| 今後もレストモッドについては様々な車種において、様々な観点から行われることになりそうだ |
そして一部では「過激極まりない」レストモッドが行われることになるのかも
さて、現在はポルシェはじめルノー、ランチアなどレストモッド花盛りといった状況ですが、今回は「生まれ変わった」TWR(Tom Walkinshaw Racing)がジャガーXJSのレストモッドを公開。
このTWRはレーシングドライバーのトム・ウォーキンショーが設立したファクトリーで、ジャガーを使用して好成績を収めたことからジャガーの「準ファクトリーチーム」的な存在として機能しており、しかしその後ジャガーがフォードの買収されたことからその関係性が薄れることに。
さらにその後、TWRはアンドレッティ・レーシンググープへと売却され再生の道を模索していたわけですが、今回このレストモッドを発表することによって新しい道を示したということになりそうです。
その名は「TWR スーパーキャット」
そしてこのジャガーXJSのレストモッドは”スーパーキャット”と命名されており、搭載されるエンジンは600馬力を発生するスーパーチャージャー付きV12、そしてボディパネルは過激なデザインを持つカーボンファイバー製に。
このボディはスーパーキャットのハイライトのひとつとなっていますが、TWRによれば「開発に要したのは数万時間」。
フロントスポイラー一体型のフロントバンパー、LEDデイタイムランニングランプを内蔵したヘッドライト、大きく張り出したブリスターフェンダー、パワーバルジを持つフロントフード、そしてリアにはダックテールに巨大なリアディフューザー。※ヒドゥンピラーも見られる
なおホイールはレトロな(DTMっぽい)ディッシュ、そしてエキゾーストパイプはサイド出しを選択しており、全体的には凶暴極まりないルックスを持つように思います。
なお現時点ではボディサイズ、車体重量、運動性能などの数値は公表されておらず、しかしTWRは「オリジナルのXJSと比較してエアロダイナミクスが改善され、(ボディパネルの)質量が大幅に低減されている」と述べており、今後その詳細が発表されることになるものと思われます。
そのデザインインスピレーションはXJR-9、XJR-15、XJ220だとされ、これらにTWRが深く関わったことを考慮すると当然の流れではありますが、このデザインの過程においては(ポルシェのコレクター、そしてファッションデザイナーとして知られる)マグナス・ウォーカー氏が関わったとされ、さらにデザインプロジェクトを率いたのは(ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニを現実にはありえない姿にバーチャルカスタムすることで知られる)レンダリングアーティストのキジル・サリーム氏。
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そう考えるとこの過激なスタイリングにも納得が行くというものですが、キジル・サリーム氏は「このプロジェクトは、TWRの勝利の遺産を今日のデザイン言語で解釈する素晴らしい機会です。非常に多くの点で、デジタルとフィジカルの領域での私のキャリアはこの瞬間につながっています。 スーパーGTのフォルムとレーシングカーの要件を融合することで、シルエットから一目でそれとわかるユニークなアイデンティティを生み出しました」とコメントしています。
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そのほか公開されている情報としてはトランスミッションに6速マニュアルを用いていること(ジャガーXJSでは初期型を除くとほとんどすべての個体がオートマチック・トランスミッションを持つ)、1988年のル・マン24時間レースでの勝利を記念して88台のみが限定生産されること、販売価格が225,000ポンド(現在の為替レートにて4340万円くらい)であること。
なお、英国はもちろん米国など世界主要地域での登録が可能だとされるので、日本においても合法に公道を装甲えることができるのかもしれませんね。
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参照:TWR