| さらに低く、さらに軽く、さらにパワフルに |
アリエル・アトムと並ぶスパルタンなオープンスポーツ、BAC MONOが新型へとスイッチ。
デザインが新しく、出力が向上し、更に軽くなってパフォーマンスが向上しています。
これまでMONOは欧州で施行されている騒音規制に適合できなかったそうですが、今回新しい2.3リッターターボエンジン(4気筒)を手に入れたことでこれをクリア。
ちなみにBACはイギリスの自動車メーカーですが、公開されたオフィシャルフォトを見ると「どんよりとした天候」となっていて、ここはいかにもイギリスっぽいという感じですね。
0−100km/h加速は新型ポルシェ911ターボSと同じ
出力はこれまでに比較して27馬力アップの332馬力となり、新たに導入されたドライサンプによって車体の重心も最適化された、とのこと。
加えてMONOのシャシー、ギアボックス、ドライブラインもアップデートされ、これによって0−100km/h加速はなんと2.7秒に。
ちなみにこの2.7秒というのは先日発表されたばかりのポルシェ911ターボSと同じ数字であり、つまり新型BMC MONOはとんでもなく速いクルマということになりますね。
なお、最高速は275km/hだそうですが、もちろんヘルメット無しでその速度域に人体が耐えられるはずはなく、乗車時にはなんらかの装備が必要なのは間違いなさそう。
ボディサイズは先代に比較して20ミリ低く、25ミリ長くなり、これによってさらにスリムな印象を受けますが、エアロダイナミクスも大きく向上している、と紹介されています。
軽量化に関していえば、ホイールは先代よりも35%軽くなり(4輪で1.2キロマイナス。1輪あたりわずか2.2キロしかない)、そのほかブレーキシステムなど細かく重量を削っていった結果、トータルでは先代比マイナス10kgをマーク。
車体重量はわずか570kgに収まり、とてつもなくパンチのある加速そしてコーナリングを体感できそうですね。
なお、新型BAC MONOは本国だと約2300万円くらいとのことなので、相当に高価なクルマということになります。
ショックアブソーバーはリザーバータンク付きのオーリンズ。
サスアームはボールジョイントとなっており、つまりそのフィーリングは限りなくダイレクト。
なおフェンダーのほか、センターにもライトがプラス。
ここにライトが位置することになると、ナンバープレートを装着するのは難しそうですね。
テールパイプはセンター二本出し。
加えてショックアブソーバーも限りなく車体中央に寄せられており、徹底して重量物がロールセンターに近い位置にあることがわかります。
テールランプはウイングの下にあるバー状のコンパクトな物体のようですが、こういった構造もLEDの普及によって可能となったものだと言えそう。
できれば一度はこういったクルマを所有したいと考えているものの、現実的にはなかなか難しいのかもしれません(ぼくはこういったクルマが大好きだ)。
ホイールボルトは見たところチタン、そしてブレーキディスクは2ピース構造のスチール製。
このディスクをカーボン製に変更すれば、さらに数キロは重量を削ることができそうですね。
ドアミラーのステーも極限まで軽量化されている模様。
コクピットは超スパルタン。
まさに公道を走るフォーミュラカーといった感じですね。