| 以前からこのウワサは存在し、今回はGM内部筋から伝えられる |
どんどん出てくるシボレー・コルベットに関する情報とウワサ。
今回出てきたのは「コルベット」はひとつの車種ではなくブランドへと成長し、コルベットブランドのもとでSUVやセダンが発売されるのでは、というもの。
これはカーメディア、AutoweekがGM内部者から得た情報として報じたもので、コルベットと同じくGM傘下にあるキャデラックと多くをシェアし、キャデラックの「コルベット版」が登場する、としています。
GMは「利益」を考えると、コルベットのネームバリューを最大限活用したい?
なお、先日元GM副会長であるボブ・ラッツ氏が「コルベットはクロスオーバーになるべきだ」という発言を行っていますが、これがつまり現実になる、ということですね。
元GM副会長「ポルシェ911から新型コルベットに乗り換える人は誰もいないだろう。ミドシップ化するよりもSUVにしたほうがいい」
ちなみにボブ・ラッツ氏の発言の意図としては、コルベットはもはやスーパースポーツカーセグメントでは競争力を発揮できず、コルベットファン以外の新しい客層を獲得することは難しいと思われ、であれば成長基調にある高級SUVセグメントにて、アグレッシブなルックスそしてコルベットの名を持って参入したほうが「新しいファンを獲得でき、他社のシェアを奪える」というもの。
たしかにこれには一理あり、かつ「コルベットのSUV」というウワサはけっこう前から聞かれていたので、GM内部でもこれを検討していたのかもしれませんね。
「車名」が「ブランド名」になった例は?
なお、この「コルベットという単一車種をブランドに格上げし、そのブランドのもとで、様々なボディ形状のクルマを発売」といったものと同様の例だと、「ミニ」が端的かもしれません。
ミニはかつて単一車種として登場しているものの、その後いくつかの会社を経てBMWへと落ち着いた後、「ミニ5ドア」「ミニ・ペースマン」「ミニ・ロードスター」「ミニ・クロスオーバー」といった感じで車種を拡大し、「セダン」を投入すると言われた時期も。
そのほか「レンジローバー」も同様で、もともと特定車種として誕生したものが、「レンジローバー・イヴォーク」「レンジローバー・ヴェラール」といった派生車種を生むまでに。
日本だと「トヨタ・ランドクルーザー」「ホンダ・シビック」「トヨタ・マークX」「ホンダ・アコード」などは異なるボデイ形状を持つ派生車種が誕生していますが、ミニやレンジローバーのような「ブランド化」を目指していたわけではなく、ちょっと事情が異なるのかもしれませんね。