| 実のところ、ボクは光りモノが大好きである |
近年のメルセデス・ベンツの内装はぼくの中で大きなヒットとなっている
さて、メルセデス・ベンツが2024年モデルのEクラス(セダン)に搭載される「MBUX スーパースクリーン」を先行公開。
一見するとこれまでのハイパースクリーンから大きく変わっていないように見えるものの、「自撮りカメラ」、「TikTokやZoomとの連携」、「助手席側の動画視聴機能(運転席からは見えない)」といった新機能が盛り込まれています。
なお、新型メルセデス・ベンツEクラスそのものは2023年後半に発売される予定となっていて、しかしメルセデス・ベンツは最近の通例としてインテリアを(ティーザーキャンペーンの一環として)先行公開した、ということになりますね。
このMBUXスーパースクリーンはオプション扱い
このMBUXスーパースクリーンはオプション扱いとなっていますが(もちろん標準仕様のインテリアはかなり地味ではある)、エンターテインメント・パッケージ(MBUX Entertainment Plus)を追加すると多数の機能が使用できるようになり、ハードウェアの変更にはじまり、メルセデス・ベンツ提供のコネクテッドサービス、新しいソフトウェア、およびサードパーティプロバイダーのデータパッケージが追加されるほか、通信モジュールは5Gに対応しており、新型Eクラスは現在入手可能なクルマの中で最速のデータ通信速度を実現している、と紹介されています。
ちなみにこの「スーパースクリーン」は「ハイパースクリーン」の進化版なのですが、なぜか言葉だけを捉えると「ハイパー」から「スーパー」にダウングレード。
しかし上述のように機能が大きく進化していて、ハード的には「フローティング」から埋め込みに、そしてソフト的には後に様々なサードパーティ製ソフトウエアをインストールできるようになっていますが、なんといっても「自撮り」「TikTok」に対応したことで、走行中の様子などを撮影してそのままTikTokへとアップする事が可能となるわけですね。
メルセデス・ベンツは強くストリートカルチャーを意識
メルセデス・ベンツはその高級で落ち着いたイメージとは裏腹に、ストリートカルチャーを強く意識する傾向がありますが(そのため多くのファッションブランドとも「コラボレーションを行っている)、これは「若くして成功したセレブ、もしくはそれに憧れる層を取り入れたい」と考えての行動だと思われ、またデジタルデバイスや自撮りに強い興味を示す中国市場に対応するためなのかもしれません。※よって、中国にて販売される新型Eクラスは中国専用のアプリケーションが搭載されるのかも
そのほか、Zoom等のWEB会議ツールに対応したことも特徴ですが、走行中は音声のみ、停車すると動画が表示されると紹介されています(自分を撮影するカメラはダッシュボード丈夫に設置されている)。
加えてウェブブラウザのVivaldi、エンターテイメントポータルのZYNCがプリインストールされているそうですが、Mercedes me storeも表示されるため、ここからNetflix、Hulu、Disney +などのオンデマンドTVへとアクセスできるようになるのかもしれません(助手席では走行中も動画の視聴ができるそうなので、これらに対応するのは間違いなさそう)。
構成としてはダッシュボード中央に1次スクリーン、助手席の前方に2次スクリーンが配置され、助手席が空席の場合、二次スクリーンは画面上に「デジタル装飾」を行うのみとなりますが、助手席の乗客を検知するとMBUXを介してタッチスクリーンインターフェースを使用することが可能となります。
なお、この助手席スクリーンは(センタースクリーンやデジタルメータークラスターとは異なり)走行中であってもずっと操作や視聴が可能となっていて、ただし運転席からは画像フィルタリングによって画面を見ることはできず、これは安全性を担保するために「助手席ディスプレイのデュアルライトコントロールと、ドライバーの視線の動きを監視するカメラシステム(ドライバーが助手席を見ているとフィルタリングがかかる)」の2つのロジックによってセーフティがかけられているようですね。
さらにはインターフェースにもこだわりが見られ、両画面とも、スマートフォンのレイアウトを参考に、よりわかりやすく色分けされたレイアウトを持ち、2つのディスプレイスタイル(クラシックとスポーティ)と3つの表示モード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス)を備えます。
加えて気分に合わせてダイヤルのレイアウトやアンビエントライトのカラーを変化させることも可能であり、例えば、スポーティモードでは、デジタルメーターがタコメーター表示となるほか、インテリアのメインカラーがレッドにチェンジ。
ちなみにですが、ぼくは光りモノが大好きなので、この(近年のモデルに採用される)インテリアを手に入れるためだけにでもメルセデス・ベンツを購入してもいいと考えているほどですが、そのうち実際にメルセデス・ベンツを購入するかもしれません(Cクラス・オールテレインが最有力)。
オプションのアクティブアンビエントライティング装着車には「サウンドビジュアライゼーション機能」が付与されるといい、これはインストルメントパネルとフロントドアパネルの上部にあるアクティブライトストリップが、音楽、映画、アプリなど、ソースを視覚的に解釈し、ライティングによる演出を行ってくれるそうで、つまりアップテンポの音楽を聴いていれば、それに呼応するかのように光が明滅し、スローテンポの曲だとソフトに光るというわけですね(パーティピープルだと、社内をディスコ風に演出して自撮りすることになるのだと思う)。
また、このライトストリップは先進運転支援システムのビジュアルインジケーターとしても機能することになり、電話中やバックする際、一部の機能は一時的にアンビエントライティングシステムにオーバーレイ表示される、ともアナウンスされています。※つまり電話中、バック中は、それらに集中できるよう、照明のトーンが抑えられるのだと思われる。たしかに車内クラブ状態でバックしたくはない
こういった「セレブ向け」機能のほか、メルセデス・ベンツは実質的な機能も向上させており、大きなものとしては「日常の行動の負担を軽減するオンボード人工知能」が挙げられ、さまざまなシーンに合わせたテンプレートの設定が可能となっており、例えば「気温がどれくらいになればエアコンをONにする」「ムードを盛り上げたいときにはそれっぽいプレイリストを起動してセクシーなライティングを行う」など。
これらのテンプレートにはそれぞれ命名することができ、自動でアクティベートできるほか、状況に応じて手動で呼び出すこともできるようですね。
新型メルセデス・ベンツEクラスのインテリアを紹介する動画はこちら
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参照:Mercedes-Benz, YOUCAR