| ここからジャガーが「再生」に向かうのかどうかはまだ判断することはできないが |
新生ジャガーは「超高級」路線を採用し電動ブランドとして活動することがわかっている
さて、ぼくが「もっとも過小評価されている」と認識しているスポーツカー、ジャガーFタイプ。
これまでにも何度か生産中止がウワサされ、後継モデルのウワサも出ていたものの、今回ついに公式に「生産が終了した」とアナウンスされています。
そして今回のアナウンスと同時に公開されたのがこの美しいグリーンのFタイプですが、内外装はかのE-Typeを意識した特別仕様を持っており、そしてこの最後の一台は顧客に納車されるのではなくジャガーのヘリテージコレクションに収蔵されることとなるのだそう。
ジャガー F-Typeは累計で87,731台が生産される
なお、この最後のF-Typeの仕様は「1974年に製造された最後のE-Type」の仕様を踏襲しており、ボディカラーはジオラグリーン、ソフトトップはブラック、インテリアはタン(ウインザーレザー)というコンビネーション。
そしてもうひとつ重要なのは「この最後のF-Typeとともに、ジャガー製5リッターV8エンジンの生産も終了すること」で、よってこの個体は「最後のジャガー製V8エンジン搭載車」ということになるわけですね。
このクルマを所蔵することになるのは英国のジャガー・ダイムラー・ヘリテージ・トラストで、この施設は1983年に開設され、1800年代後半まで遡る、何百台もの希少なジャガーとダイムラーのモデルを所蔵している、とのこと。
ジャガーはこれまでの10年間、87,731台のFタイプを製造していますが、これはEイプよりも15,000台多い数字だとされ(そう考えるとEタイプは相当数が生産されている)、しかし現時点ではFタイプ後継モデルのウワサはなく、よってジャガーの美しい2ドアオープンカーとはしばしのお別れとなるのかもしれません。
ジャガーはピュアエレクトリックGTを発売予定だと言われるが
なお、ジャガーは現在「ピュアエレクトリック」へと完全に舵を切っていますが(一方、その方向性を再考しているという噂もある)、新しい計画のもと、今年後半にエレクトリックGTを発表すると言われます。
この新型エレクトリックGTはかつてのEタイプにインスピレーションを得たデザインを持つともされるものの、「超ラグジュアリーなクルマ」とも予告されており、その意味ではFタイプの後継というよりは別路線上にあるグランドツアラーだと考えたほうが良さそうですね。
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参照:Jaguar