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第2世代のテスラ・ロードスター発表からもう6年!イーロン・マスクCEO「2024年には、なんとかロードスターの生産を開始したいと思う。約束できないけど」

第2世代のテスラ・ロードスター発表からもう6年!イーロン・マスクCEO「2024年には、なんとかロードスターの生産を開始したいと思う。約束できないけど」

| イーロン・マスクCEOいわく、新型ロードスターは「ケーキの上のチェリーのようなもの」 |

利益ボリュームが大きくないためにこれまでずっと後回しにされていたものと思われる

さて、テスラは株主総会を開催し、そこでは「新型車を2つ用意」「今までやってこなかった広告にトライする」「サイバートラックを今年後半から納車開始し、5月末には納車イベントを開催する」と述べていますが、その場では第2世代のロードスターについても言及がなされています。

テスラの市販車第一号は(初代)ロードスターであり、そこからモデルS、モデルX、モデル3、モデルYへと展開を行い、その次はサイバートラック、そして第2世代のロードスターへとつながる予定ではあったものの、これ(新型ロードスター)は2017年12月に発表された後、2020年の納車予定が度々延期され、現在に至るわけですね(この第二世代テスラ・ロードスターの発表からもう6年近く経過してしまったことがなんだか恐ろしい)。

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イーロン・マスク「できれば、2024年には新型ロードスターの生産を開始したい」

なお、この新型テスラ・ロードスターの発売が遅れていた理由としては、(開発の遅れもあったかとは思われるが)ほかに優先すべきことがあったためで、たとえば中国・上海工場の立ち上げやモデル3/モデルYの量産、サイバートラックの開発にベルリン・ギガファクトリーの建設など。

イーロン・マスクCEOは「ものごとの優先順位を明確にすることができる」人であり、そのときそのときで「もっとも重要な」案件を見極めて処理していますが、そんな中で新型ロードスターの優先順位がどんどん落とされていったものと思われます。

ただ、その判断は間違っていたとは考えておらず、というのも中国車が台頭する前に、量販モデルであるモデル3とモデルYを発売して「覇権」を取ることに成功しており、そのための基盤となる生産設備もしっかりと整えることが可能となっています。

もしこれが、モデル3やモデルYを後回しにし、ロードスターを先に発売していたとしたら、この新型ロードスターの価格は(当時)20万ドルとされており、この価格帯のクルマが何十万台も売れるわけはなく、よってテスラは単なる「新興EVメーカーの一つ」としてしか認知されないまま、一般に知られることもなくそのまま消え去っていたかもしれません(そして今になってモデル3やモデルYを投入したとしても、現在のようなプレゼンスを確保できなかったであろう)。

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それでも実際に2024年からロードスターの生産が開始されるかどうかはわからない

なお、今回の「できれば2024年に」発言について、これは株主からの質問に答えたもので、「ロードスターはいつ発売されるのか」という投資家からの質問に対し、「まったくもって合理的な質問ですね。我々は今年中に次世代テスラ・ロードスターのエンジニアリングとデザインを完成させ、できれば、といってもこれは約束ではないが、来年には生産を開始したいと考えてます」とコメント。

新型テスラ・ロードスター

そして現在はセミ(トラック)の納車も開始され、サイバートラックの生産も目前に迫っているため、テスラは次のプロジェクトつまりロードスターにいくばくかの時間を割くことができるようになるのかもしれません。

ちょっと面白いのは、イーロン・マスクCEOが、新型ロードスターについて「ケーキの上に載っているチェリーのようなものです」と表現したことで、これはつまり「目立ちはするが、それでお腹いっぱいにならない(それはケーキの本質ではない)」ということを意味しているのだと思われ、利益ボリュームとしては大きくはないと認識していること。

こういった理由もあってプライオリティが高くはないようではありますが、一方で「目立つ(テスラというケーキを美味しそうに見せる)仕掛けについては申し分なく、これまでの報道によると「0-100km/h加速は1.9秒(ゼロヒャク2秒以下、というのはテスラが作ったトレンドだと認識している)」「スラスターを装備し、強制的に加速やコーナリング、停止を行わせる」というスペースXパッケージの装着など、自動車業界だけではなく、ありとあらゆる方面に衝撃を与える装備がもたらされることになるのかもしれません。

参考までに、サイバートラックは、自動車メディアのみではなく、同業界以外のメディア(とくにテック系やガジェット系)が反応したことで幅広くテスラの名を知らしめることに成功した一つの例ですが、テスラはこういった”飛び道具”を使うことが非常に得意であり、よってこれまでは広告が不要だと考えていたのだと思われます(ただ、情勢の変化によって、テスラは広告を開始するとコメントしている)。

そして新型ロードスターもまた、「チェリー」としての役割を存分に果たし、テスラの認知度をさらに押し上げ、既存モデルをより優れたクルマに見せてくれる存在になるのだと認識しています。

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参照:Electrek

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