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最新盗難車ランキングでは「4年連続でランクルがトップ」。盗難件数は年々増えてなんと盗難車4台のうち1台以上がランドクルーザー。あまり見かけないのは「盗まれていたから」だったのか

新型トヨタ・ランドクルーザーに試乗

| さらにトップ(ワースト)10すべてをトヨタとレクサスが占めることに |

それだけトヨタのクルマは「市場性が高い」ということなのだろう

さて、日本損害保険協会が発表した「2024年の盗難車ランキング」において、予想通りランドクルーザーが(4年連続で)トップとなっており、なんと「盗難車4台のうち1台以上がランドクルーザー」という驚きの結果となっています。※昨年の構成比率14.7%から、2024年では27.5%に上昇

さらに言えば、トップ10のすべてをトヨタとレクサスの車が独占していて、新車販売のみではなく、盗難車事情においてもトヨタ車の人気ぶりがうかがえるという状況に(トヨタ車は販売台数が多いぶん、どうしても盗難台数が増えてしまうのだとは思われるが)。

一体盗まれたランドクルーザーはどこへ消えているのか

今回発表されたランキングは「2024年通年」であり、よってここに示される「ランドクルーザー」は主にランクル300だと思われます(ランクル250は年末辺りからのデリバリーである)。

そしてぼくがいつも思うのは、「ランドクルーザーそのものは売れている(実際に販売ランキングでも上位である)のに、なぜ路上で見かけないのか」。

たしかにランクル300は大きく日常的に乗れるクルマではありませんが、一方2024年秋以降にデリバリーが開始されたランドクルーザー250は目にする機会が比較的多く、これはちょっと奇妙な減少です。

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そしてこの現象の答えがここにあるのだとも考えられ、つまり「販売されたランクル300のうち、688台(ただしすべてがランクル300とは限らない)が盗まれているため、その分路上を走る個体が少なくなっているのではないか」ということですね。

ただ、販売されたランクル300の台数に比較して「688台」はそう大きな比率ではなく、やはり「路上でランクル300をそうそう見かけない」という謎が解けるわけではないものの、その理由のひとつであることは間違いなさそう。

そしてアメリカはじめいくつかの国と日本とで事情が異なるのは、「自分で乗るためにクルマを盗む」のではなく、日本の場合だと「海外へと転売するため」にクルマを盗んでいるのだと思われることで、この状況は「異常な事態」だと言えるのかもしれません。

2024年の盗難車「ワースト」ランキングはこうなっている

順位メーカー・モデル盗難件数構成比
1トヨタ・ランドクルーザー688台27.5%
2トヨタ・アルファード289台11.6%
3トヨタ・プリウス235台9.4%
4レクサスLX109台4.4%
5レクサスRX89台3.6%
6トヨタ・クラウン62台2.5%
7トヨタ・ハイエース43台1.7%
8トヨタ・ヴェルファイア38台1.5%
9レクサスLS34台1.4%
10トヨタ・ヴォクシー21台0.8%

このほか追記するならば、2024年の車両盗難件数は合計2,499件で、前年の2,597件(保険請求ベース)よりもやや減少しており、保険金の請求を伴わない盗難認知件数は6,080件なのだそう(もちろんこの中にも多数のランクルが含まれるものと思われる)。

参考までに、盗難認知件数は2003年の64,233件がピークであったそうですが、この64,233件というのも「異常」な数値なのかもしれません。

なお、日本で最も盗難リスクが高い地域は愛知県であり、全体の5分の1以上の盗難がここで発生していて、特にランドクルーザーの所有者にとって、愛知県は最も危険な場所の1つと言えるそうですね。

そしてもうひとつ、1台あたりの支払い保険金は年々上昇して2023年と比較しても20%上昇しており、これはそのまま「車両価格の上昇が原因である」と結論付けられています。

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参照:日本損害保険協会

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