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テスラがサイバートラックにつき「2022年に開発を終え、2023年に発売」という意向を強調。前回の「2023年に発売できれば御の字」から大きな進歩?

2022/03/26

テスラがサイバートラックにつき「2022年に開発を終え、2023年に発売」という意向を強調。前回の「2023年に発売できれば御の字」から大きな進歩?

| 開発中のプロトタイプはすでに動画でも公開されている |

最新の映像だと、ドアミラーやワイパーが装着され「現実的」に

さて、テスラは先日第4四半期および通年の決算電話会議を開催していますが、そこでイーロン・マスクCEOによって言及されたのがサイバートラックの状況。

ここでは「基本的にサイバートラックがまだ先の話であり、2023年に発売という目標も希望的観測である」とコメントし、リビアンR1TやGMCハマーEVが発売され、フォードF-150ライトニングの納車も目前に迫っている中において、この発言は株主やテスラファンにとっては納得のいくものではなく、大きく株価を下げる要因となっています。

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その後、サイバートラックはやや現実味を増した?

そしてつい先日行われたテスラの新しい工場「ギガファクトリー・ベルリン」開所式においてもイーロン・マスクCEOはサイバートラックについて語っており、しかし先日と異なっていたのはその目標が明確に示されたことで、「今年中にサイバートラックの開発を完了させ、来年には生産の準備を整えたい」と述べています。

前回は「できれば2023年には発売したいが、それもまだわからない」というニュアンスだったので、ここ1ヶ月ほどの間に大きな進歩を迎えたということにもなりそうですね。

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反面、「テスラが将来の製品(サイバートラックやベイビーテスラ)に取り組み続けると、現在の車(モデルS、モデルY、モデル3、モデルX)に対する、膨大かつ増加し続ける需要を満たすことがさらにできなくなり、ビジネスとして成功を収めることができない」とも主張しており、あくまでも工場の建設によって生産キャパシティを拡大し、品質や生産を安定させることがトッププライオリティであり、新製品の開発や発売はその後、というスタンスを崩していない、ということに。

ここ最近よく「EVの販売台数」に関連するニュースを目にしますが、テスラとほかの自動車メーカーとの「台数」の差は「数字」以外にもあって、その販売台数が「顧客の需要を満たした結果なのかどうか」。

たとえばテスラの「50万台」は「50万台の注文を受けて作ったもの」ではなく、「50万台どころか100万台以上の注文を受けているのに50万台しか作ることができなかった」ということになり、つまりは需要がたくさんあるのに、それを満たすことができていない、ということを意味します。

反面、ほかの自動車メーカーの「5万台」だと、「5万台の受注を受け、そのぶんを生産して納車した」場合がほとんどで、つまりは需要=生産台数ということに。

よってテスラの場合は、新型車を発売して需要を創出するよりも、すでにある需要を満たすほうが(経営を安定させるために)先決であり、目の前にある需要を満たさずに新しいことをやるほうが顧客を裏切るということになるのかもしれません。

テスラが「サイバートラックのデザインを微調整した」とコメント。変更は最小限となりそうだがサイバートラックらしさが失われるとちょっと困るな

テスラ・サイバートラックは「そこまで生産が遅れていない」?

なお、テスラ・サイバートラックについては「生産が遅れに遅れている」というイメージが持たれていますが、もともとは2019年に発表され、その際には2021年末までに発売したいと言及しており、その後すぐに「2022年」へと修正を入れています。

これを考慮すると、「2022年に開発を終え、2023年に発売」というのは初期の計画からそこまで遅れているようには思えず、「発売が遅れまくっている」というのはメディアによって操作されたイメージなのかもしれません。※発表された時点で、2年以上先の納車予定だった

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参照:InsideEVs

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