英にて「71年間無免許でクルマを運転していた」83歳の男性が逮捕！運転免許ってそもそも誰が考えたんだろうな・・・

｜　日本だと、「38年間無免許」で運転した例が確認されている　｜

世界で最初に運転免許を取得したのはメルセデス・ベンツ創業者、日本だと自動車が輸入された後21年間は免許が義務化されなかった

さて、英国にて「無免許の」83歳の男性が逮捕された、との報道。

これは現地ブルウェル警察のソーシャルメディア投稿によって明らかになったもので、ミニを食料品店の隣に停車させて運転手の免許証をチェックしようとした段階で発覚したのだそう（なぜ停車させることになったのかは明かされていない）。

そして驚くのは、この男性は12歳の頃から無免許運転をはじめ、そこから一度も運転免許証を取得したことがないので、つまりは「71年間、ずっと無免許だった」ということになりそうです。

なお、無免許運転の罰則はどこの国にでもあるかと思いますが、英国にて「無免許運転をしていた期間」が罰則の重さに響くのかどうかは不明で、しかしもし「期間」も加味されるのであれば、非常に重い罪となりそうです。※英国では14歳から運転免許の取得ができる、とのこと

ちょっと前に、日本でも「39年間無免許だった」ポルシェのオーナーが逮捕されているものの、今回の「71歳」は世界における無免許運転最長記録なのかもしれませんね。

71年間、無事故無違反

なお、この83歳の男性について、12歳から無免許運転を開始したというのも驚きですが、「これまで一度も事故を起こしたことがなく、誰かに怪我をさせたこともなく、無保険で運転して金銭的に損をさせたこともない」というのにまたびっくり。

なお、ときどき疑問に思うのが「運転免許証って、誰が、どういった経緯で考えたんだろうな・・・」ということ（つまり運転免許証の起源）。

ちなみに自動車を発明したのはメルセデス・ベンツであり、「世界最初の運転免許取得者は、メルセデス・ベンツ創業者、カール・ベンツだった」そうですが、自動車が発明されたときには「馬よりも遅く、無意味なガラクタ」だと認識されていたといい、なぜ当時こういった「普及しそうにない、そして馬よりも遅い」ガラクタに運転免許証が必要ということになったのかがまったくのナゾです。

加えて、運転免許証については、カール・ベンツがその必要性を提唱したのか、当局の方で必要だと判断してカール・ベンツに免許証を発行したのかも今となっては知る由もなく、自動車業界にとってある意味「最大の謎」として残るのかもしれません。

参考までに、日本で運転免許が導入された（義務化）されたのは1919年（大正8年）だといい、その前身となるのは1903年（明治26年）に愛知県が定めた「乗合自動車営業取締規則」に基づき発行された”運転許可証（運転免許証というよりは、タクシーの運行許可証のようなもの？）”だとされています。

さらにその後1907年に警視庁が「自動車取締規則」を制定し、1919年に運転免許証が「自動車取締令」によって定められ、これが現在の運転免許証制度につながっているもよう。

ちなみに日本の道路を最初に自動車が走ったのは1898年（明治31年）だそうで、運転免許証が義務化された1919年には日本国内で500台ほどの自動車が走っていたといい、つまり「しばらくの間は運転免許証なしで自動車を運転できた」ということになりそうです（そして、自動車とともに運転免許証が輸入されたわけではなく、日本独自の理由にて運転免許証が発生している）。

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参照：Bulwell, Rise Park and Highbury Vale Police, Gazoo