| いずれもまだ「コレクターが注目しておらず」しかし高いポテンシャルを秘めるモデルばかりである |
ただしクラシックカー / ネオクラシックカーの購入には一定のリスクが伴うことも間違いない
さて、ハガティが毎年公開する「来年はこれを買っておけば間違いない」というクルマのリストが公開。
ちなみにハガティは主にクラシックカーをメインとするポータル、そして保険のプロバイダであり、よってこのリスト(ブル・マーケット・リスト)もクラシック(あるいはネオクラシック)モデルが中心となっています。
ハガティはこれらのクルマが「安全な投資」だと主張
そこで今回ハガティが「安全な投資」だと述べるリストの筆頭は1961-1964年モデルのジャガーEタイプシリーズI 3.8クーペ。
ジャガーのクラシックモデルは(近代のジャガーとは裏腹に)非常に高い人気を誇っており、しかしこの「E-Type クーペ」はオープンモデルに比較すると(クラシックカーマーケットでは)出遅れた感があり、その意味で「今のうちに買っておけ」ということなのだと思われます。
そしてその次は2003年から2013年モデルのランボルギーニ・ガヤルド、しかし「マニュアル」のみ。
ガヤルド自体が過小評価されていると考えてよく、そして近年の(フェラーリF430や360系、599系の)マニュアル人気の高さ、その相場を見るに、たしかに「買わない理由はない」のかもしれません。
その次は1978-1990年モデルのブロンコII。
ブロンコIIは希少車ではなく、しかしこのリストに入ったのには理由があり、このブロンコIIはミレニアル世代、そしてジェネレーションZが所有する比率が最も高いヴィンテージトラックで、つまり「若者の注目を集めている」から。
そして「若者に人気がある」ということは、そういった若者が将来的にお金を稼いでさらに程度の良いブロンコIIを入手しようとしたり、いまこのブロンコIIを購入できない若者が(これまた)後にリッチになってブロンコIIを手に入れようと大枚を叩く可能性があると見られているようですね。
そして次は1978-1983年モデルの(フェアレディ)280ZX。
これもブロンコIIが秘めている可能性と同じように、「当時これを買えなかった若者が、いまお金を持った大人になってこのクルマを入手しようとする可能性が高いから」。
実際に240Zでは同じ事が起きていて、「次は280ZXである」と考えられているもよう。
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そしてハガティはフェラーリ 400もしくは412(1976-1989年)についても「買い」だとコメントしていて、これは「フェラーリなのに安いから」という理由。
参照:Ferrari
搭載されるエンジンはV12、トランスミッションはマニュアルとオートマチックとが存在しますが、MTのほうが(ATに比較して)50%増しの相場にて推移しています。
ただ、この世代のフェラーリは当たりハズレが多いうえ、400や412はこれまで「コレクターズアイテム」として認識されてこなかったため、十分にメンテナンスされていない個体が多数存在することには留意が必要です。
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そのほかにはこんな「買いなクルマ」も
これらのほか、ハガティでは1961-1972年のボルボP1800(これもミレニアル世代に注目されており、ミレニアル世代は他世代よりも高い金額を支払ってこれを入試しているというデータがあるようだ)、2006-2008年のダッジ・マグナム(超ハイパワーなワゴンで、新車時にはあまり売れずに個体数が少なく、しかし”荷物を詰めるアメリカンマッスル”として再評価されている)、1997-2001年モデルのホンダ・プレリュード(今のところ最後に販売されたプレリュードであり、意外とスペックが高い。プレリュード復活で再注目が期待される)に・・・。
Image:Volvo
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2002-2008年のシンプルなメルセデス・ベンツGクラス(未来永劫高い価値を誇る可能性が高い)、デロリアンDMC-12(これは説明不要)、2002-2006年モデルのミニクーパーS(現行ミニのデザインが未来へと行ってしまったので、この世代のミニは「最後のレトロなミニ」だとも評されており、注目が集まる可能性がある)といった選択も。
なお、このリストに載っている多くのクルマは「その優れた兄弟車が非常に高騰したために、相対的に価値が上がっている例ばかり」で、これはもちろんハガティならではの投機的視点に基づいたもの。
しかしながら、クルマの購入時において最も重要なのは「本当にそのクルマが好きで、運転を楽しめるから」という理由であるべきなのかもしれません。
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