>ロータス(Lotus)

ロータスが「エスプリ」復活を正式表明。EVから一転、方針の転換によりV8ハイブリッド搭載、1,000馬力超にて849テスタロッサ、レヴエルトに対抗

ロータス セオリー1のエクステリア〜サイド
Lotus

| ついにロータスが「公式に」エスプリの復活に言及 |

「EVだけでは物足りない」ラグジュアリー層の声に応えた方向転換

「ロータス=軽量ピュアスポーツ」のDNAが、最高の形で復活を遂げようとしており、イギリスの高級スポーツカーメーカーであるロータスが2028年までの完全EV化(電気自動車化)計画を事実上撤回し、その象徴として伝説の名車「エスプリ(Esprit)」の名を冠する新型内燃機関(ICE)スーパーカーの発売を決定したとアナウンス。

F1由来の軽量化技術を集結させ、重量わずか20kgの超軽量エレクトリックモーターと新開発エンジンを組み合わせることで「1,000馬力超×車重1.5トン」という異次元のパワーウェイトレーシオを実現する計画についても言及されています。

なぜ今ロータスは完全EV化を止め、内燃機関へと回帰したのか?その裏にある戦略と予想される最新スペックについて考えてみましょう。

【この記事の要約】

  • 伝説の名車「エスプリ」が2028年に復活:ロータス(Lotus)がフラッグシップ・スーパーカー「エスプリ(コードネーム:Type 135)」の投入を正式表明。
  • 完全EV化計画を撤回、ガソリンエンジン搭載へ:当初の「2028年までに完全電動化」方針を撤回。富裕層が求める「大排気量エンジンの鼓動」に応え、内燃機関(ICE)+ハイブリッドへ舵を切る。
  • 1,000馬力オーバー&1.5トンの軽量ボディ:ハイブリッドV8モデルは最高出力1,000馬力超を達成。さらにエントリー向けとして軽量なV6モデルも用意される。
  • フェラーリ級の超本格ハイパーカー:ターゲット価格は約40万ポンド(約8,700万円〜)とされ、フェラーリ849テスタロッサ、ランボルギーニ・レヴエルトなどを視野に入れたフラッグシップモデルへ。
ロータス セオリー1のエクステリア〜フロント
Lotus
ロータス・エレトレのリア(グリーン)
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「PHEVではなくHEV」徹底した軽量化への執念

ロータスCEOの馮擎峰(Feng Qingfeng)氏は投資家向け収支報告において「ラグジュアリーセグメントの顧客は、パワフルな大排気量エンジンのスリルを楽しんでおり、EVの滑らかさだけでは満足していない」とコメントし、世界的なEV失速感と富裕層ニーズのリアルを受け止め、ロータスがパワートレインの多様化戦略へシフトすると力強く明言することに。

「エミーラ(Emira)」と最上位EVハイパーカー「エヴァイヤ(Evija)」の間を埋める最高峰モデルとして新型エスプリ(Type 135)を投入するとここで述べていますが、このType 135はすでに「EVとして」投入が計画されていたスポーツカーのコードネームでもあり、これが「方向性の転換によって」エスプリへと変更されたのだと考えられます。

そして特筆すべきは「ハイブリッド化による重量増加を抑えるため、あえて外部充電が必要なプラグインハイブリッド(PHEV)ではなく、充電機器や大容量バッテリーを削ぎ落とせる通常のハイブリッド(HEV)を選択する」ということで、さらにはルノーと吉利(Geely)のパワートレイン合弁会社「Horse」と共同開発するエンジンに加え、F1技術を応用したわずか20kgの超軽量・高出力エレクトリックモーター(150kW/201bhp)を採用すること、そして800Vシステムや8速DCTを組み込みながらV8モデルで「車重1.5トン」という驚異的なターゲットを掲げていることについても公表しています。

ロータス セオリー1のリア
Lotus
ロータスのエンブレム
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新型ロータス エスプリ:車種概要

新型ロータス・エスプリは、上位の「V8ハイブリッド」、そしてよりアクセスしやすい価格と軽さを追求した「V6」の2種類のパワートレインがラインナップされるといい・・・。

新型ロータス・エスプリ(Type 135)主要スペック比較

項目V8 ハイブリッド仕様(フラッグシップ)V6 仕様(軽量エントリー)
パワートレイン新開発 V8 ターボ + 電気モーター(HEV)V6 ターボ + ハイブリッド
開発パートナーHorse(吉利 × ルノー)Horse(吉利 × ルノー)
システム最高出力1,000 bhp 以上未公表(高いパワーウェイトレーシオを実現)
目標車両重量約 1,500 kg1,500 kg 未満(さらに軽量)
トランスミッション8速デュアルクラッチ(DCT)8速デュアルクラッチ(DCT)
駆動方式800V アーキテクチャ採用 AWD/RWD800V アーキテクチャ採用 RWD
座席レイアウトマクラーレンF1風「中央1座+左右席(3人乗り)」も検討中2人乗り または 3人乗り
生産拠点英国ヘセル(Hethel)工場英国ヘセル(Hethel)工場
想定価格帯約400,000ポンド〜(約8,700万円〜)エミーラの上位、V8の下枠
ロータスのコンセプトカー、「セオリー1」のリア
Lotus

デザインとシートレイアウト

まずエクステリアは2024年に公開されたコンセプトカー「Theory 1」の意匠を色濃く反映するとされ、低いノーズと特徴的なリヤデザイン、巨大な2本出しエキゾーストパイプが強烈な存在感を放ちます。

また、ドライバーを車両中央に配置する「3人乗りセンタードライビングポジション(マクラーレンF1方式)」の採用も検討中だとされ、これは右ハンドル・左ハンドルの個別設計が不要になるという合理的な理由もあり、市販化を真剣に考えていることの証左でもありますね。

ロータス セオリー1のインテリア〜ステアリングホイール
Lotus
ロータスのコンセプトカー、「セオリー1」のエンブレム
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競合比較と市場での位置付け

スーパーカー市場におけるライバルとの立ち位置

新型エスプリがターゲットとするのは、世界最高峰のハイブリッド・スーパーカーたちで・・・。

  • フェラーリ 296GTB / 849テスタロッサ
  • ランボルギーニ テメラリオ(Temerario) / レヴエルト
  • アストンマーティン ヴァルハラ(Valhalla)

多くの競合が「重いバッテリーを積むPHEV」へと舵を切る中、ロータスは「あえてプラグイン機能を省く」ことで圧倒的な軽量化を達成しようとしており、「1,000馬力超え」のパワーを発揮しながらも、ライバルたちよりも圧倒的に軽い1.5トンのボディでコーナーを駆け抜ける——これこそが、往年のモータースポーツファンを惹きつけるロータス最大のアドバンテージとなりそうですね。

なお、ちょっと前までのロータスであれば「これも計画倒れになるだろう・・・」と考えていたものの、現在のロータスは吉利汽車傘下にあり、吉利汽車の持つ豊富な資金、そしてグループ内企業が持つテクノロジーを考慮するならば、「本当に」、そして今回こそはエスプリの復活を現実のものとしてくれるのかもしれません。

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「エミーラ」も延命&大幅アップデートへ

エスプリの復活に伴い、ロータスのスポーツカーラインナップ全体が見直されているというのがいまの状況で・・・。

  1. エミーラ(Emira)の進化と延命
    • 当初は生産終了予定だったガソリン仕様の「エミーラ」も販売を継続。
    • 来年(2027年)には「史上最もパワフルで最も軽いエミーラ」へと大幅アップデート。
    • 今後、Horse製V6エンジンを搭載した新モデルも追加予定。
  2. 英国ヘセル工場の復活
    • 新型エスプリもエミーラと共に、ロータスの聖地である英国ノーフォーク州ヘセル工場で生産。ブランドの歴史とアイデンティティを保持し続ける。
  3. 新エンジン「Horse V8」の水平展開
    • 今回新開発されるV8ターボエンジンは吉利グループの他ブランドが開発する「超ハイパワーV8オフローダー(SUV)」などにも流用され、量産効果を高める計画である。
ロータス・エミーラ 420 スポーツのエクステリア~リア(走行)
Lotus
ロータス・エミーラ 420 スポーツのエクステリア~フロント上部
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結論

「完全EV化」の旗を一度下ろし、純粋なドライビングプレジャーのためにガソリンエンジンの可能性を再定義したロータス。

2028年に登場する新型「エスプリ」は、「大排気量V8/V6の鼓動」「最新ハイブリッド技術」「F1直系の超軽量化」が融合した、まさにクルマ好きが待ち望んでいた「理想のスーパーカー」となりそうです。

スーパーカーの歴史に新たな伝説を刻むであろう新生エスプリの続報には引き続き注目したいと思います。

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参照:Lotus, Autocar

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