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こんなコンセプトカーもあった。鏡面仕上げのアルミボディを持つ「アウディ・アヴス・コンセプト」

2016/12/22

| アウディはとことんアルミが好きだった |

1991年の東京モーターショーで発表された、アウディ・アヴス・クワトロ。
W12/6リッターエンジン(ダミー)+6速MTを搭載し、その名の通りクワトロ(AWD)を採用したミドシップレイアウトのコンセプトカー。
ボディはアルミニウム製となっており、かなり先進的かつ特異なルックスを持っていますね。

ボディパネルは職人によるハンドメイド(叩いて作っている)で厚さは1.5ミリ。
鏡面仕上げとなるように磨きあげられ、「無塗装」でその金属ならではの輝きを表現しています(1930年代、アウトウニオン時代のレースカーをイメージ)。

アルミスペースフレーム採用のため重量は1250キロと非常に軽く、0-100キロ加速は3秒と現代においても最速の部類(フェラーリ488GTBと同じタイム)。
最高速度は時速334キロとされており、こちらも世界最速レベルの数字となっています。
ただ、上述のようにエンジンは「ダミー」だったので実際に走行することはなく、これらの数字はアウディによる「架空」のものですが、エンジンさえ載っていれば実現できたかもしれませんね。

なお外観だけではなく機構としても先進的で、3つのデフはロック可能、後輪操舵装備、ホイールは20インチサイズ、と現代風のスペックを持つことも特徴。

実際に生産されることはなかったそうですが、アウディは可能性のある顧客に「15億円でロードバージョンを作る」とオファーしていたと言われます(当時の貨幣価値を考えると、相当な金額であったと思う)。

現在このコンセプトカーはインゴルシュタットにあるアウディの博物館に展示されている、とのこと。

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