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テスラのバッテリーは多くの人が想像するよりも「優秀」?テスラの統計によれば「32万キロ走行後でもわずか12%しか劣化しない」

2023/04/28

テスラ

| 一方、フォルクスワーゲンとトヨタのバッテリーは大きく劣化することが報じられている |

この「バッテリー残存率」については統一した基準が設けられておらず、現在議論の的となることも

さて、テスラが2022年におけるインパクトレポートを発表し、この中で「多くの人が想像するよりもバッテリーが長持ちする」ことが明らかに。

このインパクトレポートは、テスラの持続可能性に関する目標を示した長期計画という位置づけですが、テスラは「たんに電気自動車を生産するだけでは不十分である」と考え、新たな施策の実施によって「より環境に優しい電気自動車を作ること」について言及しています。※テスラの目的はクリーンエナジーへの移行であり、電気自動車はそのための手段にしか過ぎない

テスラのバッテリーは36万キロ走行しても12%しか劣化しない

今回このレポートの中で大きな注目を集めたのはテスラ自身が発表した「バッテリーの劣化予測」。

テスラによれば、(テスラの電気自動車が)新車から20万マイル(約63万キロ)走行したとしても、バッテリーの容量が12%しか失われないと主張しており、これは新しい電気自動車を購入する際に考慮すべき非常に重要な要素だと思われます。

バッテリーが劣化すると、その電気自動車は実質的に使い物にならなくなり、所有者はEVを廃棄するか、新しいものを購入するか、バッテリーパックを交換するかという問題に直面するわけですが、これらはいずれも持続可能な選択肢ではなく、せっかくのEVを購入した意味がなくなってしまいます。

なお、このバッテリーの劣化は主に充電時の負荷によって発生するとされていて、そのため多くの自動車メーカーは充電に関して細心の注意を払っており(そのため80%まで急速充電し、それ以降はゆっくり充電する場合が多い。ギリギリ満タンまで充電するのが一番よろしくないようだ)、「充電時間を短くしなければならないものの」無理やり充電することもできず、これは自動車メーカーにとってひとつのジレンマなのかもしれません(メルセデスEQGが採用するというシリコンバッテリーはこの問題を解決できるようだ)。

ちなみにですが、日産リーフのバッテリーも「日産の想定よりも」長持ちするといい、よってほとんどの個体がバッテリーの交換を行わないままに走っているとも報じられています。

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一方でフォルクスワーゲンID.3のバッテリーは想定よりも早く劣化するとされ、こちらは「数年で蓄電能力が半分になるのでは」とも言われていますね。

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そしてハイブリッドによってバッテリーに関するノウハウを積んだトヨタのバッテリーでも「10年経つと60〜65%になってしまう」というので、(期間と距離なので単純比較はできないが)テスラの「32万キロで88%残存する」というのはかなり高い比率なのかもしれません。

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ただしこのデータはモデルSとモデルXのみが対象となっている

しかしここで注意を要するのは、この「32万キロで12%の劣化」というのはモデルSとモデルXに関しての話であり、これら2車種とモデル3、モデルYとはまたバッテリーサプライヤーが異なり、よってモデル3やモデルYではもう少し劣化が進むものと思われます。

もしくは、モデル3とモデルYは発売されてまだそう長い期間が経っていないので統計に含まれなかっただけなのかもしれず(もしかすると、これらのほうが新しい技術を用いているので劣化が小さい可能性も)、いずれにせよモデルSそしてモデルXに関し、この劣化度合いだと「廃車になるまでにバッテリーパックを交換する必要はまずない」と考えてよく、テスラのクルマは(EVの中でも)「環境に優しい」と考えていいかもしれませんね。

テスラ本社付近ではサイバートラックが目撃

そして発売が迫っているサイバートラックにつき、今回はカリフォルニア州フリーモントにある工場(ギガファクトリー)近くの公道でテスト走行を行う姿が目撃に。

これを見るとワイパーが装着されてさらに市販モデルに近づいているようにも見えますが、そのスタイリングは「ややずんぐり」しているようにも(フロントタイヤがかなり前に移動しているように見える)。

これが写真を撮影したアングルの問題なのか、それとも実際にずんぐりしているのかは不明ですが、実際の(車体寸法含む)スペックについては正式発表を待つしかなさそうですね。

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参照:Tesla

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