｜ ランクルは人生を変えてしまうほどの影響力を持つクルマである ｜
そしてこういったクルマが「伝説」となってゆくのだと思われる
「私はリビアで育ち、アメリカには移民としてやってきました。リビアでは、トヨタ・ランドクルーザーが非常に高く称賛されており、しかしリビアでは融資を受けることは難しいので、ランドクルーザーを所有できるのは裕福な実業家、政府関係の要人、もしくは麻薬の密売人のみ、つまり現金をたくさん持っている人だけです。残念ながら、私はそのいずれでもありませんでした」。
そう語るのはこの1年でランドクルーザーのコレクションを24台にまで増やしたチャド・ナシールさん。
「だから私は、アメリカに移住したとき、成功したらランドクルーザーを購入すると誓ったのです」。
そしてチャド・ナシールはついに自分の夢を果たすことに
現在チャド・ナシールさんは米国ミシガン州に住んでいますが、自身でラッピング、ウインドウフィルム、コーティングなどを行うディティーリング会社（Midnight Protective Films）を経営しており、ついに念願かなって「最初のランドクルーザー」を購入することに。
この「最初のランドクルーザー」は2013年モデルと2015年モデルの中古ではありますが、1台はチャド・ナシールさん自身のために、そしてもう一台は父親のために購入したのだそう。
これがおよそ一年前（正確には15ヶ月前）のこととなりますが、そこからチャド・ナシールさんはどんどんランドクルーザーを買い集め、上述の通り現在では24台にまでコレクションが拡大しています（おそらくは今後も増え続けるものと思われる）。
購入したトヨタ・ランドクルーザーはすべて「中東から」
なお、チャド・ナシールさんが購入したランドクルーザーはすべて中東経由の中古車であり、これらは皆「左ハンドルでマニュアル・トランスミッション」という特徴を備えます。
いずれもチャド・ナシールさん本人が探してきた個体だといいますが、1ヶ月におよそ1～2台のペースで増え続けているそうで、その世代も幅広く、見る限りだと70シリーズから（米国では正式発売されていない）ランクル300までが揃っており、購入地域もカタール、イエメン、オマーンなど多種多様。
なお、チャド・ナシールさんはこれらランドクルーザーの大半をコレクションとして保管していて、普段乗るのは「走行距離の多い特定の個体」だと語り、それ以外のランクルに乗るのは「特別な日だけ」。
購入したどのランドクルーザーであっても、購入時にはそのコンディションを重視しており、走行距離は非常に少ないものばかりです。中には18万マイル超の個体もありますが、まだ非常にきれいです。
チャド・ナシールさんのインスタグラムを見るに、別途ポルシェ911GT3ほかいくつかの魅力的なクルマも所有しており、米国にて非常に大きな成功を収めたことがわかりますが、もちろん成功の原動力がランドクルーザーを購入するという情熱であったことは間違いなさそう。
ランドクルーザーはそれを購入したオーナーに対して安心感や満足感を与えるだけではなく、購入を目指す人の人生にすらも影響を与え、そして成功に導くことができる稀有なクルマということになりそうですね。
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参照：Road & Track, chadmfive(instagram)