐサードプレイス」と表現しています。

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ドアは「観音開き」で、レッドカーペットさながらに乗員の歩く先を照らします。

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アウディ「アーバンスフィア」コンセプトのインテリアはこうなっている

このアーバンスフィア・コンセプトの真価は外観でもなくドライブトレーンでもなく、「その内装にある」と考えて良さそうで、そもそもミニバンというボディ形状自体がこの内装を実現するために採用されたと考えて良さそう。

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この広大な室内は「ガソリンエンジンやトランスミッション、排気系を積む必要がない」EVだからこそ実現できたと言ってよく、巨大な24インチホイールを車体の両端に押しやることでさらに広い空間を獲得しています。

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そしてこのアーバンスフィアは超広大な室内を持つにもかかわらず、ぜいたくな「4人乗り」。

通常走行時にはステアリングホイールが格納される「完全自動運転」を標榜しているようですが、その仕様や市場投入次期、EVとしてのスペックなどが明かされておらず、よってアーバンスフィアはそもそも実現を考えていない、文字通りの「コンセプト」カーということになりそうです。※自動運転レベルは「4」だと紹介されており、この自動運転機能は10年以内に導入予定だという

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多くの自動運転ミニバン同様、やはり重視すべきは後部座席となっており、ルーフに取り付けられたスクリーンには様々なエンターテイメント情報が表示されるようですね。

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シートは「リラックスモード」「エンターテイメントモード」によって角度や形状が変化し、リラックスモードだと、よりシートバックが寝た姿勢となってレッグレストも延長されることに。

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そのほかVRグラス等も備え、様々なデジタルサービスやインフォテインメント機能を利用することができるそうですが、各シートにはローターとボタンを組み合わせたMMIタッチレスレスポンスが用意され、これによって直感的な操作や機能の呼び出しが可能となるもよう。

ただしシートを倒すとこのスイッチに手が届かなくなるため、アイトラッキング、ジェスチャーコントロール、音声コントロールによっても操作することができるのだそう。

参考までに、アウディは(2017年頃には)スイッチを無くしてすべてタッチ式の操作に変更するとコメントしていたものの、最近になって「機械式腕時計のように、操作する楽しみを演出するためにスイッチを残す」とも語っていますね。

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そして「未来の」クルマらしく、表情のスキャンと音声分析によるストレス検知を行い、リラックスするための提案を行ったり、インテリアの素材には、持続可能なバンブー(竹)ビスコースファブリック、リサイクルポリアミド「ECONYL」、製造過程で化学物質を一切使用しないホーンビーム単板が使用されている、とも紹介されています。

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参照:Audi

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