
ベントレー創業者の「常にライバルの2歩先をゆく」精神が随所に反映される
これまでの「限定」ベントレーの中でもひときわ高い価値を誇ることとなりそうだ
最高峰のラグジュアリーと圧倒的なパフォーマンスを高次元で融合させ続ける英国の至宝、ベントレー。
同社のカスタムオーダー部門「マリナー(Mulliner)」が、創業者であるW.O.ベントレーの妥協なき追求心とブランドの歴史に敬意を表した特別限定モデル「オリンピア・コレクション(Olympia Collection by Mulliner)」を発表することに。
ベースとなるのは世代を超えて愛され続けるフラッグシップクーペ「コンチネンタルGT」で、1926年のロンドン・オリンピア・モーターショーで発表された伝説の名車「6 ½ Litre(シックス・アンド・ア・ハーフ・リッター)」のデビューから100年という節目を祝う、世界限定わずか12台のコレクターズモデルとなっています。
Image:Bentley
この記事の要約
- ベントレーのビスポーク部門「Mulliner(マリナー)」が、創業者W.O.ベントレーの挑戦精神と名車「6 ½ Litre」の誕生100周年を記念した限定12台の「オリンピア・コレクション(Olympia Collection)」を発表
- エクステリアには56時間をかけて仕上げられるグラデーション塗装「Ombré by Mulliner(ヴァーダント〜ミッドナイト・エメラルド)」やシャンパンゴールドのアクセントを採用
- インテリアには1926年当時のメーターを着想源とした文字盤やダックテール風のローテーティング・ディスプレイ、特製ブルックランズ製クロノグラフなど、究極のクラフツマンシップが宿っている
Image:Bentley
ベントレー「オリンピア・コレクション」の概要
「オリンピア・コレクション」は、1926年に登場し、後にル・マン24時間レース(1929年・1930年)を制した伝説の「6 ½ Litre」にインスピレーションを得て制作された特別なビスポークシリーズ。
創業者W.O.ベントレーは、1924年にフランスの公道(リヨン〜ディエップ間)で競合他社の試作車と出くわした際、激しいデッドヒートの末に勝利したものの、その僅差に満足せずエンジンの排気量を4.5Lから6.5Lへと拡大することを決意したといい、「ライバルの常に2歩先を行く」という彼の哲学が結実した歴史的エピソードをグラフィックや刺繍として随所に散りばめ、クルー工場の職人技(クラフツマンシップ)によって現代に蘇らせています。
Image:Bentley
デザイン・インテリア・専用装備の詳細
今回、オリンピア・コレクションのために特別開発されたグラデーションペイントや職人の手作業による内装デザインは以下の通りとなっていて・・・。
| 項目 | オリンピア・コレクション(Mulliner)の詳細スペック |
| ベース車両 / 生産台数 | ベントレー コンチネンタルGT / 世界限定12台(シリアルナンバー入り) |
| パワートレイン(ベース車) | 4.0L V8ツインターボ+エレクトリックモーター(Ultra Performance Hybrid) 最高出力 782 PS / 最大トルク 1,000 Nm |
| ボディカラー | Ombré by Mulliner(ヴァーダントからミッドナイト・エメラルドへの美しいグラデーション塗装・作業時間56時間) |
| エクステリア仕様 | ブラックライン・スペシフィケーション(マトリックスグリル等黒鏡面仕上げ)、22インチMullinerブラックホイール(シャンパンゴールド・フェイシア)、シャンパンゴールド・ブライトウェア&バッジ |
| ウエルカムランプ | ドアオープン時に「リヨン〜ディエップ間のテスト走行エピソード」を地面に映し出すアニメーションプロジェクション |
| インテリアレザー | コーチグリーン(メイン・ヘリテージパティナ仕上げ)×カンブリアングリーン(セカンド)の専用カラー分割 |
| ウッドパネル / 装飾 | オープンポア・クラウンカット・ウォールナット(ブラックステイン)、ダイヤモンド・ローレット加工ダイヤル |
| 専用ディテール | 1926年製6 ½ Litreの速度計を着想源としたローテーティング・ディスプレイ文字盤、ロープ巻きステッチ(ステアリング)、リヨン〜ディエップのルート刺繍(スキーハッチ) |
| 付属コレクターズアイテム | 同一シリアルナンバー入り特製ブルックランズ(Brooklands)製クロノグラフ腕時計、専用グリーン車体カバー、記念ブック、専用プレゼンテーションボックス |
Image:Bentley
エクステリアの「Ombré(オンブレ)」仕上げは、1920年代のブリティッシュ・レーシング・グリーン(BRG)に複数のカラーバリエーションが存在したことに着想を得ており、緑のグラデーションによって”BRGのあらゆる表情”を包み込むという独創的な思想が最新のペイント技術によって再現されています。
Image:Bentley
競合比較・ラグジュアリー市場での位置付け
超高価格帯(ウルトラ・ラグジュアリー)市場において、ロールス・ロイスのコーチビルド部門やアストンマーティンのQ by Aston Martinなどが台頭する中、ベントレー・マリナーの「オリンピア・コレクション」は極めて確固たる歴史的ストーリーを備えていることが大きな特徴。
単なる高級素材の組み合わせにとどまらず、「6 ½ Litre」というブランドの頂点を築いた歴史的モデルのメカニズムやストーリーを12台の車両に緻密に融合させており、さらには内装と同じコーチグリーンレザーをストラップに採用したブルックランズ(Brooklands)製限定クロノグラフ時計が付属するなど、ライフスタイル全体をプロデュースするアプローチがコレクター市場において絶大な価値を発揮するものと考えられます(最近はこういった「付属品」が重視されることも少なくはない)。
Image:Bentley
歴史的ルーツと現代への繋がり
1926年にロンドンのオリンピア・モーターショーで披露された「6 ½ Litre」は、それまでの3 Litreが持っていたレーシング性能に対し、大型高級サルーンに相応しい洗練された静粛性とパワーをが与えられたモデルです。
その伝統は100年後の現在も色褪せることなく、最新のコンチネンタルGT(ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド)へと受け継がれ、EV走行による静粛性、そしてV8ツインターボ+モーターが叩き出す782 PSの圧巻のハイパフォーマンスは、まさにW.O.ベントレーが目指した「パワフルで洗練された最高の自動車」そのものと言えるのかもしれません。
Image:Bentley
結論
「オリンピア・コレクション by Mulliner」は、100年前にW.O.ベントレーが掲げた情熱と挑戦の歴史を現代最高峰のクラフツマンシップで体現した究極のコンチネンタルGT。
わずか12台のみが生み出されるこの特別なマシンは、自動車史に刻まれたストーリーとともに、所有するオーナーにとって代えがたい宝物となりそうですね。
合わせて読みたい、ベントレー関連投稿
-
-
ベントレーが放つ「ビスポーク・シリーズ」。ハイファッションブランドの手法を取り入れて「毎年トレンドに沿った限定モデル」を展開、今回はその第一弾
Image:Bentley | ここ最近のベントレーは積極的に新しいチャレンジを行なっている | とくに「パーソナライズ」という観点においては突出した提案がなされている 「他の誰とも違う、自分だけの特 ...
続きを見る
-
-
ベントレーが天文学者コペルニクスに捧ぐ限定車「コペルニクス・コレクション」を発表。「太陽」「地球」「月」を表現した超限定ビスポークモデル
Bentley | ベントレーは「芸術」「学問」に関する限定モデルを継続し展開 | 今回は壮大な「天文学」 最高峰のラグジュアリーカーを手掛けるベントレー(Bentley Motors)。 そのビスポ ...
続きを見る
-
-
ベントレーが「レンブラント、フェルメール、ゴッホ」を題材に。芸術を超越した「ダッチ・マスターズ」誕生、限定わずか3台のみ
Image:Bentley | 発表はアムステルダム国立美術館にて、レンブラントともに | この記事の要約 不滅の3巨匠: レンブラント、フェルメール、ゴッホの作風を反映した世界に1台ずつの特別仕様 ...
続きを見る
参照:Bentley


















