
ここへ来て輸入車は「ステータス」ではなく「個性」で選ばれるようにも
一方、本国での商品展開とが日本市場の嗜好とがマッチしない例も
日本自動車輸入組合より、2026年10月の国内輸入車台数が公開に。
現在輸入車各ブランドは「プレミアム化」「内燃機関回帰」「電動化」などそれぞれの方向性を明確に打ち出しており、よって消費者としても輸入車を選ぶ際にはこれまで以上の要素を考える必要があるようにも思います。
ここで2026年10月の最新データから見えてきたリアルな勢力図、そして各社の動向を見てみましょう。
この記事の要約
- 2026年10月の最新外国メーカー車新規登録台数データに基づき、単月および1月からの累計販売台数ランキングを徹底網羅
- 首位を走るメルセデス・ベンツやBMW、VWの動向に加え、当月に好調な伸びを示した注目ブランドの動きを解説
- 電気自動車(EV)の普及やプレミアムSUVへのシフトなど、現在の輸入車選びに欠かせない市場トレンドを読み解く

2026年最新 日本国内の輸入車市場動向と考察
2026年の国内輸入車市場は電動化(EV・PHEV)の普及フェーズが定着する一方、ユーザーの多様なライフスタイルや実用性に合わせたパワートレイン選択への移行期を迎えています。
プレミアムセグメントにおいては、メルセデス・ベンツが圧倒的な基盤を維持し、BMWやフォルクスワーゲンがそれに続く構図が「定番」として続いており、また、都市部を中心にプレミアムSUVやクロスオーバーモデルのラインナップ拡充が全体の販売を強く牽引しているという現実も。
そして価格帯の二極化が進む現代の市場では、ブランドのネームバリューだけでなく、先進安全装備や高度なコネクティビティ、そして所有欲を満たすデザイン性が購入の決定打となっているようにも思われ、かつてのように「ブランド」「デザイン」を選択の主な要素とした時代が「終わり」を告げているのかもしれません。※選択肢が多様化したようにも思えるが、実際には選択肢が狭くなっているようにも感じられる

当月に売れている輸入車ブランドのランキング
以下は2026年10月時点における外国メーカー車新規登録台数(「1月からの累計台数」順)のランキング一覧ですが、当月の単月台数および前年同月比、本年累計台数、前年同期比を網羅した内容となっています。
| 順位 | メーカー | 当月台数 | 前年同月比 | 本年累計台数 | 前年同期比 |
| 1 | Mercedes-Benz | 3,624台 | 108.6% | 39,887台 | 95.7% |
| 2 | BMW | 2,461台 | 103.0% | 24,421台 | 83.7% |
| 3 | VW | 1,928台 | 91.8% | 22,721台 | 86.5% |
| 4 | Audi | 1,580台 | 85.7% | 17,492台 | 90.4% |
| 5 | BMW MINI | 1,465台 | 97.8% | 14,579台 | 91.6% |
| 6 | Volvo | 776台 | 84.1% | 9,634台 | 101.7% |
| 7 | Porsche | 508台 | 61.3% | 7,805台 | 90.5% |
| 8 | Land Rover | 450台 | 144.2% | 6,352台 | 91.3% |
| 9 | Jeep | 679台 | 105.8% | 5,665台 | 79.8% |
| 10 | Peugeot | 384台 | 78.0% | 4,708台 | 84.4% |
| 11 | BYD | 175台 | 55.2% | 3,438台 | 106.9% |
| 12 | Renault | 217台 | 86.8% | 2,762台 | 107.1% |
| 13 | Citroen | 233台 | 89.3% | 2,599台 | 112.2% |
| 14 | Fiat | 232台 | 74.1% | 2,433台 | 75.1% |
| 15 | Ferrari | 173台 | 115.3% | 1,512台 | 119.8% |
| 16 | Alfa Romeo | 94台 | 63.1% | 1,443台 | 116.6% |
| 17 | Lamborghini | 60台 | 76.9% | 887台 | 109.2% |
| 18 | Hyundai | 71台 | 57.7% | 824台 | 97.9% |
| 19 | BMW Alpina | 26台 | 49.1% | 548台 | 150.1% |
| 20 | Maserati | 31台 | 62.0% | 491台 | 78.2% |
| 21 | Aston Martin | 48台 | 137.1% | 414台 | 109.2% |
| 22 | Rolls Royce | 45台 | 88.2% | 399台 | 105.3% |
| 23 | Bentley | 23台 | 59.0% | 349台 | 94.6% |
| 24 | Chevrolet | 27台 | 142.1% | 335台 | 121.8% |
| 25 | Cadillac | 27台 | 142.1% | 305台 | 69.2% |
| 26 | DS | 12台 | 52.2% | 229台 | 70.0% |
| 27 | ABARTH | 4台 | 15.4% | 164台 | 25.2% |
| 28 | Ford | 20台 | 125.0% | 145台 | 98.0% |
| 29 | McLaren | 15台 | 57.7% | 135台 | 58.7% |
| 30 | Lotus | 6台 | 54.5% | 79台 | 49.1% |
| 31 | Dodge | 9台 | 112.5% | 55台 | 59.8% |
| 32 | Jaguar | 24台 | 800.0% | 55台 | 28.6% |
| 33 | Kia | 9台 | - | 27台 | - |
| 34 | Lancia | 2台 | 100.0% | 23台 | 176.9% |
| 35 | Morgan | 4台 | 400.0% | 16台 | 133.3% |

主要注目ブランドの詳細解説(上位ブランドのピックアップ)
Mercedes-Benz
10月単月で3,624台(前年同月比108.6%)を記録して圧倒的な強さで首位を堅持。
伝統的なラグジュアリー感に加え、EVや先進のインフォテインメントシステム「MBUX」の導入を迅速に進め、日本の高感度なオーナー層の心を掴み続けているのだと考えられ、とくにリセールバリューの安定感も(上位の中では)安定しており、所有する安心感の高さが強みであるとも考えられます。

BMW
10月単月で2,461台(前年同月比103.0%)と前年を上回る実績をマーク。
「駆けぬける歓び」を体現するスポーティな走りとアグレッシブなデザインランゲージが支持を集めており、SUVラインナップ拡充やBEV(電気自動車)モデル「iシリーズ」の投入など選択肢が多彩化しており、ドライバーズカーとしての魅力を妥協なく追求する層から絶大な信頼を得ています。

Porsche
10月単月は508台と前年同月比を下回るものの、カイエンやマカンといったSUVモデル、そしてタイカン等のEVモデルが堅調な支持を集め、プレミアムスポーツ市場で独自の地位を築くことに。
サーキットでも通用する圧倒的な運動性能は目の肥えたオーナーの所有欲を深く刺激し続けており、比類ないブランド力の高さが伺えます。

当月に成長したブランド(関連情報)
10月単月の動きを見ると、ランドローバーが450台(前年同月比144.2%)と急伸を見せているほか、ジープ(679台、同105.8%)なども前年同月実績を上回る登録台数を記録する例も。
また、累計ベースでもシトロエンやアルファロメオ、フェラーリなどが前年実績を大きく上回るペースで推移しており、個性を際立たせたデザインや、ブランド独自のストーリー性が定番志向から一歩進んだ選択を好む層に強く刺さっているのだとも考えられます。

その反面、アバルトのように「選択肢が減少し」販売を落としてしまう例もあり、このあたりは「本国側と日本の事情とのミスマッチ」というところかもしれませんね。
なお、ジャガーは前年同期比で「8倍」を記録し、これは在庫処分が寄与しているのだとも推測できます。
結論
2026年10月の輸入車市場は、メルセデス・ベンツやBMWといった上位ブランドが安定した単月実績を残す一方、ランドローバーやジープなどのSUV・4WDブランドの健闘が際立つ結果に。
単なる移動手段としてのクルマを超え、自身のライフスタイルや価値観を表現するパートナーとして輸入車を選ぶ傾向が高まっており、いま輸入車に求められるのは「個性」なのかもしれませんね。
そう考えるならば、今後ルノーやフィアットからは続々「個性的な」クルマが登場することとなり、その販売動向にも注目が集まります。

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参照:日本自動車輸入組合











