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ポルシェ「タイカン」は「体感」の意味もあった!ポルシェがその名称決定プロセス、その名に込められた意図を公開

2018/10/25

| ポルシェはどうやって新型EVの名を「タイカン」に決定したのか |

ポルシェは「ミッションE」市販モデルの名を「タイカン(Taycan)」とすると発表していますが、そのイメージは「生気あふれる若馬」。
そして今回、ポルシェオーナー向け機関紙「クリストフォーラス」にて、そのタイカンという名称は600を超える候補から選ばれたということを公開。

これによると、この「名称決定プロジェクト」を率いたのはポルシェのマーケティング部門を率いるシェル・グルーナー氏。
先代モデルが存在しないブランニューモデルの名を決める作業となり、これについては「エキサイティング」と語るとともに「新しいモデル名は簡潔で純然たる言葉でありながら、内包する意味はポルシェと自動車業界全体の歴史を象徴しなければなりません」とも語っています。

まさか日本語としても意味が考えられていたとは

さらにはこれまでポルシェが送り出してきたスポーツカーとの関連性、そしてマーケットにおける希少性も重要な要素だとし、「車両固有のキャラクターを反映する必要がある」とも。

ポルシェが「久々」に送り出したニューモデルとしては1996年の「ボクスター」がありますが、これは「ボクサーエンジン」と「ロードスター」とをかけ合わせた造語。
その後の「カイエン」はパリ~ダカールラリーを走ったポルシェらしくアフリカ原産の”カイエンペッパー”に由来しており(ボクスターとの関連性を持たせるため、”ロックスター”を採用するという話もあった)、「ケイマン」は俊敏さで知られるワニの種類。
「パナメーラ」はポルシェが活躍したレース、「カレラ・パナメリカーナ」に由来し、「マカン」は東南アジアの言語で「虎」の意味。

そこでタイカンですが、これは「実車のデザイナーとエンジニア、マーケティングおよびセールスの代表、社内外の弁護士、さらには商標法の専門家等」が集まってスタート。
当初600以上あった候補を絞ってゆくわけですが、その段階では「その名を聞いた人にどのような印象を与えるか」を重要視しており、不快な、もしくは不適切な印象を与えないように世界23言語それぞれについて、それを母国語とする人を2名づつ選択して発音や意味をチェック。
そして残った候補については弁護士が商標侵害他のリスクを調べ上げるといった作業を経ることになり、これには1年半を要した、とされています。

この画像を見ると、もともとはポルシェのエンブレムにある「馬」から「若々しくエネルギッシュ」→東洋の言語で馬=Tay→"Cay"manや"Cay"enneとの関連性、Canは精神(おそらく”感”)→ポルシェスピリット、という流れと意味を持つ模様。

このタイカン「Taycan」は上述のよう東洋の言語で「生気あふれる若馬」を意味するそうですが(どの国の言葉なのかは明らかではない)、複数の言語では固有の意味を持ち、日本だと「体感」という意味がある、とのこと。

ちなみにタイカンのキャッチコピーは「Soul electrified」= “魂の電化” 。

VIA:Christphorus

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