元ジャガー / アストンマーティンのデザイナーがコンパクトSUV「スカイ」発表。重量1,150kgのコンパクトEV、お求めやすい価格での発売を希望

｜　イアン・カラムは現在自身名義のデザインカンパニーを主催しているが　｜

ついに自身の名を冠したクルマを発売することに

さて、アストンマーティン（DB7 / ヴァンキッシュ）やジャガー（F-PACE / E-PACE）などのデザインを行なったことで知られるイアン・カラム氏がオールテレーン型EV「カラム・スカイ」を発表。

同氏によれば、このスカイは「全長わずか4 メートルに収まるコンパクトなボディを持ち、その機能に基づいた簡潔な美学とエクステリアとが見事に調和しています。最小限の質量、最大の機能を持ち、非常に使いやすく、あらゆるユーザーの期待を超えるように設計されており、運転することが楽しくなるようなクルマです」。

カラム・スカイはこんなクルマ

そしてこのカラム・スカイはコンパクトな全長に対し全幅190センチというワイドなプロポーションを持ち、目標乾燥重量は1,150キロ。

前後重量配分は50：50だとされ、（スポーツカーのデザインを手がけてきた同氏だけあって）高い運動性能を持つことなりそうです。

搭載されるリチウムイオンバッテリーパックは42kWh、航続距離は170マイル（おそらくWLTPサイクル）をに基づく）を提供することを目指しており、馬力は明らかにされていないものの、イアン・カラム氏によれば「0-100km/h加速は4秒以内」。

なお、クルマの性格的には「オフローダー」であるために4輪それぞれにエレクトリックモーターを内蔵するという想定だそうですが、イアン・カラム氏は「パワートレーンに多様性がある」と述べており、（現時点では詳細が明かされていないものの）トライモーターやデュアルモーターも期待できるののかもしれません。

そのルックスを見てみると、非常に独特なデザインを持ち、いうなれば「プレミアムバギー」といった感じ。

大きなタイヤが露出し、そしてタイヤは4隅に押しやられ、高いグラウンドクリアランスに加えキャブフォワードデザイン、マクラーレン・セナのようなシースルーウインドウを持ち、これは（車両の外にある障害物や路面状況を確認するなど）視認性を確保するために用いられた装備だと説明されています。

なお、イアン・カラム氏はジャガーを退社したのちに自身のデザインカンパニーを立ちあげており、そこでは自分が過去にデザインしたクルマの「再デザイン」等を行なっていますが、同氏はこのスカイを単なるデザインスタディにとどまらせず実際に発売する意向を示していて、「2024年春にオンロードまたはオフロードでの使用に合わせ、細かく調整された最終的なスペックを紹介できる」こと、「そのため英国とヨーロッパにてエンジニアリングの改良と厳格なテストを受けている」ことについても言及しています。

現時点では価格等まったくわからず、しかしいくつかのバリエーションが展開されるものと思われ、その中には「比較的安価な」モデルも用意されることになるのかもしれませんね。

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