| こういった行為がまかり通りことがちょっと信じられない |
アメリカでこれをやると一般人柄の逆襲を食らいそうだ
さて、イギリスやフランスでは様々な環境団体が芸術作品や自動車、そして自動車ディーラーを対象とした抗議活動を行っていますが、今回はイタリア・ミラノの美術館にて、気候変動活動家が、展示してあったBMW M1(しかもボディ上にはアンディ・ウォーホルによるペイントが施されている歴史的に重要な一台)に約8キロの小麦粉を散布し、その前に座って主義主張を繰り広げた、との報道。
この気候変動活動家らはウルティマ・ジェネレッツィオーネ(Ultima Generazione)のメンバーだといいます。
気候変動活動家はこういった主張を行っている
そしてこの気候変動活動家によれば、「我々の行動が悪いことだとは思わない」「環境の破壊によってすでに何千万人もの人々が死んでいることに無関心であるほうが悪いことだ」「現代社会はモノに固執しているが、子どもたちの未来を守ろうとすることには無関心である」という持論を繰り広げており、さらには「食べ物がなくなってからでは抗議するのに遅すぎる」とも。
ただ、食糧危機について触れている割には食べ物を粗末にしていたりという矛盾も見られ、これまで報じられた「ゴッホにトマトジュース」「アストンマーティンディーラーにペンキ」「フェラーリに接着剤」といった抗議活動同様に、人々からの支持や理解を得ることができる可能性は非常に低いかもしれません。
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なんとかしてこの人たち・・・。今度はフェラーリやポルシェに自分たちを接着して抗議を行い、しかし「トイレの準備をしてくれない「食べ物をくれない」などワガママ放題
| 抗議のために他人の資産を破壊してもいいと考えている連中の権利は保証しなくてもいいと思う | まっとうな手段で抗議ができないのであればそもそも抗議をするべきではない さて、アストンマーティンのディー ...
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さらにこの活動家らは2025年までに(石炭などを燃やす)火力発電所を完全停止させることも要求していますが、停止にかかわる多くの問題、それによって生活が困窮する人々についてはあまり関心がないもよう。
そして風力発電や太陽光発電をもっと増やすようにと主張しているものの、それらがどれだけ地球の鉱物資源を圧迫するかについても理解していないようにも思われます。
何度見てもこういった人々は完全に「ヒステリー」を起こしているとしか思えず、冷静な判断を欠いているように感じられ、全く話が通じない人々なのでしょうね。
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ゴッホの次はアストンマーティン!同じ環境団体が高級車ディーラーにペンキをぶちまける。この2週間、ロンドンでは過激なエコテロリズムが横行中
| どう考えても第三者を巻き込み、傷つけ破壊する行為には賛同しかねる | 本当に環境を変えたいのならば、もっと別の形でなにかを変えてゆくべきだ さて、欧州とくにイギリスとフランスでは「反石化燃料」デモ ...
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なぜ彼らは芸術作品や高級車を標的に?
そこで気になるのが「なぜ彼らは芸術作品や高級車を標的にするのか」。
彼らの言い分としては、「もはや芸術を楽しんでいる猶予は残されていない」「高級品は物質社会と欲望の象徴である」というもので、これらを対象とすることで大きくニュースとして報じられ、その結果集まる人的・物的・金銭的支援を期待しているのだとも考えられますが、そういった目的のために全く関係のない他人の著作物や他人の所有物を破損することは許されないと思うわけですね。
ちなみにですが、ちょっと前にはフランスにて開催されたイベントにて、ポルシェが出展したブースの床に自分たちを接着剤で貼り付けるという環境団体が登場しており、こちらはポルシェと話をし、ポルシェの了承を得た上で、車両には触れなかっただけまだ「マシ」。
ただし本来であれば自分たちで用意すべき食べ物や排尿・排便のためのバケツを「ポルシェが用意してくれなかった」とお門違いの文句を垂れたりしていて、これについては多くの人の失笑を買ったもよう。
おそらくは今後も「注目度の高い高級車、スーパーカー、ハイパーカー」を狙った環境テロが起き続けるんじゃないかと考えていますが、そのうちこういった「間違った抗議」に鉄槌が下される日が来るんじゃないかとも考えています(こういった人々を目の当たりにして、周囲がなにも行動を起こさないのも不思議ではある。ただ、あまりに堂々とやられると、アーティストによるパフォーマンスなんじゃないかと勘違いしそうだ)。
Se i media raccontassero la verità, tutta la popolazione pretenderebbe un cambiamento urgente.
— Ultima Generazione (@UltimaGenerazi1) November 18, 2022
Purtroppo questo non avviene, il problema è ancora marginalizzato o addirittura negato: ci sentiamo in dovere di agire così! #milano #AndyWarhol #clima #ClimateEmergency pic.twitter.com/z1GV8XyhJT
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参照:FOX NEWS