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「20歳のカーライフ意識調査」最新版。「欲しいクルマ」ではアルファードが登場、著名人のSNSでの納車報告が影響か。女性も大きなクルマに興味を示すように

トヨタ

| それでも「欲しいクルマ」のトップは例年通りの「トヨタ・アクア」 |

男性だとスポーツカーを好む傾向が鮮明に

さて、毎年恒例、ソニー損保が発表する「20歳のカーライフ意識調査(旧新成人のカーライフ意識調査)」。

今回の調査対象は2003年4月2日~2002年4月1日生まれの人々を対象にネット上での調査を行い、その結果を集計しています(対象は1,000名)。

ここで2024年度版を見てみましょう。

ホンダe
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20歳の運転免許保有率は低下中

まず運転免許保有率についてですが、これは昨年から5ポイント(けっこう大きい)低下して56.2%へ。

男女間での運転免許保有率に大きな差はなく、男性が56.6%、女性が55.8%となっていて、しかし都市部では42.2%、地方では60.0%といった具合に開きがあり、地方ではやはり「生活必需品」としてクルマが捉えられる傾向が大きいということもわかります。

そしてちょっと興味深いのは「都市部の男女比」だと、女性(61.8%)の方が男性(58.2%)よりも運転免許保有率が高いこと。

その他数値的なものを見てみると、全体に占める「MT免許比率」は13.3%、今後の運転免許取得予定は28.6%となっています。

なお、マイカー保有率は17.4%、クルマを保有するつもりがない人は31.4%(314人)もいて、「クルマを持つつもりがない」理由でもっとも大きいものが「金銭的負担(31.8%)」、次いで「事故を興したくない(26.8%)」、そして「維持費が高い(24.2%)」。

気になる回答としては「欲しいクルマがない(15.4%)」、「レンタカーやカーシェアリングで十分(13.2%)」、「クルマはそもそも環境に良くない(4.4%)」というものが見られ、今後これらの数値がどう変わるのかには注目したいところです。

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20歳はクルマをどう捉えているのか

そして次は「20歳の人々のクルマに対する意識」。

つまりクルマというモノをどう捉えているのかということですが、もっとも多いのは「移動のための手段」で、これは49.3%に達しています。

そのほかだと「家族や友人、恋人との時間をよい良いものにする(23.7%)」、「運転を楽しむ(20.4%)」「ステータスシンボル(5.8%)」となっており、価値観が多様化していることがわかるほか、今でも「ステータスシンボル」として捉えている人がいることもわかります(これは虚偽の納車報告をXに上げるような人々なのかもしれない)。

ただ、「同年代でクルマを所有しているとカッコいい(48.9%)」「クルマを所有している大人はカッコいい(48.7%)」という結果も出ているところを見ると、明確ではないにせよ、おぼろげながらもクルマに対するステータス感のようなものが心の奥底にあるのかもしれません。

なお、「クルマに興味がある」のは16.1%、「ややクルマに興味がある」は22.6%、「クルマにまったく興味がない」のは18.7%、「クルマにあまり興味がない」のは20.6%。

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若者はどんなクルマを欲しいと思っているのか?

そして次はどんなクルマを欲しいと思うのか。

まず「自動車メーカーに若者向けのクルマを作って欲しい」と答えた人々は41.3%存在しますが、この「若者向け」の定義はちょっと不明。

キャンプや仲間内での移動であればワンボックスカーがあり、現在は魅力的なコンパクトカーや軽自動車も多数存在していて、傍から見ると「若者向けのクルマ」はけっこう多いようにも思います。

そしてこの「若者向け」が「購入金額」を指しているのであれば、中古車という選択肢もあるかとは思いますが、当の若者自身も具体的にクルマの購入計画を立てたことがない場合が多く、どんなクルマが新車で買えるのか、もしくは中古市場にはどんなクルマがどれくらいの価格で売られているのかを把握していないという可能性も(もし具体的に購入しようと考え、中古市場を検索してみると、”なんだ買えるじゃない””けっこういいクルマがあるじゃやない”となるのかも)。

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新成人が「欲しい」と考えるクルマに目を移してみると、ナンバーワンは「アクア」で、これはいったい何年連続でアクアなんだろうなという感じであり、いったいアクアの何が20歳の若者を惹きつけるのかはサッパリ不明。

次いでレクサス(RX/NXなど)、BMWの(1/3シリーズなど)、トヨタ・アルファード、ホンダN-BOX、日産ノート、フォルクスワーゲン(ゴルフやポロなど)、メルセデス・ベンツ(A/Cクラスなど)、スズキ・ハスラー、ジムニーシエラ、アウディ(A1/A3など)、トヨタ・プリウス、トヨタ・ハリアー、日産GT-R、ダイハツ・タントという並び。

これらのメンツは毎年変わらずといったところですが、男女別に見ると、男性では昨年ランクインしていた「フェラーリ」が姿を消して「86」が姿を表し、GT-Rが9位から5位へ、そしてアルファードがランクイン。※男性の場合、スポーツカー志向が高まっているように見える

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女性だと「アウディ」「BMW」といった輸入車がランクから外れ、かわりに「ハリアー」「アルファード」「ノア」といった比較的大きなクルマがリストアップされており、これはけっこう大きな変化だと思います。

なお、男女ともに「アルファード」が入ってきたことについては、トヨタの捉えられ方が変わってきたこと(輸入車に対しても同等かそれ以上だと認識されている?)、そして多くの著名人やセレブがSNSにて納車報告を上げ、それが話題になっていることが関係しているのかもしれません。※芸能人が高級車の納車報告を上げると、多数の反響が集まるため、こういった傾向がクルマ=ステータスといった雰囲気を再燃させているのかもしれない

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参照:ソニー損保

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