ピニンファリーナ・バッティスタが「世界一加速に優れるクルマ」としての公式記録を達成！各速度域での加速に加え停止距離記録も更新し、5つの項目で王座に輝く

｜　やはりハイパーEVのパフォーマンス「恐るべし」　｜

パフォーマンスにおけるガソリン車の優位性が完全に崩れつつある

さて、先日はリマック・ネヴェーラが「EV最速記録」となる412km/hをマークしたことがアナウンスされていますが、今回はネヴェーラと多くを共有するハイパーEV、ピニンファリーナ・バッティスタが「0-60マイル加速1.79秒を達成し、公道走行可能な市販車の頂点に立った」と発表。※EVだけではなく、ガソリンエンジン車も全て含んでの記録

さらにはなんと0-60マイル加速だけではなく4つの新記録を更新したといい、それらは下記のとおりとなっています。

さらにピニンファリーナ・バッティスタは「停止」についても記録を更新

なお、凄まじい加速に加え、ピニンファリーナ・バッティスタは時速60マイル（96km/h）からわずか101フィート（30.78メートル）で停止するという強力なストッピングパワーを発揮しており、こちらもまた「市販車としては新記録」だとされ、今回はなんと加速4つ、停止1つの合計5つについて記録を達成したということになりますね。

ピニンファリーナにて生産・エンジニアリングを担当する最高責任者パオロ・デラッチャ氏は、この偉業について「完璧に最適化された重量配分と低重心がこの結果の核心です。特注のシャシーとサスペンションのチューニング、何千キロものテスト走行で実証されたタイヤ、そして前例のないパワーを発揮する4モーターのトルクベクタリングとの組み合わせにより、バティスタは世界で最も加速の速いロードリーガルカーとなったのです」と述べています。

ピニンファリーナ・バッティスタはこんなクルマ

このピニンファリーナ・バッティスタは、合計1,900馬力（1,417kW）、2,300Nmというトルクを発生させることができるハイパーカー。

上述の通り多くをリマック・ネヴェーラと共有するものの、リマックからコンポーネントの供給を受けてピニンファリーナが自社のファクトリーにて1台1台組み立てるというので、単純な「OEM」や「バッジエンジニアリング」車ではなさそうです。

なお、完成までに要するのは1,250時間、価格は約3億円、そして限定生産台数は150台に制限されますが、これまでに（ブルネイ王国の依頼など）様々なクルマのカスタムを手掛けてきた実績を活かし、リマック・ネヴェーラに比較してラグジュアリーに仕上がっている、とも言われていますね。

今回ピニンファリーナはプリプロダクションモデルをもってバッティスタのデビューイベントをサウジアラビアとアラブ首長国連邦にて開催しており、今回走行したのはドバイのサーキット、オートドロームにて。※顧客向けの生産も今年7月に開始されている

ピニンファリーナが公開した「バッティスタの記録達成」動画はこちら

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参照：Automobili Pininfarina