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2025年は前年の反動にてEVとPEHVが大きく成長?中国はじめ欧州でも成長が期待でき、米国でもトランプ大統領の政策にかかわらず成長が見込まれる理由とは

テスラ

| 米国ではトランプ政権の影響は「まだ」現れず、欧州では安価なEVの連続投入によって市場が活性化 |

中国では相変わらず「成長基調」が継続されることとなりそうだ

さて、2024年は(中国を除く)世界各地にてEV市場の成長が鈍化したと報じられていますが、2025年はその反動というわけか、米国、カナダ、欧州にてEVおよびPHEVの販売台数が18%成長し、全世界では「初の2000万台」の大台に乗るのではと見られています。

この予想はRho モーションによってなされたもので、世界的に見るとやはりリーダーは中国となってEVとPHEVの販売台数は1290万台、しかし米国とカナダでも16%という高い伸びを記録すると考えられているようですね。

北米での成長は政治的不確実性に直面している

この「米国とカナダにおけるEVおよびPHEVの販売慎重予想」はちょっと意外とも言えるもので、というのも現在トランプ政権下での政策変更が予想され、そしてドナルド・トランプ大統領はEVに対して「あまり積極的ではない」ように報じられているから。

実際のところ、内燃機関車の販売を伸ばさんがための燃費基準の緩和や、新車および中古EVに対する連邦税控除の削減が予定されており、これらはダイレクトにEVやPHEVの需要に影響を与える可能性が大。

しかしながら今回出されたレポートでは「たとえ政策が変更されたとしても、それが市場に影響を及ぼすまでには時間がかかるであろう」と見られていて、そのため「2025年はまだEVとPHEVに分がある」という判断がなされているようですね(両方の市場あわせて210万台が売れるであろうと見られている)。

テスラ・モデルY
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欧州市場ではインセンティブ削減後の回復を期待

EU、EFTA地域、英国を含む欧州市場では、2024年にEVおよびPHEVの販売が3%減少するという状況に見舞われていますが、2025年では逆に強い回復が予想されており、回復の要因としては、新しい、そして厳しいCO2排出基準が施行され、これによって自動車メーカーがより多くのEVとPHEVを販売することを実質的に義務付けられること、そして中国はもちろん、ルノーやシトロエン、フィアットなどの地元自動車メーカーから25,000ユーロ以下の価格の手頃なEVの導入が予定されていること。※それでも、一部の自動車メーカーは排出基準目標を達成するためのコストを嫌い、罰金を選ぶ可能性もある

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中国はEV市場を引き続きリード

そして中国は引き続き、EVおよびPHEVの販売において世界をリードすると予測され、とくに2025年には1,290万台に達する可能性があり、前年から17%の増加を見込んでいます。※今年、中国ではEVの市場占有率が50%を超えると予想されている

Rho Motionのリサーチ責任者、アイオラ・ヒューズ氏は次のように予測していますが、もしかすると中国は(2024年のように)予想を大きく超えてEVとPHEVの販売を増加させることになるのかもしれませんね。

「中国のグローバル市場における支配力は今年も続くでしょう。新たな工場が世界中で開設され、その国際的な影響力が拡大します。2025年には、EUの自動車メーカーのトップたちは、長年待たれていた排出基準目標が施行されることで、眠れぬ夜を過ごすことになるでしょう。何十億ユーロもの罰金が待ち受けているため、十分な準備ができていないメーカーも多いと予想されます。」

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