イタリア・ナポリの職人技が光る「フィナモレ」のシャツを買う。タイトながらも可動域を増加させるため意図的に「生地に余り」を設けるなどこだわり満載

｜ イタリアの製品はやっぱりそこにかけるプライドが異なるように思う ｜

製品を手にしてみて、「なぜそうなっているのか」を考えるのも面白い

さて、イタリアはフィナモレのシャル、SERGIO（カッタウェイ）を購入。

過去に予告したとおり、今年の夏は「シャツを袖まくりして着てショートパンツを履く」というリゾートっぽいスタイルで過ごすことに決めていますが（サングラスはペルソールで）、現在レパートリーが少なく、よって今回追加にて購入することでレパートリーを増やそうと考えたわけですね。

ちなみにですが、「今年はリゾートっぽいシャツを着よう」と考えて購入してみたのがマリオ・ムスカリエッロ、ルイジ・ボレッリ、そしてこのフィナモレのシャツですが、体型的にもっともマッチすると思えたのがこのフィナモレで、そのため数枚を追加にて購入しています。

イタリアの「フィナモレ」とは？

フィナモレは1925年創業のシャツメーカー（カミチェリア）ですが、ルイジ・ボレッリと比較してもかなりタイトで、「ゴッツい上半身を持つイタリア人はこんなシャツを着てパッツンパッツンにならないのか・・・」と思うくらい。

ただしフィナモレのシャツは動きをよく考えているのか、着ると非常にしっくりきて動きやすいという特徴を持っています（逆に、ドメスティックブランドの服は着たときのことや人の動きをあまり考えておらず、一回洗うと予想外の比率にて縮むことが多く、すぐに当初のデザインを維持できなくなるケースが多いように思う）。

ちなみにウエストは「かなり」絞ったデザイン（ナポリのシャツには多い）。

なお、イタリアの食べ物が各地によって異なり、特定の地方が特定の名物を持つのと同様、アパレルに関しても地域ごとの「得意分野」があるようで、たとえばシャツだと「ナポリ」。※パンツだとトリノが有名

もちろんフィナモレもナポリのカミチェリアであり、よって職人が手縫いで仕上げているわけですが、上述の通り「動き」を考慮して可動域を増やすための「布のたるみ」「余りジワ」が見られ、さすがと思わせる作りです。

そしてナポリのシャツは何回洗おうとも当初の風合いを損なうことなく長く着ることができるため、多少価格が高くとも「その価値はある」とも考えています。

今回購入したのは「イエロー」

なお、今回購入したシャツは「イエロー」で、実際のカラーはもうちょっと明るく発色のいい色味を持っていて、素材は綿100％、鹿の子のような風合いですが、そのぶん伸縮性に富んでいて着やすいという印象です。

ちなみにぼくはジャージを好んで着用しますが、ジャージの場合は「ほとんどがブラック」。

Tシャツやパーカーについてもブラックを好んで選ぶのですが、こういったシャツやいわゆる綿パン（PTやインコテックスが多い）については明るい色を選ぶことが多く、レッド、オレンジ、ピンク、ブルー、グリーン、ホワイトといった色を組み合わせるので、ジャージを着ているときとはかなり印象が異なるかもしれません。

参考までにですが、ジャージに合わせるサングラスはトム フォード、こういったボタンのついた服に合わせる場合はペルソールだという妙なこだわりも持っています。

もうひとつ参考までに、基本的にぼくは「ボタン」や「襟」のついた服を来ることは少なく、しかしショートパンツを履いたときだけは襟のついた服を着るようにしていて、それは「上がTシャツだと、子供をキャンプにつれてゆく夏休みのお父さん」みたいになってしまうから（それがいい悪いということではなく、単にぼくのこだわりというだけのことではあるけれど）。

合わせて読みたい、関連投稿