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マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが新ビジネスとして「ワンオフモデル」の製作を発表。おそろしく高価になるものと思われるが、同時に「恐ろしく速い」のも間違いない

マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが新ビジネスとして「ワンオフモデル」の製作を発表。おそろしく高価になるものと思われるが、同時に「恐ろしく速い」のも間違いない

Image:Gordon Murray Automotive

| おそらくは「徹底的にこだわり抜いたエンジニアリング」をそのモットーとするであろう |

そしていずれのクルマも「自動車業界にとっての重要な遺産」となることも間違いない

さて、マクラーレンF1の設計者として知られ、その後はそのF1の真の後継モデルともいえるT.50、そして”より日常的な”T.33をリリースしたゴードン・マレー。

いずれのハイパーカーも「ゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)」名義にて発売されていますが、GMAは「ゴードン・マレー・グループ(Gordon Murray Group)」に属しており、そして今回グループ内に新しい部門として「ゴードン・マレー・スペシャル・ビークル(Gordon Murray Special Vehicles=GMSV)」を設立することを発表されています。

「ゴードン・マレー・スペシャル・ビークル」ではワンオフモデルの受注に対応

この「ゴードン・マレー・スペシャル・ビークル」部門が何をするのかというと、ワンオフモデルや限定生産の特注車など、T.50よりもさらに希少な特別モデルの開発を目的としているといい、GMSVは、ゴードン・マレー・アドバンスト・エンジニアリング(GMAE)およびゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)とは独立して運営され、専属のデザインおよびエンジニアリングチームを擁すること、以下の3つのカテゴリーにおいて展開することについてもアナウンスされています。

  1. Bespoke(特注モデル)
    • 顧客からの依頼によって製作されるモデル。GMAの既存車両をベースにする場合もあれば、新しいプラットフォームを採用する可能性もある
  2. Heritage(ヘリテージ)
    • 過去の名車の復刻版や、歴代モデルの現代版などを開発
  3. Special Vehicles(特別車両)
    • 低生産台数の特別なモデルを開発するカテゴリー。これらの車両は、GMAの通常ラインナップや既存のプラットフォームとは異なる形で展開される予定

ゴードン・マレー(会長)は声明の中で、「これまでT.50やT.33の開発に注力してきたため、ワンオフや限定モデルのリクエストに応えることはなかった。しかし、現在は車両の納車も始まり、ブランドの認知度が高まっているため、新たな展開を進める適切なタイミングだと判断した」と語っており、ゴードン・マレー・グループが新しい局面に差し掛かったことに言及。

現時点ではこのGMSVが送り出す最初のモデルがいつ登場するかについては詳細が明かされておらず、しかし同社は「極めて少数」の生産にとどまることを強調しています。

そしてGMSVが手がけるモデルは、”非常に速く、非常に高価”なクルマとなることは間違いなく、そしてすでに長い納車待ちの列ができているのかもしれません。

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参照:Gordon Murray Group

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