| トヨタのクルマは恐ろしいレベルにまでその価格が上がっている |
たしかに「価格なりの」装備やクオリティを持っているとは思うが
さて、トヨタが「3番めのクラウン」クラウンセダンの詳細を公開。
本日から受注を開始し11月13日に発売するとのことですが、当初展開されるのはニグレードのみとなっており、Z(ハイブリッド/730万円)、そしてZ(燃料電池車/830万円)というラインアップ。
実車を見てないのでナントモではありますが、価格だけ見ると「とんでもなく高い」という印象であり、トヨタの営業利益が予想の1.5倍になりそうなこと、そして営業利益率がこの1年で2倍にまで跳ね上がっているのはこういった強気の価格戦略が影響している可能性もありそうです(それでも販売台数は伸び続けている)。
参考までに目標月販台数は600台(クラウンスポーツは700台)。
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新型クラウンセダンのコンセプトは「ニューフォーマル」
これまでは「クラウンクロスオーバー」「クラウンスポーツ」という”新しいボディ形状のクラウン”が先行して発表されていたものの、今回は正統派ストロングスタイルのクラウン「セダン」の発表となり、トヨタいわくそのコンセプトはニューフォーマル。
用意されるパワートレーンはハイブリッドとFCEVのみとなっており、環境に配慮したラインアップとなっています。
その外観はかなりイカつく、しかし高級感と高い品質を感じさせるもので、クラウンクロスオーバーやクラウンスポーツの「丸っこさ」とは異なる直線基調のデザインを持つもよう。
ホイールは20インチ(タイヤは245/45R20)、ホイールはタービンをイメージさせるデザインを持っており、そのカラーは”ブラックスパッタリング”。※乗り心地のいい19インチも選べる
サスペンションは前後マルチリンクという”ちょっと珍しい”形式です。※クラウンスポーツのフロントサスペンションはマクファーソンストラット
フロントはおなじみ「ハンマーヘッド」ですが、クラウンスポーツの「スプリット」とは異なり、ヘッドライトはクラウンクロスオーバー同様の「ビルトイン型」。
なお、この特徴的な、そして今までのトヨタ車には見られない台形縦スラットを持つグリルにつき、「アンダープライオリティ」と呼称されています。
一方でテールランプは他のクラウン、そして近年の他のトヨタ車に近い「LEDバー」。
フロントに比較すると、リアはかなりおとなしいという印象ですね。
ボディカラーは「ほぼモノトーン」で、イエロー(マスタード)やレッドはなく、そしてアッシュのかわりには「マッシブグレー」。
上述のとおりパワートレーンはニ種類ですが、興味深いのはハイブリッド車について「E-Four」ではなく「FR」ということ。
ハイブリッド版だと2.5リッターエンジン(185馬力)に2個のエレクトリックモーター(180馬力)を組み合わせていて、つまりクラウンスポーツの「4WD」とは全く異なり、そして搭載されるバッテリーもクラウンスポーツの「ニッケル水素」ではなく「リチウムイオン」。※この「2.5L マルチステージハイブリッドシステム」はトヨタとして初採用
こういったところを見ると、クラウンスポーツとクラウンクロスオーバーは「多くを共有するボディ形状違い」といった感じではありますが、クラウンセダンはFRベースのプラットフォームとパワートレーンを持っており、それらとは根本から異なるクルマだと考えられます。
新型クラウンセダンの内装はこうなっている
そしてこちらが新型クラウンセダンのインテリアですが、ほかのクラウンと共通する要素を多く持ちつつもシックな杢目調パネルを採用しており、強い高級感が感じられます。
なお、アンビエントライトが採用されたことも1つのトピックで、64色から選択できるLED照明を持つ、とのこと(公式画像では光っていないようだ)。
ホイールベースは3メートルのもあるので後席は広々(ショーファードリブンカートしての性格も持たせている)。
参考までにボディサイズは全長5,030ミリ、全幅1,890ミリ、全高1,475ミリ、車両重量は2,020kg。
近年のトヨタのクルマはレクサスとのオーバーラップも囁かれるものの、同じ価格帯であればトヨタブランドのクルマのほうが「装備内容に優れる」ようで、レクサスの持つ高級感やブランドバリュー、ディーラーの「おもてなし」に価値を見いだせないのであれば、トヨタ車を買ったほうが満足できる場面が多いのかもしれません(トヨタのほうがクルマそのものとしての価値が高いのかもしれず、もしかすると原価はそう変わらないのかもしれない)。
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参照:TOYOTA