
日本国内において43件のトラブルが実際に発生
その割に意外と対応が遅かったという印象も
メルセデス・ベンツの主力モデルであるCクラスやEクラスにおいて「エンジンの制御プログラムに関する不具合が見つかった」として国土交通省にリコールが届け出ることに。
対象台数はおよそ1万台、実際に問題は合生したのは43件にものぼりますが、一方で問題を把握した主な理由は「ドイツ本社からの情報」とあり、トラブル対応の主導権が日本ではなくドイツにあったことも伺わせ、やや「対応が後手に回ってしまった」という印象も。※対象となる輸入期間を見ても、もうちょっと早く手を打つことができたのではと考えられる
ひとまず、ここでその内容を見てみましょう。
この記事の要約
- メルセデス・ベンツ日本が、C200やE200など計9車種について国土交通省にリコールを届出
- エンジンコントロールユニットの制御プログラムの不具合により、失火と誤検知して燃焼休止や警告灯点灯、最悪の場合はエンストに至るおそれがある
- 改善措置として、全車両のエンジンコントロールユニット制御プログラムが対策プログラムへ書き換えられる

車種とリコールの概要
今回のリコールはメルセデス・ベンツ日本合同会社が2026年10月22日に国土交通大臣へ届け出たもので、対象となるのは「C200」「E200」などの人気モデルを中心とし、セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレといった幅広いボディタイプを含む合計9車種。
日常の足として、またロングツアラーとして広く愛用されているモデルが対象となるため、該当台数も少なくはなく、平成30年4月16日~令和6年4月8日に輸入された10,088台が対象となっています。
なお、今回リコール対象となった車種のエンジン制御システムにおいて「プログラムの不具合」が確認されており、具体的な不具合の内容や対応内容は以下の通りとなっています。
- 不具合の内容: エンジンコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切であるため、アイドル時に負荷による回転変動が発生した際、システムが失火と誤検知する。これによりシリンダの燃焼を休止させてエンジン警告灯(MIL)が点灯し、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。また、最悪の場合はアイドル中にエンストに至る危険性がある。
- 改善措置: 全車両において、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策されたプログラムに書き換える。
- 対応開始日: 2026年10月22日

市場でのポジショニング
プレミアムDセグメントおよびEセグメントを牽引するメルセデス・ベンツ「Cクラス」や「Eクラス」は、先進的なパワートレインと高い環境性能、そして洗練されたデジタルコクピットが高く評価されており、とりわけ直列4気筒エンジンを搭載する「200」系モデルはブランドの中核を担う売れ筋グレード。
今回のリコールはハードウェアの物理的な破損ではなく、制御ソフトウェアの最適化(プログラム書き換え)によって対処されるものであり、ブランドの信頼性維持に向けた適切な対応となりうることが期待されています。

補足情報
輸入車の先進的な電子制御システムやパワーユニットは緻密なプログラムによってその性能と環境性能を両立しており、その一方で微細なセンサーの読み取りや負荷変動の判定において想定外の状況でエラーを引き起こすケースも珍しくはなく(とくに日本の都市部での使用はドイツ本国の想定を超える過酷な状況となることも少なくはなく、”日本市場でのみ”出現するトラブルも珍しくはない)、メーカーからの案内や販売店からの連絡を確認し、速やかにプログラムの書き換え作業を受けることが愛車のコンディションを最良の状態に保つための確実なステップとなりえます。
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参照:国土交通省











