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出かける時はヘルメットを忘れずに。BACが「150台目のMONOを納車する」と発表。ボディカラーは特別仕様の「マン・イン・ザ・ミラー」

出かける時はヘルメットを忘れずに。BACが「150台目のMONOを納車する」と発表。ボディカラーは特別仕様の「マン・イン・ザ・ミラー」

| このBAC MONOは見れば見るほどスゴい形をしている |

リッターあたりの出力は「市販モデルに積まれる自然吸気エンジンでは史上最高」

さて、英国BAC(ブリッグス・オートモーティブ・カンパニー)が150台目のシングルシーター・スーパーカー「Mono」を納車したと発表。

このBAC MONOは見ての通り過激なルックスを持つクルマで、こう見えても公道走行が可能だというので驚きです。

さらに今回納車されるのはいっそうスパルタンなグレード「MONO R」で、搭載されるエンジンは2.5リッター4気筒(342馬力)、そしてこのエンジンは公道走行可能なクルマに積まれる自然吸気エンジンとしてはリッターあたり史上最高の出力(138馬力)を誇ります。※通常版MONOは332馬力

そしてなんといっても最大の特徴は「558kgしかない」超軽量性であり、これによって比類なきパフォーマンスを発揮するわけですね。

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BAC MONOが新型にスイッチ!その価格2300万、重量わずか570kg、0−100km/h加速はポルシェ911ターボSと同じ2.7秒

| さらに低く、さらに軽く、さらにパワフルに | アリエル・アトムと並ぶスパルタンなオープンスポーツ、BAC MONOが新型へとスイッチ。デザインが新しく、出力が向上し、更に軽くなってパフォーマンスが ...

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MONO RはサーキットだとマクラーレンP1 GTRよりも速い

そしてこのBAC MONO Rがどれくらい速いかというと、EVOマガジンがウェールズ北西部にあるエンジェルシー・サーキットで行ったテスト走行では、サーキット走行専用モデルであるマクラーレンP1 GTR(スリックタイヤ装着)よりも2秒速いタイムを記録しており、通常版MONOであってもトップギア・テストトラック、ハンガロリンクにおいても(市販車最速)コースレコードを保有している、と報じられています。

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ちなみにEVOマガジンのテストにおいては、トップがMONO R、その次がMONO、そしてマクラーレンP1 GTR、さらにラディカルRXCターボ500、(公道走行版の)マクラーレンP1、ポルシェ918スパイダー、フェラーリ458スペチアーレといった順序だそうですが、この並びを見ても、いかにこのBAC MONO、そしてMONO Rが速いかがわかりますね。

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150台目のBAC MONOのカラーリングは「マン・イン・ザ・ミラー」

この150台目のMONO Rを注文したのはベルギーの金融業者のジュリアン・ベガス・ド・デイエム氏だとされ、この(150台目の納車という)重要なステップを踏むに際し、BACの共同創業者であり、製品開発ディレクターのニール・ブリッグス氏は「150台目のMONOの納車は、我々の歴史において非常に重要なマイルストーンとなります。150台目のMONOが(よりハードコアな)Rであることは、私たちのエンジニアリングノウハウの頂点を示すものとしてふさわしいものです。リバプール工場から、このような精巧な仕様のクルマが送り出されるのを見ることは、BACの全員にとって非常に特別な瞬間でした」とコメントしています。※BACは手作業にて車両を生産するのでそのペースは早くなく、100台目から150台目を生産するまでに3年を要している

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この150台目のMONO Rは、他のMONOと同様にオンリーワンのデザインを持ち、"Man In The (Satin) Mirror "と題された特別なカラーリングを保有。※マイケル・ジャクソンの曲に同名のものがある

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ボディカラー”デジタルメタリック”サテンリキッドシルバーをベースとし、エアボックス、ウイングミラー、リアウイング、ディフューザーチップなどにハイライターイエローのディテールが施されていますが、これはBMCのデザインチームが3日間かけて手作業によるマスキングを行ったのちに塗装を行ったもので、画像を見るに芸術品のような美しい仕上がりを持っていることがわかりますね。

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ボディパネルはカーボンファイバー製、そして「BAC」文字は下地が見えるようにデザインされています。

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このBAC MONO Rのオーナーは、BACのパーソナリゼーションシステム”ビスポーク・プログラム”を存分に活用しつつこの特別なモデルを製作したそうですが、これまでに製作されたMONOの中でも最も特別な仕様となっているのだそう。

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ホイールは「カーボンハイブリッド」、ブレーキキャリパーはAPレーシング製。※BACはかなり早い段階からフルカーボンホイールを採用していたが、フルカーボンではなくハイブリッド構造としていることにはなんらかの理由があるのかも

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ドルフィンテールには29台目のMONO Rであることを表す「29」。

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ステアリングホイールはオーダーメイドによるカーボンファイバー製で、そのグリップ形状はオーナーの手のサイズにあわせて特別に製作されたもの。

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コクピットは文字通りレーシングカーそのもので、これで公道走行が可能というのが信じられないといった感じ。

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ぼくはこういったスパルタンなクルマ、かつ「未来志向」なクルマが大好きで、よってスーパーセブンのようなクラシカルなモデルよりも、このBAC MONOやアリエル・アトム、KTM X-BOW、ドンカーブートD8のようなクルマを好むのですが、実際に購入することは実用面、価格面などで様々なハードルがあり、よってなかなか手を出せずにいる状態。

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ちなみにBAC MONOの価格は通常モデルでも2500万円くらいなので、この「R」だと更に大きく価格が上昇しているのは間違いなく、より購入のハードルが挙がっている、ということになりそうです。

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