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VWのCEOが公式Twitterを開設し「パワーデー」開催と告知。その手法はテスラと酷似しているが、ボクは自動車業界で唯一「VWのみが、テスラの実力を正しく理解している」と考える

2021/03/16

| フォルクスワーゲングループは、早い段階で「テスラを驚異」だと認識し、対策を打ってきた |

さて、フォルクスワーゲンが「パワーデー(Power day)」なるイベントを開催すると発表。

これはフォルクスワーゲングループCEO、ハーバート(ヘルベルト)・ディースCEOのツイッターにてアナウンスされたものですが、「ツイッターにて告知するというのはイーロン・マスク風」「パワーデーというネーミングがテスラの開催した”バッテリーデー”を連想させる」として話題に。

なお、実際にこの「パワーデー」は新車発表の場ではないと述べており、ツイートには電池のマーク、そして動画が含まれるため、テスラのバッテリーデー同様の内容となるのかもしれません。

フォルクスワーゲンはなにかとテスラを意識

VWはかなり早い段階からテスラを意識しており、2017年には「これまでのライバルはトヨタやヒュンダイ、プジョーやシトロエンだった。だがこれからは違う。これからのライバルはテスラだ」ともコメント。

そのほか、折に触れてテスラへの対抗を匂わせているものの、多くの自動車メーカーや知識人が発言してきたように「テスラなんぞはすぐに潰れる」というスタンスではなく、「テスラはもっともっと大きくなる」という危機感を感じさせる発言が多かったようにも思います。

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つまりフォルクスワーゲンはテスラをけして侮らず、「正しく対処せねばテスラにシェアを奪われる」と認識していたということになり、ここはほか多くの自動車メーカーとはちょっと異なるところですね。

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フォルクスワーゲンはテスラの手法を取り入れる

そしてフォルクスワーゲンは「自動車販売台数世界No.1(もしくはNo.2)」というプライドを捨てて「対テスラ」に取り組んできたわけですが、ツイッターによる情報配信、今回のパワーデー開催といった具合にテスラ同様の手法を採用。

テスラというと「広告費ゼロ」、しかしそのわかりにイーロン・マスクCEOがTwitter上で発信する情報にてそのプレゼンスを高めてきたわけですが、当のフォルクスワーゲンCEOも今年1月に公式アカウントを解説し、テスラに倣ったということになりそうです。

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ちなみにハーバート・ディースCEOとイーロン・マスクCEOとは親交があり、昨年2月には2人仲良くVWの新型車、ID.3に乗ってドライブしたことも。

この際にも友好的な、そして互いをリスペクトする会話がなされており、非常に健全なライバルとしての関係を構築していると考えています。

ハーバート・ディースCEOがツイッター公式アカウントを開設して最初に行ったツイートはイーロン・マスクCEOに対するもので、フォルクスワーゲンID.3、そしてアウディe-tronが欧州市場にて好調な発進を記録したことを引き合いに出し「ちょっとだけお宅のシェアをもらった」という内容。

今後、フォルクスワーゲンとテスラはEV界における「2大巨頭に

参考までに、UBSのアナリストによると「2025年には、テスラが230万台、フォルクスワーゲングループが250万台を販売し、EVメーカーとしては最大手になる」とのこと。

ただしフォルクスワーゲングループが2030年までに「70種」の電気自動車を発売するとコメントしているのに対し、テスラは現在4車種、そして(乗用車だと)サイバートラックとロードスター、廉価版EVを含めても7車種にしかならず、販売効率という点ではテスラのほうが圧倒的に勝ると考えて良さそうですね。

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参照:Yahoo!Sport

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