
| もちろん30台はすべて完売、どうやっても新車で購入することは不可能である |
日本の文化を体現する一台として、近年では「もっとも特別な911の限定モデル」のひとつと言えそうである
さて、ポルシェ・ジャパンがその設立30周年を記念して日本国内「30台のみ」を発売する「911 GT3 アルティザンエディション(Artisan Edition)」を見てきたのでその内外装につき、ざっと紹介したいと思います。
この911 GT3 アルティザンエディションは911 GT3をベースとし、そこに「日本由来の」様々なカスタムが加えられているのですが、最大の特徴はサーキット特化型オプション、「マンタイキット」が組み込まれていること。
ここでその内容を見てみましょう。

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日本市場専用、ポルシェがマンタイキットを装着し特別な内外装に仕上げた911 GT3「アルティザンエディション」を30台のみ限定販売。イメージは切子に藍染
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ポルシェ911 GT3 アルティザンエディションはこんなクルマ
概要
まず、911 GT3 アルティザンエディションの概要は以下の通りとなっており・・・。
- 日本市場専用モデル
- 価格は5357万円
- 限定30台
- 開発はポルシェジャパンとPorsche Exclusive Manufaktur
- 「真の贅沢は細部に宿る」がテーマ
- 日本の伝統工芸である藍染(あいぞめ)と江戸切子からインスピレーションを得たデザインを採用

エクステリアの特徴
ジャパンブルーを表現
ボディはホワイトを基調とし、藍染をイメージした「クラブブルー」と淡いブルーのグラフィックを組み合わせていて、特に目を引くのが・・・。
- フロントホイール:ホワイト
- リアホイール:クラブブルー
という前後で色を変えた非対称カラーリングです。

なお、このグラフィックはペイントではなく「デカール」によって表現されます。

フロントホイールはホワイトで・・・。

江戸切子モチーフのエアロディスク
リアホイールにはカーボン製エアロディスクを装備しており、江戸切子の代表的な以下の模様を現代的にアレンジした専用デザインが与えられることに(ホイールそのものもブルーにペイントされている)。
- 魚子(ななこ)
- 矢来(やらい)

リアサイドウインドウには特別モデルであるバッジ(江戸切子柄が表現されている)が装着され・・・。

「PORSCHE」レターはホワイト、「GT3」バッジはブルー。

特別なサイン
リアウイング下面には手書きで以下のメッセージが記されており、これは「フラハトで設計、モイシュバトで磨き上げられ、日本のために作られた」という意味なのだそう。
Engineered in Flacht, Sharpened in Meuspath, Built for Japan

メカニズム
なお、上述の通り、このモデル最大の特徴のひとつがManthey(マンタイ)キットを標準装備していることで、その主な内容は以下の通り(ただしマンタイキットは工場出荷時に装着できないので、いったん生産が完了した後に標準パーツと入れ替える形で取り付けられる)。
- 4way調整式コイルオーバーサスペンション
- 空力性能向上パーツ
- 大型エンドプレート付きリアウイング
- 専用エアロパッケージ
フロントだとこういった「カナード」が装着されていますが、これは単なる「板」ではなく、3次元的な構造を持つようですね。

そしてフロントスプリッターも専用となり・・・。

「MANTHEY」のロゴがエンボスにて再現。

リアウイングは美しいカーボンファイバー製で・・・。

リアディフューザーは「2枚仕立て」、そしてロワー側はカーボンファイバー製。

フィンがかなり下まで伸びていて、「タイヤ止め」には高確率でヒットしそうですね。

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パワートレイン
なお、マンタイキットは「空力と足回り」にのみその範囲が及び、パワートレインはベースとなる992.2型GT3からの「変更はなし」。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン | 4.0L 水平対向6気筒自然吸気 |
| 最高出力 | 510PS |
| 最大回転数 | 9,000rpm |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| トランスミッション | 6MTまたはPDK |

インテリア
そしてこの911 GT3 アルティザンエディションは非常に特別な仕様を持っており・・・。

藍染をモチーフとしたシート
スポーツシート中央部には、徳島県などで受け継がれる藍染文化をイメージしたブルーの専用パターンを採用し、深い藍色のグラデーションによって日本の伝統工芸を表現しています。

そしてステッチは「スピードブルー」に「ホワイト」。
この二色使いは「サーキットと公道」という2面性を表しているのだそう。

ヘッドレストには専用ステッチが入り・・・。

もちろんシートシェルはカーボンファイバー。

そのほか、インテリアではこんな特徴も
これらのほか、インテリアに様々な特別な意匠が盛り込まれており、アクセントカラーはやはり「スピードブルーにホワイト」。

ペイントを用いて様々な部分に表現されており・・・。

センターコンソールやシフトレバー、そしてステアリングホイール状のコントローラーなどがホワイトにペイントされ、ちょうどこのコントローラーは「日の丸」に。

もちろんキックプレートも専用品ですね。

ポルシェ911 GT3 アルティザンエディションの「価値」は保証されたも同然である
ポルシェは各国向けの限定車(主にその土地での展開やインポーター設立記念)を時折製作しますが、
- 日本文化をここまで前面に押し出したGTモデル
- Mantheyキット標準装備
- わずか30台限定
という点で極めて珍しい存在です。
また海外のポルシェファンの間でも話題となっており、「日本らしくて美しい」「かなり大胆なデザインだ」という評価を得ているようですね。

コレクターズアイテムとしての価値
近年のGT3限定車では「アールズコート 51エディション」「ツリー・オブ・ライフ」などが話題となりましたが、アルティザンエディションもこれらと同様、将来的なコレクター価値が期待される1台と見られており、非常に高い人気を誇ることとなりそうです(もちろん発表時点では30台すべてが完売している)。
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