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ベントレーCEOが突如辞任→2020年以降4人目となるアストンマーティンのCEOへ。ベントレーを大きく成長させた手腕発揮が期待される

2024/03/23

ベントレーCEOが突如辞任→アストンマーティンのCEOへ。ベントレーを大きく成長させた手腕をいかんなく発揮してのアストン建て直しが期待される

Image:Bentley

| エイドリアン・ホールマークCEOはベントレーにて大きな功績を残し、その経験は同じ「プレミアムカー」ブランドであるアストンマーティンでも大きく活かせそう |

おそらくベントレー退任とアストンマーティン着任はこの秋になりそうだ

さて、ベントレーが2018年以降ずっと同社を牽引し販売を増加させ、マリナーを通じパーソナリゼーション部門を活性化させることで利益率を向上させてきたエイドリアン・ホールマーク氏が退任する、と発表。

なお、ベントレーからは退社の理由は明かされておらず、しかしウワサによるとアストンマーティンのCEOへと就任するためにベントレーCEOの座を去るもよう。

同氏は「遅くとも」2024年10月までにベントレーCEOの業務を後任者(まだ発表されていない)に引き継ぐと説明されており、よって11月にはアストンマーティンのCEOがエイドリアン・ホールマーク氏に、そしてベントレーCEOが新しい人物に置き換わるということになりますね。

エイドリアン・ホールマーク氏はベントレーにて多大な功績を残す

エイドリアン・ホールマーク氏は上述の通りベントレーを大きく成長させた立役者であり、今回の退任に際してベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティを含むブランドグループプログレッシブを担当するアウディの最高経営責任者(CEO)、ゲルノート・デルナー氏は、エイドリアン・ホールマーク氏に敬意を表し「ベントレーはエイドリアン・ホールマークに多大な恩義がある。彼のリーダーシップの下、同社は高級車メーカーとして電気自動車の未来に向けて重要な一歩を踏み出したのです」とコメント。

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エイドリアン・ホールマーク氏は様々な戦略を駆使してベントレーブランドの価値を押し上げることに成功しており、「バカラル」「バトゥール」のようなワンオフモデルの投入、「ブロワー」などの復刻モデルの実現そして販売を成功させ(これらはいずれも1台あたり数億円なので大きく販売と利益に貢献する)、さらには一般向けの販売においてもパーソナリゼーション部門「マリナー」の利用割合を向上させることで利益率を引き上げています。

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つまり同氏は高級自動車ブランドが「そうあるべき」理想の姿へとベントレーを導いた人物であり、今回のアストンマーティンへの移籍もこういった手腕が高く評価されたためなのかもしれません。

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ただしベントレーは2023年にここしばらくではじめて販売台数がマイナスに転じたほか、積極的に進めていた電動化戦略にも遅れが生じ、正直言うと「直近では明るい材料がない状況」。

よってエイドリアン・ホールマーク氏は、ここ1−2年で直面するであろうベントレーの停滞期の責任を取らされる前に自ら活躍の場を変えることにした可能性もありそうです。

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アストンマーティンはなぜCEOを置き換えるのか

一方のアストンマーティンにつき、最近ではDB12、ヴァンテージを発表し、かつF1での成功を市販車にも反映させることで好調な販売を維持しており、ここでCEOを置き換えるのはやや奇妙な行動であるようにも思えます。

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Bentley

現在のCEO、アメデオ・フェリーザ氏はフェラーリを退職した後にアストンマーティンCEOへと迎えられた人物ですが、同氏は78歳と高齢であり、もともとリタイヤして余生を楽しむ予定であったところをアストンマーティンに請われてCEOに就いたとも報じられており、もともと暫定CEOであった可能性が高いのかも。

ちなみにアストンマーティンは2020年にローレンス・ストロール氏の出資を受け入れて現在の体制を構築するに至っていますが、2020年以降は(それまでのCEOであった)アンディ・パーマー氏、メルセデスAMGからやってきたトビアス・ムアース氏、そして現在のアメデオ・フェリーザ氏へとCEOが短期間で交代しており、そしてつい先日、「新体制となってから4人目」のCEOを探している、と報じられたところでもありますね。

アストンマーティン
アストンマーティンが新CEOをヘッドハンティング中だと報じられる。2020年以降CEOが3人交代し「現在、他の高級車メーカーの複数幹部と面談中」とも

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なお、エイドリアン・ホールマーク氏は現在61歳なので「まだ」若く、よって今後は腰を据えてアストンマーティンの指揮をとる可能性が高く、今後ますますアストンマーティンに大きな期待がかかりますね。

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参照:Bentley

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